10:10
オフィサーズクラブ屋台の向かいにはマンションが並んでいる。おしゃれとは無縁な、箱型の建物だ。公営住宅でももう少し色気があるだろ?というくらい潔いシンプルさ。
エレベーターは・・・さすがにあるよな?手前には階段しか見えなかったけど、エレベーターがないと最上階8階の住人は大変だ。「階段の昇降も訓練のうちだ!歩け!いや、むしろ走れ!」というわけではあるまい?
建物の前には、「Unaccompanied Housing」という看板が出ていた。
accoompany、というのは「同行する」という意味だから、否定形の「un」が頭に付くということは「同行しない」という意味だ。回りくどいけど、「単身者向けの兵舎」ということだな。
それにしては1部屋あたりの窓の幅が大きい気がする。やっぱりアメリカ人は贅沢だなあ、日本人の住環境とは大違いだ。・・・あ、違うのか。軍隊だから、1部屋に数名が住むことになるのだろう。
ここに住んでいる兵隊さんは、艦船勤務ではなく陸上勤務の人だろうか?
10:15
艦船見学ができるバースへの道。
日陰がない道を延々と歩く。この時間にして、既に地面からの照り返しもきつい。先ほど買ったゲータレードをのみのみ、前へ進む。
道中にあったエイドステーション的な屋台。
何もない道の途中に突然現れるのだが、儲けよりも「ここで給水ポイントを設けておかないと、来場者が倒れる」という心配からお店が出ているのだろう。
10:18
半島の反対側の海が近づいてきた。船に積み込む荷物用の巨大倉庫がお出迎え。船が係留されているバース8はまだここから先。
10:23
バース8が見えてきた。停泊しているのが今回見学できる「マスティン」だ。ああ、やっぱり今年もイージス艦なんだな。昨年見た「フィッツジェラルド」もイージス艦だったっけ。さすがに空母なんて見せてもらえないのだろうか。
10:27
間近に船が見えたからといって、ここからがまだ長い。容赦ない太陽は人々を焦がし、既に随分とヤバいことになってきた。ここまで暑いと、サウナに入っているようなものだ。
倉庫や工場が並ぶ岸壁を歩く。
倉庫の扉が全開になっていた。この中に軍事機密はないらしい。
機密があったとしても、扉を閉めていたら中は蒸し焼き状態になるだろう。当たり前だけど倉庫に空調なんてないのだから。人が死んだらしゃれにならん、扉は全開にせねば。
建物脇にある駐輪スペース。
自転車の前輪をはめ込む溝がある。鉄板を折り曲げて並べただけのもので日本ではお目にかからない。
駐輪されているのはジャパニーズスタイルのママチャリだった。米兵さんたち、ママチャリをどう思っただろうか?便利だろ、これ?メンテナンスもあまりいらないし。
この駐輪場には
お願い!!
ここはX-56専用駐輪場です。
他の方は止めないでください。
という注意書きが張り出してあった。X-56ってなんだろう?まさかこの自転車、日本でどこにでも売っているママチャリではなく、米軍が制式採用した軍用輸送機なのかもしれない。通称名X-56。
へええええ、と感心していたら、実際は違った。さすが基地だけあって、各建物には番号が振られている。「X-56」は、「配管・銅工工場」のことを指していたようだ。後日、横須賀基地の「配管工募集」の広報記事でそのことを知った。
自販機が並ぶ。
スナック菓子の自販機もある。以前こんなのあったっけ?売られているのは、いかにもアメリカなくどそうなものばかりだった。柿の種みたいにさっぱり食べられる菓子はないのか?これだけ暑いと、とてもじゃないがチップスやチョコといったものを食べようという気にはなれない。まあ、それ以前にこいつはドル用自販機なので、円で買うことはできない。
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