16:35
日光林間学園にやってきた。一泊二食で3,650円という、驚くべき公営施設。まさか、半年の間に二回目の訪問となるとは思わなかった。まるで常連じゃないか。
でも、足立区に縁があるうちでないとこの施設は使えない。使えるうちに使わないと。
マジな話、これだけ宿泊料金が安いと毎月一回利用しても良いくらいだ。ただし、風情とは無縁な施設なので、毎月利用しているとだんだん飽きてくるとは思うけど。
16:39
なにせ廊下がこれだ。
この殺風景さ、まだ今の僕ならばワクワク感がある。しかし、何回も泊まっているうちに、だんだん物足りなくなってくるのかもしれない。
まあ、そんな食傷気味になるくらい、外泊しまくりたいものだよな。でも、それを可能とするのが、この宿だ。しつこいようだが、一泊二食で3,650円。ただし、事前に専用のハガキを使って予約申し込みをしなければならない。応募多数の場合は抽選。なので、物理的だけでなく心理的なハードルが高い。
最近はすっかりネット予約に慣れすぎて、「ハガキで申し込み」と聞いた瞬間に意欲が低下してしまう。我ながら、温室育ちだ。
前回は4階の部屋があてがわれた記憶があるけれど、今回は2階。
2階の大きな多目的ホール。
部屋に入る。
前回と全く同じ間取りで、長机が1つ、部屋の真ん中にぽつんと置いてある。
仲間が10名くらい集まるならば、ここで車座になって宴会をするとさぞや楽しいだろう。
ただし、建物の性質上、あまり遮音性は高くない。夜遅くまでわいわいやったら、他のお客さんの迷惑になるので注意が必要だ。
床の間があります、とか掛け軸があります、といった色気は皆無。
そりゃそうだ、そんなものがあったら、やんちゃ盛りな学生や児童にあっという間に蹂躙され、破壊される。
そういえば僕が小学校の時、「壁の向こうが透視できるスコープ」を持参してきた奴がいたっけ。オペラグラスみたいな形をしていて、これを壁に押し当てて覗き込むと、部屋の向こうが見えるんだとかなんとか。一体どんな原理でそんな無茶なことが成り立つのだろう。昔はこういう胡散臭いグッズが、雑誌の通販広告にたくさん掲載されていたものだ。
ちょろっと覗かせてもらったけど、暗視ゴーグルみたいな緑色の光が見えただけで、なんだかよくわからなかった。もちろん、壁の向こう側が見えるわけがない。
17:11
今日は紅葉シーズンということもあってか、宿泊客が多いようだ。
そのため、お風呂は男性女性ともに2カ所ずつオープンされ、合計4つのお風呂が利用できるようになっていた。
とはいっても、風呂ごとに違いがあるわけではなく、片方にはサウナがあります、とか露天風呂があるということはない。なので、さすがの僕でも「二つのお風呂があるやんけ!両方入らなくちゃ!」という気にはならなかった。
お風呂に入る。特徴のない、シンプルな浴室。
ビール自販機の写真を撮影しているけれど、前回もこれを撮影している。性懲りもなく、また撮影している。
これに限らず、前回と全く同じ館内掲示や建物内の風景を写真に納めまくっている。単に記憶力が落ちているからなんだけど、その分毎回新鮮な驚きを現場で感じることができるので、決して悲観することではない。と、思う。
18:10
夕食の時間になってきたので、さあ食堂へ向かおう。
お昼にたくさんの蕎麦を食べたので、まだお腹が空いてはいない。でも、どんなコンディションであったとしても、宿メシってワクワクするよな。
卓上に、注意書きが置いてあった。漢字を多く使っているところをみると、おそらく学生向けではない。我々のような一般利用客向けのものだろう。
ええと、「おひつ」はセルフで片付けて、「釜」はそのままにしてくれ、とな。どういうことだろう。
本日の夕食。
相変わらず、皿数が多い。そして、食器も、高級なものは使っていないけれど、ちゃんと一つ一つ用途に応じたものを使っていて、感心させられる。いいねえ。目移りするねえ。
ときどき、安い宿に泊まった際、品数が少なくてむしろ「どういうバランスで食事を進めていけばよいのか」と目移りすることがある。気をつけないと、おかずが足りなくなるからだ。お酒を飲むなら、なおさら。
その点ここの宿は、「種類が多くて目移りする」パターン。
なにせ、固形燃料で暖める鍋まで用意されている。あ、そうか、先ほどの注意書きに書かれていた「釜」というのは、この鍋のことなのだな。
ちなみにこの日のメインディッシュは、えびマヨだった。ありがたいなあ。
19:21
食後、体育館に行ってみた。
今日は特に団体などの利用予約が入っていないので、自由に使えるのだという。
卓球台があると聞き、卓球をやってみる。
しかし、わずか1ゲームたらずで、連れがギブアップ。寒くて耐えられない、という。11月下旬の日光ともなれば、冬は冷え込む。いや、昼間っから結構冷え込んだ。そして体育館ともなれば、床からの冷気がけっこうキツい。
早々に切り上げて、部屋に逃げ込む。
温泉宿ではないので、執拗に何度もお風呂に入りなおす、という気にはならない。お陰で、ゆっくりとした夜の時間をすごし、この日は終わった。
(つづく)
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