まるでお寺!神秘的な宿に泊まる【新鹿沢温泉】

避難ルート

温泉旅館の避難経路図を見るのは大好きだ。

その建物がどういう構造になっているのか、俯瞰できるからだ。客室の形がいびつだったり、増改築のたびに迷路化していく建物の様子だったりがわかって、とても面白い。特に、我々のような客が知り得ない、従業員スペースの間取りもわかったりするのが、いい。

この地図にはご丁寧に従業員部屋や冷蔵庫の場所などが書き込まれていて、思わず写真を撮らずにはいられない、楽しい資料だ。

これを見ると、二階に客室は8部屋あるようだ。

二階のど真ん中には、100畳にも及ぶ大広間があり、それに追いやられるように部屋がいくつかへばりついている。大広間の舞台真裏に2部屋あったりする。

それから、1階には中広間もあることがわかった。こちらは36畳。どちらも、かなり広い。

たった8部屋のためにこれだけの広間は使いこなせないので、おそらく「フロントから左手に向かったところにある、別館」の客も大勢いて、ワイワイと団体旅行に使われていた(いる?)のだろう。

鹿澤館パンフレット

旅館のリーフレットがあったので、念のため写真を撮っておく。

こういう資料って、「一体いつ撮影したんだ?」という写真がよく使われているものだ。「部屋でくつろいでいるお客さん」の写真があった場合、髪型がどうみても1980年代の女性だったりする。

鹿澤館パンフレット

しかし、この鹿澤館のリーフレットに関して言うと、古い写真なんだか最近の写真なんだか、さっぱりわからない。時間の流れが止まっている建物だから。

鹿澤館パンフレット

この資料によると、「客室数は46」で、最大収容人数は「一般150名、団体200名」なんだそうだ。実は、かなりの規模なのだった。それは完全に油断していた。団体200人!

・・・とはいえ、この数字が今でも通用しているのかどうかは、よくわからない。

廊下から外をみたところ

二階の客室前廊下から見た、鹿澤館の中庭方面。

正面から見た建物が威風堂々だけど、裏側も結構ミッチリと詰まっている。「なんだ、表側だけじゃん」というわけではない。

右側に見える瓦屋根の建物は、中広間だと思う。正面は、煙突が見えるから大浴場だろう。

広間の外

風呂に入るより先に、館内探検だー。

まずは、客室すぐ近くにある二階の大広間を見てみることにする。

廊下の奥は行き止まりにされてしまっている。避難図を見ると、この奥に2部屋ある筈なのだけど、封鎖してしまったらしい。ということは、実質6部屋しかないのか。

ふすまがずらっと並ぶ。100畳の大広間がこの左手だ。

大広間

恐る恐る、中を覗いてみる。

別に幽霊がいるわけじゃないのだろうけど、勝手に入ったら怒られるかもしれないから。

さすがに100畳の大広間はダテじゃない。かなり広い。一番奥には舞台があるのだけど、薄暗くてよく見えない。

大広間

大広間の下座あたりを見る。

昔は・・・いや、ひょっとしたら今もか?・・・団体客がやってきたら、一階の厨房から仲居さんが一生懸命料理や飲み物を運び上げていたんだろう。このお座敷を使うくらいのお客さんだから、お膳の上げ下げをするのは大変だと思う。

ああそうか、だから階段の横幅が広いのか。お客さんも使うし、仲居さんも使う。

こういう建物だから、便利な料理運搬用エレベーターなんてものは存在しない。

洗面台

客室にも洗面台はあるけれど、廊下にもある。色気はまったくない、機能性重視の作り。

狭い廊下

大広間の下座側に2部屋ある、ということになっているので、そこまで探検してみるが・・・

この狭い廊下の先?マジで?

人一人が通り抜けるのがやっとの幅だ。大きなスーツケースを転がしてやってくる人はまずいないと思うけど、もしいたら若干困るサイズ。

誰かが泊まっているのだろうか

あ、本当にあった。

うめの間、という部屋。

ここは、建物の表側に位置し、角部屋になる。なので、日当たりが良いし眺めも宿としては一番良い筈。そんな部屋なのに、この廊下の狭さたるや一体何故。

大広間を拡張しなくちゃいけない理由が出来て、廊下が圧迫されたのだろうか?

ここももう使われていない部屋かと思ったけど、宿泊客の名前が書かれた紙が貼ってあった。ただし、これが今晩泊まる方のものなのか、貼りっぱなしになっているのかは不明。僕らの部屋にはこういう張り紙、なかったし。あと、この部屋の住人?さんとは、一泊二日の間に出会うことがなかった。

(つづく)



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