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ホテルに戻り、貸し切り風呂の鍵をフロントで借りる。貸し切り風呂は七つあり、それにちなんで「七福神の湯」と呼ばれているらしい。
「恵比寿乃湯」という鍵を借り受けた。テプラで、「40分間」であることが明記されている。時間を守れよ、ということだ。はいかしこまりました。
それにしても、この歳にして、未だに七福神の名前を全部言えないし、誰が誰だかわかっていないんだが、僕はおつむが弱いのだろうか?心配になる。世の中一般で、七福神を全部言える人の率ってどれくらいだろう?
恵比寿様に関しては、ヱビスビールのラベルに描かれているのでなんとなく憶えている。釣り竿と鯛を手にしているデブだよな。
あっ、おまえ、デブとか身も蓋もないことを言うな。
もうね、七福神ってデブとハゲとジジイばっかりなんですもん。憶えられないっすわ。戦隊ものの系譜なのか、女性が一人混じっているけど、それ以外の見極めが難しい。
・・・と、完全に人のせいにしております。
ちなみにこの際だからぶっちゃけるが、僕は未だに十二支の干支すらそらんじることができない。やっぱりバカなんだな、たぶん。デブとかハゲとか神様をdisってんじゃねーよ。
「地下」に潜って、お風呂を目指す。
この宿の場合、建物のあちこちに風呂が分散しているということはなく、ほぼ一カ所に固まっていくつものお風呂がある。
おっと、途中にゲームコーナー。さすが大きな旅館はこういう施設がある。
でもよく見ると、ゲームコーナーといっても大半がパチンコとパチスロだった。さすがに、こういう温泉宿では格闘ゲームとかは向かないか。
ワニワニパニックが置いてあれば、久し振りにやってみたかったのだけど。
曲がる廊下。
すらっとまっすぐな建物なので廊下も直線なのだけど、「地下」になると若干フリーダムになるらしい。地下、といってもフロントがあるフロアから見て地下なのであって、実質ここは地上なのだけど。
マッサージチェアがある。
こういうのを撮影して何の意味があるのか、と今この写真を見て思った。
お風呂のご案内。
大浴場もみじの湯、大露天風呂の三つがある。そして、40分限定貸し切り露天風呂「七福神の湯」。
何度も繰り返すけど、格安宿なのに豪華だ。すばらしい。
・・・おや?大浴場の左側に、「卓球場」と書かれた場所がある。どうやら卓球ができるらしい。後でここで温泉卓球をしよう。
露天風呂と貸し切り風呂は、一旦建物の外に出ることになる。
貸し切り風呂は、ボイラー故障のためシャワーが使えないのだそうだ。ドンマイ。
それにしてもすげえな。
広い庭園があるだけでもびっくりなのに、そこに離れとして貸し切り風呂が並んでいるんだもの。しかも無料。
これが予約を取った恵比寿乃湯。
木塀の扉を開けて中に入る。
ここに来るまでは屋根がない屋外を歩くので、雨や雪が降っている時は傘が必要だ。その点ちょっとだけ面倒だけど、風情がある。
こんな中に風呂があるなんて。元々は、「露天風呂付き離れのVIPルーム」でもあったんじゃないか?と思ってしまうくらいだ。
中に入ってみる。
あ、さすがに「離れの個室」がある、ということはなかった。
屋根付きの小屋には、脱衣所と露天風呂だけのシンプルな構造。
しかし、このプライベート空間の中にも、さらに庭園があるのだから贅沢な空間の使い方だ。僕だったら、ここを潰して貸し切り露天の数を倍にするだろうな。そして、有料1回500円。ああ、銭ゲバな発想だ。
恵比寿乃湯の露天風呂。いいねえ。これを独占できるだなんて。
というわけで、一人で風呂に入っているおかでん。
温泉チャンピオンであらせられる郡司勇さんの格好を模して、脚を組んで記念撮影。
ひとりぼっちとは言わせない。なぜなら隣に恵比寿さんの石像が置いてあるから。
ちなみに参考情報として。脱衣場はこの露天風呂のすぐ脇に、棚があるだけ。湯船から丸見えの状態となる。カップルで入浴の際、服を脱ぐところは見られたくない・・・と思っている人はちょっと注意。
・・・って、一人で風呂に入っているおっさんが、何の気遣いをしてるんだコラァ。
(つづく)
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