テンション上がるゥ!激安温泉宿に溺れてみる【塩原温泉ホテルおおるり】

ホテルおおるりに通じる道

12:08
貸し切り風呂の予約を14時過ぎに入れておいた。それまでは、塩原温泉街を散歩しながらお昼ご飯を食べてこよう。

さすがに格安宿とはいえ、14時とか15時とか、チェックイン時間がくるまで狭いところに閉じ込めて、「お昼ご飯が食べたいひとは直営のレストランでだけしか注文できないですからねー!」なんていう乱暴なことはない。完全に自由時間だ。

もっと束縛が厳しいのだと思っていたので、この点は意外だった。

もっとも、温泉街が形成されている塩原温泉の宿だからこそこうなのかもしれない。山奥の一軒宿である那須高雄温泉だと、これがどうなっていたのか不明。いや、不明、というか、宿についたらもうそこで翌朝までまんじりともせずに過ごすしかない。

宿からてくてく歩いて行く。

それにしても、このホテルおおるりというのは唐突に存在するのだな。大通りから見て、こんな「ざっくばらん」とした民家の間をすり抜けた先が、大型旅館だ。幹線道路となっている国道400号は、温泉街の中を通り抜けていく「塩原街道」のバイパスとして後になってできたものなので、昔はホテルへのアプローチはこちら側からではなかったのかもしれない。

アパート

すごく年季の入ったアパート。

場所柄、旅館従業員の宿舎だったりするのだろうか?

旅館やホテルは、集客のために随時リフォーム・リノベーションされていく。しかし、従業員宿舎は後回しにされているのかもしれない。

最近、世間では看護師不足ということで看護師向けの寮のクオリティ向上で雇用促進をしている病院がちらほらあると聞く。宿泊業界の場合、そういう福利厚生はどうなっているのだろう。

貸し切り露天風呂500円

ホテルおおるりの古い看板を発見。「貸し切り露天風呂 1人500円」と書かれている。

今でもこの外来入浴?は受け付けているのか、それとも古い看板が残置されているのか、よくわからない。

それにしても面白いな、貸し切り露天風呂って、風呂を占有することに対してお金がかかるものだと思っていたけど、「一人当たり」の単価設定なんだな。ということはだ、逆に考えればお一人様でも貸し切ることができる、ということか!?

道路沿いの宿

那須から会津地方へと抜けていく国道400号線。ここを走る車は、あくまでも塩原温泉は通過点だ。びゅんびゅん通り過ぎていく。

そんな傍らにある旅館。源泉100%掛け流し、を謳っている。

そんな露天風呂が、国道に面して作られているというのがちょっと面白かったので写真を撮った。意味深な背の高い囲いと、あずまや風の屋根があるのですぐにそれとわかる。

普通、露天風呂というのは建物の裏側に作られるものだ。でもここは表側・・・というか、国道に面している。まあ、どうせ壁で覆われているのだし、風情とかあんまり気にする必要はないだろうな。

スープやきそばのお店

12:12
「ありゃっ!?」

我々が何故温泉街のはずれを歩いていたのかというと、「釜彦」というスープ焼きそばのお店を目指していたからだ。以前、奥塩原に一泊した際、このお店のスープ焼きそばを食べようとしたのだけど休業していたために断念した。

で、今度こそ、と思ってやってきたのだけれど。

閉店してた

あー、やっぱり「本日休業」の看板。二回連続で振られちゃったよ。

こばや食堂

12:18
気を取り直して、こばや食堂に向かう。前回ここでスープ入り焼きそばを食べて、「なるほどねえ!」とやたら感心したものだ。あまりに感心したので、家で同じものを再現調理してみたくらいだ。

塩原に来たからには、スープ入り焼きそばを食べない手はない。うわあ、行列ができてるよ・・・と思いつつも、腹をくくって並ぶことにする。

金曜日でこの列なのだから、週末はもっと多くが並ぶのかもしれない。でも、行列の中には地元の方も結構含まれている気配だった。地元からも愛されているらしい。

湯けむり号が停車する駐車場

「こばや食堂」で待っている間、気になるのが道路を挟んだ向かい側にある駐車場だ。

先ほど部屋から見下ろした時よりも、こまどり交通のバスが増えている。おおるりグループの宿に宿泊したと思われる客が、その周囲をうろうろしたり暇そうにしている。この人達は一体どこからきてどこへ行くの?

噂では、復路の際にはおおるりグループ直営のドライブインに立ち寄ると聞いた。それがこれ・・・なのだろうか。いや、だとしても、塩原温泉街の中にドライブインがあるのだろうか?もうちょっと、遠いところにあるものじゃないのか?

詳細がまったくわからない。明日になればわかるのだけど、この旅のお作法が全然まだ把握できていない。

スープ入やきそばメニュー

気を取り直して、こばや食堂のメニューに集中する。

行列に並んでいる間に、メニュー票が回ってくるので、並んでいる間に注文を決め、店員さんに伝えることになる。

ここで敢えてみそラーメンとか頼んでみたいけど、そこまでの勇気はなかった。オーソドックスの極み!と揶揄されたっていい、僕はスープ入り焼きそばが食べたいんだ。

後になって気がついたが、ここの親子丼は「豚肉使用」と書いてある。なんてこった、豚肉の親子丼なんて聞いたことがないぞ。「親」の方はいわゆる豚肉だとして、「子」の方は何を使っているというんだ?実はこれこそ、隠れた塩原名物なのではなかろうか。

スープ入やきそばメニュー

スープ焼きそばの解説。

ラーメンの麺、豚肉、キャベツをソースで香ばしく焼き上げ、醤油ベースのスープに入れた塩原名物です。食べるにつれ麺から溶けたソースとスープの醤油が絡んで甘辛くなります。胡椒、酢、七味唐辛子などお好みでどうぞ。

と書かれている。いやもう、これ以上ないくらいの解説だ。本当に、その通りの味。

スープ焼きそばの話を人にすると、「えー、想像つかない!」と驚かれるんだけど、いや、想像してください。その通りの味だから。

でも、「こんな料理ってアリなんだ!?」と驚く味であるのは間違いない。だからこそ、並んでまで食べる価値がある。キワモノ料理なんじゃなくて、立派に美味しい料理だ。

スープ入やきそばメニュー

英語のメニューまで用意されていた。やるなあ、最近のインバウンドっていうのは塩原温泉までやってくるのか。

スープ入やきそば

12:50
というわけで、スープ入り焼きそばを二人揃って頼んでしまった。

左が大、右が並。さすがに特大を頼む勇気はなかった。

行列に並んでから料理にありつけるまで、だいたい30分待ちだった。

スープ入やきそば

いいよな、これ。

雑に盛り付けると、本当に単なる「ソース味の麺が入った醤油ラーメン」になっってしまう。あくまでも「スープ入り焼きそば」として成立させるために、そっと盛り付けないといけない。醤油ラーメン部分と、焼きそば部分とがコントラストを形成していないと、意味がない料理なのだから。

スープ入やきそば

前半はそのまんま食べて、後半からは酢、七味、黒胡椒を足しつつ食べると楽しい。

バサッと丼に入れて味を変えてしまうのは惜しいので、レンゲの中で一口ずつ、味をコントロールするのがいい。

湯けむり号が停車する駐車場

13:07
食後、外に出てみたら「湯けむり号」の姿は消えていた。もう出発してしまったらしい。

そして、道路沿いにお店を出していた屋台も、店じまいを始めていた。どうやらおおるり関係の客を目当てにした商売だったらしい。

(つづく)



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