交通機関、使いませんか?【筑波山リターン】

岩場

10:10
いつまでもチンタラやっていたら山頂には着かないのです。標高を稼げ稼げ。たまには急斜面もある。

山頂間際

10:12
子どもが、自分の身長からすると「そそり立つ壁」のような斜面の階段を登っている。よくやるぜ、まったく。「なんでこんなキツい思いをしなければならないんだ?」と不満に思わないのだろうか?少なくとも、子ども自分の僕ならそうだった。過去、家族のピクニックで何度駄々をこねて途中引き返しを強要したことか。

その子どもの先に、なにやら人口的な建物がちらっと見える。ほこらがあるらしい。そろそろ山頂。

参拝順路

10:13
ほこらの直下には分岐があったのだけど、どうやら道は一方通行になっているらしい。「参拝順路」と書かれた札が掲げられていた。

それを見ると、ほこらに通じる道は二つあるけれど、時計回りにだけ移動できるようになっていた。道が狭いのにくわえ、山頂そのものが狭いのだろう。

階段

あえてここでルールを破って筑波さんに嫌われても困るので、真面目に順路どおりに歩いていく。すると、山頂直下にはコンクリートの階段と鉄の手すりが用意されていた。なんだか急に「展望台」にやってきた感じで、一気に俗っぽくなった。これまでの「緑の中を歩いてきました」という充実感から引き戻された感がある。

ああそうか、ケーブルカーやロープウェイでやってきた人は、当然のように山頂駅から徒歩でするするっとここまでやってくるのだな。コンクリートと鉄で人工的に作られた世界のままなのだな。

山頂のほこら

双耳峰の筑波山のうち、「女体山」の山頂。

そこにはほこらと社務所があった。

山頂

10:14
「日本百名山 筑波山」の石碑と記念撮影。

これだ!これだ!以前、筑波山(男体山)に登ったときは、山頂にこんな標識はなかった。ほこらがあるのは女体山と一緒だけど、百名山でござい、という自慢はしていなかった。やっぱり、最高峰だと扱いが違うんだなぁ。

てっぺんを目指す

10:15
この記念撮影で満足して、下山したのでは意味がない。今さっきのはあくまでも「石碑」であって山頂ではないからだ。こんなので登頂した気になるのだったら、山麓に「日本百名山筑波山登山口」という看板があったら、その撮影でも登頂したことになってしまう。

ちゃんと三角点を探そう。このあたりに三角点があるはずだ。

女体山の山頂は、岩がゴロゴロしている場所だった。低い山だというのに、案外荒々しい。

三角点

たくさんいる登山客をかきわけつつ、三角点発見。とりあえずチョン、と三角点を踏む儀式をやっておく。これで女体山登頂。

筑波山の三角点は一等三角点。女体山にあって、男体山にはない。

筑波山山頂からの眺め1

山頂からの景色は、かなりの絶景。

何しろ関東平野に急に突き出た山だ。ストーンと山が終わったら、あとは平野が広がる。景色は最高によろしい。

山頂が絶景の山は多いけど、山が深くて、見えるのは山アンド谷アンド密林、ということが多い。こうやって平野部での人の営みが見下ろせるというのは、なんだかお得な気分だよな。

山頂に立っている人の姿はみんなまちまちで、山用の装備をしている人の数はむしろ少ない。さすがにヒールやブーツの女性はいないものの、デニム、スニーカーというのはザラ。中には、大きなタブレットを手にしながら、画面をみながら狭い山頂を歩いている人がいた。何を見ているんだ?録画したテレビ番組を今見ているのか?

つつじヶ丘からロープウェーに乗ってくればここまであっという間だ。僕は「一仕事終えた」感満々なのに対し、この山頂にいる大勢の人はむしろこれから一仕事感さえある。

筑波山山頂からの眺め2

10:16
つつじヶ丘を見下ろす。尾根の途中にある、人工建造物がそれ。あそこから歩いてきたのだなー、と感慨深くなろうと思ったけど、実質1時間程度で登ってきたのでそれほどでもない。

そんなわけで、ロープウェイを使って楽をした連中に対して「お前ら根性が足りん、けしからん」とエラそうな態度をとるわけにもいかない気分だ。

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