11:47
魚見亭を過ぎたあたりから急な石段で下に下っていく。
もう江の島のギリギリだよー、これ以上いったら海だよー、という最果ての地なのに、まだお店が続くのだから驚きだ。
「どこまで崖の間際までお店を出店できるか?」
というチキンレースでもやっていたのか?と疑いたくなるくらいだ。
たぶん、崖に近ければ近いほど眺めがいい!眺めがいいとお客さんも入る!ってことで、こうなったのだろう。
石段を下ったらもう行き止まりだろう、お店は無いだろう、と思ったら、まだある。
11:51
いよいよ崖そのものを下る。
崖下から見上げると、人間達のチキンレースの有様がよくわかる。いやもう、半分崖から飛び出しちゃってますけど大丈夫ですか?
江の島最深部への旅は、唐突に終わった。
料金所があって、ここから先は有料なのだという。500円。
えー、洞窟に入るだけで500円なの?と虚を突かれたが、それを言ったら全国各地の鍾乳洞とか炭鉱跡とか、全部有料だ。入場料が必要でも何もおかしくない。
しかもその岩屋に取り付くために、わざわざアーチ型の橋が建設されている。これは有料仕方なしだ。
岩屋については全く知識がなかったので興味もなく、ここで引き返すことにした。後で知ったが、岩屋は2つあって、一番目の岩屋は全長152mもあるのだそうだ。それは結構な洞窟だ。行ったら行ったで面白かったかもしれない。
12:08
行きと同じ道を歩いて帰るのは面白くないので、島の西側にある道を使って下ってみた。
ここは車道になっていて、飲食店への物資輸送はここを使っているらしい。さすがに下界から人力で重い食材を運び上げるのは無理だろうと思っていたけど、そういうことか。なんだか、舞台裏を見た感じ。
特に見どころはない道だけど、そういう「生活事情」が垣間見れて楽しい下山だ。
12:10
江島神社参道に戻ってきた。相変わらずの人の多さだ。
これだけの観光客がいる週末なのにシャッターが閉まっているお店がある、ということは、廃業してしまったのだろうか。安く若い人に貸し出せば、個性的なおしゃれなお店を作りそうなんだけどな。
いや、でも気がついたら、ケバブ屋とか、ガチな中国料理店またはインド・ネパール料理店ができているかもしれない。それはそれで良いと思うけど。
12:15
駐車場に戻る際、敢えて裏道を歩いてみる。
人通りが少なく、風情がある。
銀行の取り付け騒ぎでも起きたのか、というくらいの人だかり。
「しらす問屋とびっちょ」の本店。
行列を作って並ばせるスタイルではなく、名前を店頭の名簿に書いておいて、店員さんに呼ばれるまで周辺で待つスタイルなのだろう。それにしても人が多い。しらすが美味しい季節だとはいえ、大賑わいだ。
大丈夫、ぼくらはさっき「しらすソフト」を食べたから。もうしらすは満足。
おっと、肉まんならぬ「しらすまん」の保温器の上に、猫が寝ているぞ。
おーい、熱くないのか?そこにいて。蒸されるぞ。
温かいし、大好きなお魚の匂いがするし、で動きたくないのかもしれない。右手をデーンと前に突き出して、完全にだらけきった姿勢だ。
キミは野良猫だろ。野生の荒々しさはどこへ行ったんだい?
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