鎖と階段でできた山【石鎚山】

山頂成就駅に到着

10:48
ロープウェイに乗り、山頂成就駅に到着。標高1,300m。

さすがにここまで標高があがると、若干涼しくなる。8月中旬だけど気温は24度。涼しい・・・とはいえないけど、暑くはない。

それよりも、湿度が高くじめじめする。それもそのはず、下界では晴れていたのに、ここから先はどんよりと曇り空だからだ。こりゃあ、軽く雨が降ってもおかしくないぞ。雷が落ちるようなことはないはずだけど、とっとと登ってとっとと下山しなければ。

地図
山頂成就駅で記念撮影

あらためて、これから先の地図を確認しておく。まずは、ここから徒歩30分程度のところにある「石鎚神社成就社」を目指すことになる。

10:49
いざ、登山開始。山頂成就駅の看板前で記念撮影。

山頂成就駅

10:50
山頂成就駅を振り返る。駅入り口の脇に、用済みとなったのであろうゴンドラが展示されている。

さあ登ってくるぞ。無事なら、6時間後くらいにまたここに戻ってきます。

久しぶりの本格的な登山なので、結構身が引き締まる。前回の筑波山が「本格的ではない」とはいわないけども、楽な山ではあったからぜんぜん気分が違う。

スキー場案内

石鎚スキー場の地図看板があった。

これを見ると、連絡リフトと第一リフトを乗り継いでいけば、成就社までするっといけるようだ。歩いて行くなら、成就社まで1kmの道のり。

このスキー場には初級コース、中級コース、上級コースがあるらしい。上級にもなると一体どんなコースなのだろう?

話はずれるが、僕のふるさとである広島県にもスキー場は存在する。九州方面の人がスキーのために車で訪れるので、冬はそれなりににぎわうらしい。そこで、「広島のスキー場で腕を磨けば、北海道のスキー場なんて楽勝」と教えてもらった。最初はなんのことかと思ったが、実際に滑ってみてなるほど納得。というか、助けてええええ!広島のスキー場は、ガリガリに雪が凍ってしまってアイスバーン状態な上に、コースが狭く、よっぽどブレーキをきかせないと「誰か止めて~」と直滑降になってしまうのだった。パウダースノーとは無縁ゆえに、強靭な脚力と度胸が必要、というわけだ。

この石鎚スキー場はどうなんだろう?

舗装道路

スキー場に向かわないで、歩いて登っていく。

コンクリート舗装された道だが、「上り」「下り」とご丁寧に書き込まれている。右側通行だ。こういう表示をしないといけないくらい、人が多いときがあるということなのだろう。がらんとしている今からすると信じられないけれど。

広い道

10:51
だだっ広いエリアを歩いていく。このあたりはスキー場ではないのだけど、木々が伐採されている。

地図

10:52
道路脇に石鎚風景林案内図、という看板があった。案内図正面に、にょっきりと石鎚山本峰が描かれている。まるでフジツボのようだ。えええこんなに煙突みたいにそびえ立っている山なの?さすがに誇張されているよな?これは。

まだ山を拝めていないので、疑心暗鬼になる。

前方に建物

10:53
分岐。

左が石鎚登山道、右がリフト乗り場。「リフト運転中」の看板が出ている。片道300円だそうで。正直、ちょっと挽かれる。四国におけるスキー場ってどのようなものか、視察してみたいし。

しかし、ここに来るまで、高速道路料金でかなりのお金を使ってしまった。たかが300円といえども惜しい、おとなしくここは自分の足に頼ることにしたい。

お寺

10:54
分岐を左に進むとすぐのところに建物があった。奥前神寺だという。

前神寺といえば、四国八十八箇所の六十四番札所だが、その奥の院にあたるお寺、ということなのだろう。住職が常駐している気配はなく、人がいないようだ。

前神寺は真言宗石鈇派。そんな派閥があることすら知らなかった。真言宗にはいくつか派閥があり、高野山派や御室派、善通寺派・・・とあるが、石鈇派というのは初耳だ。どうやら、弘法大師はこの石鎚山で修行をしたことがあり、その関係なのだろう。

で、肝心の石鎚山には石鎚神社があるわけで、このあたり仏教と神道がごちゃ混ぜだ。そもそも、役行者が真言宗の伝来よりもはるかに前の人なので、ますますよくわからない。きっとその道の人なら明快に答えられるのだろうが、傍から見るとカオスだ。

調べてみたら案の定、明治時代の神仏分離令で成就社と分離独立したものだという。

荷物運搬用リフト

10:55
おや。荷物運搬用の索道はまだここにも続いていた。旅客用ロープウェイは山頂成就駅で終わりだけど、荷物用はこの先の成就社まで続いているらしい。

道

11:00
道を進んでいくと、前方からほら貝の音が聞こえてくる。ぷお~お、ぷお~・・・と苦しそうな音だ。もともとほら貝がこういう音なのか、それとも吹いている人がさほどお上手ではないのか、よくわからない。そもそも、メロディを奏でる楽器ではないだろうから、どうなれば「お上手!」となるのかが不明だ。

すわ、白衣姿の山伏さんが現れるのか!と期待したが、山の上から下りてきたのは郵便やさんだった。あれれっ。郵便物が入ったバックを抱え、片手にほら貝を持ち、時折ぷわーっと吹いている。熊よけなのか、それとも趣味なのか。

案内

11:04
成就社まであと4分、の表示。あともう少しだ。

あっ、でもそこからが本格的な登山なんだっけ。ようやくスタート地点に近づいてきた、程度ってことだ。すでに11時を回っているのに。お昼ごはん、どこで食べることになるんだろう?

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