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MOA美術館の建物に驚きまくったあと、我々は一路小涌園へ。
もうMOA美術館の凄さでお腹いっぱい状態ではあるんだけど、あくまでも本日のメインイベントはこの後だ。というか、これからがこの旅の目的だ。
箱根小涌園ユネッサン。
一度は訪れてみたいと思ってはいたものの、齢40にして未だに未訪問の地。ようやく中に入ることができる。
入館料が高いとか安いとかの問題じゃない。「水着を着用して利用」というのに、ずいぶんと腰が重たくなっていたのだった。水着そのものはフィットネスクラブ用に持っているけれど、「うわあ・・・たるんだ体を晒すのは、なんかイヤだなあ」と腰が引ける。これまで贅沢をしすぎてきたツケが、まんまと腹回りについてしまっている。髀肉の嘆、といえば聞こえがいいが、単にデブっているだけだ。
今回のように、連れがいて、しかも優待券があって、それでようやく「じゃあ、行くか」という気になる。
一旦ユネッサンを素通りし、今晩の宿があるB&Bパンシオンに向かう。
B&Bパンシオンの駐車場から、ユネッサンに向けて無料のシャトルバスが運行されている。それに乗っていけばいい。
シャトルバスなんて大げさな、と思うけど、関連施設や遠方にある臨時駐車場を含めて、いくつもの場所を巡っていくのでバスが必要となるらしい。パンシオンでさえ、ユネッサンからそれなりに離れているけど、第二~第四駐車場、さらにはその先の臨時駐車場ともなるとかなり遠くになる。
バスが来る気配がないので、歩いてユネッサンを目指すことにした。ここから徒歩5分だということなので、散歩がてらだ。
後になって考え直してみると、ユネッサン脇の駐車場に車を停めて、ユネッサン利用後に車でB&Bパンシオンに移動すれば済む話だった。なんでわざわざ、一旦宿の駐車場に車を停める必要があったのか。
この日、ユネッサン内のレストランで夕食を食べて、それからシャトルバスで宿に戻る計画だった。単に「シャトルバスに乗ってみたかった」というのもあるけれど、おそらく僕が「夕食=お酒を飲む」という昔の習性を未だに記憶に留めているからだと思う。
飲んだらハンドルを握るな。その考えがあって、ついつい車を宿に停めてしまったらしい。全くの無意識で、全くの勘違いだ。だって、僕は一滴もお酒を飲まないんだから。
そんな間抜けな勘違いに気がつかないまま、ウッキウキでユネッサンを目指す。
負け惜しみじゃないけれど、この遊歩道は心地よく歩くことができた。天気がよければ最高だと思う。
何やら前方から「きゃーっ」という黄色い声が聞こえてくる。
折角自然を楽しんでいたのに、何事だろう。ジェットコースターに乗っている人のような声だ。
前方を見ると、不自然な巨岩がそびえていた。明らかにハリボテだ。
歓声が聞こえる、ということは、あそこがウォータースライダーみたいになっているっぽい。
姿形が見えないので、妄想たくましくさせられる。しかも女性の声だし。あの向こうには一体何があるというのか!?
わくわくしながら、ユネッサン到着。
ここは、「ユネッサン」と呼ばれる、温泉プールと、それとは別に裸で入浴する「森の湯」という二つの施設に分かれている。どうやら手前の和風な建物が「森の湯」で、億のベージュ色の建物が「ユネッサン」らしい。
事前にユネッサンのサイトで、どういう施設内容なのかちらっと見たのだけど、あまりにいろいろな風呂やプールがありすぎて、訳がわからなくなって見るのを断念した。ややこしすぎる。落ち着いてじっくり見ないと、全然頭に入ってこない。それくらい、あれこれある。
ユネッサン到着。さて、いくぞ。
水着、忘れていないよな。もし忘れても施設内でレンタルできるけど、それはちょっとイヤだ。
(つづく)
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