10:22
那須高原展望台、という場所がツツジ園地のすぐ近くにあったので、立ち寄ってみることにした。
場所はちょうど、殺生石の奥あたり。
訪れてみると、広々としたテラスだった。へえ、こんなところがあったのか。
最近、すっかり「道路地図」を見なくなった。運転中はナビ頼りだし、計画段階ではGoogleマップをぐりぐりいじる。地図を熟読し、なんなら運転前に暗記する、なんてことはなくなった。そのため、ちょっとした道路脇の観光スポットにすっかり疎くなってしまった。
解放感のある展望台。ぱーん、と見通せる。さすが那須高原。
この展望台には、桂由美の署名とともに「恋人の聖地」と書かれたプレートが埋め込まれてあった。ああ、ここもか。全国あちこちで、これを見かける。
恋人の聖地だと?けしからん!すっかり浮かれやがって。恋の悦びを知りやがって。許さんぞ!Weekend Loverのくせに!
今回の旅行は女性の連れがいるので、何も「恋人の聖地」に対して嫉妬する必要はない。でも、「恋人」という言葉を聞くと、条件反射的に嫉妬心が芽生えるのは、男子校で中学高校を過ごした影響なのだろう。
それにしても、絶景だな。北海道じゃないかと思える景色が、関東地方にだって存在する。
これ、4月という訪問時期も良かったんだろう。まだ緑が生い茂っていない今だからこそ、荒涼感を漂わせつつ雄大な光景を形作っている。
見てよこの景色。
人類が核戦争によって滅亡して、1万年の時が過ぎた・・・
みたいなナレーションが入ってもいいだろ。
ここまできたからには、那須岳のロープウェー乗り場まで行ってみることにする。
行ったからといって、何か観光スポットというわけじゃないんだけど。なんかね、ロープウェーが空中を動いているのを観察するだけでも、ちょっとした非日常感を味わえるよな。
10:39
那須ロープウェイ山麓駅到着。
さすがに、4月の那須岳は登山シーズンではないので、静かなものだ。
ロープウェーの行き来を観察し、適当に手を振る。中にお客さんが乗っているかどうか、わからないけど。
ロープウェー乗り場の自販機が、なかなかに面白い日本語を使っていた。
那須おんせん水 冷えてます
「温泉」なのに、「冷えている」という。
(つづく)
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