12:06
湯滝から少し寄り道して、日光湯元の温泉街をざっくりと回る。
温泉街、といっても、ここには売店や宿泊客向けの夜のお店といったものは全くない。あるのは、ビジターセンターと、キャンプ場と、旅館・ホテルだけだ。
ここを訪れるのは二度目。はるか昔、外来入浴のためにこの地を訪れたことがあったけど、風呂に入ったという記憶しか残っていない。町並みも、全く覚えていない。
広い道路で、木々に囲まれている中に旅館が点在している。高原リゾート!といった風情で、とてもいい感じだ。
このあたりを歩いて散策すると、楽しいだろう。しかし、この時はなんとなくここを車で素通りしてしまった。後から考えると、惜しいことをした。
後で知ったのだけど、この日光湯元の源泉すぐ近くに「温泉寺」なるズバリな名前のお寺があるという。しかもそのお寺では、外来入浴も受け付けているのだから、何やら楽しそうだ。「お寺に参拝、ならぬ入浴」で訪れるというのは貴重な体験だ。しかも、源泉すぐ近くということは、新鮮な温泉を楽しめるということに他ならない。最高じゃないか。
ただし、かなり熱いらしいけど。
次回の課題にしよう、いずれここでテントを張って、温泉に入ったり星空を見たりしたい。
12:32
金精峠を越え、群馬県にやってきた。
日光白根山の山腹にある、丸沼高原スキー場が見える。
ゲレンデの一部に白いものが見えるけど、まさか雪が降ったわけではあるまい。人工降雪機を使って、そろそろ雪を降り積もらせようとしているのかもしれない。
丸沼高原スキー場の駐車場には、「高原の駅 丸沼」という三角屋根のお店があった。
道の駅、旅の駅、味の駅などいろいろな「○○の駅」は世の中に存在するけど、「高原の駅」というのは初めてみた。なんでもありだな。
そんな高原の駅だけど、どうも人の気配がないと思ったら、「本日閉店」という張り紙が出ていた。どうやら、全列車この駅は通過、ということらしい。しまった、僕らだけ各駅停車しちゃったよ。
夏山シーズンでもない、冬のスキーシーズンでもないという11月は、週末でもお店を休んでしまうようだ。
13:25
国道120号線をずーっと走る。関越道沼田ICに向かって行く途中に、黄色い風変わりな建物があった。
ここが今日のお昼ご飯の地、として選んだ「ポマト」だ。
二階席に通された。
変わった形の机がお出迎え。
天井は解放感があって、料理が届くまで上を見上げてのんびりするのもよし。
このお店を選んだのは連れだったのだけど、どういう理由で選んだのか、今となっては覚えていない。
こういう洋食屋は、僕一人だったら選ばないお店だ。でも、だから面白いと思う。
僕はというと、旅行先で「大盛り、B級グルメ、辛い料理、ジャンクな食べ物、または蕎麦」といったお店を選ぶことが多い。もちろん、そういうのが好きだからだけど、だからといって絶対そういうのを食べたいから選んでいるわけじゃない。ただ単に、惰性で選んでいる要素が強い。
ランチのお店は何でも選びたい放題です、と地理感のない旅先で言われても困る。だから、お店探しをする際には、僕の十八番ともいえる大盛り、B級グルメ・・・といったジャンルから探すことになる。ただそれだけだ。大いなる惰性だ。
だから、むしろこうやって他人の基準でお店が選ばれることは、僕にとって驚きと興奮の要素となる。ほう、こういうお店もあるのか!と。
イベリコ豚とかも気になる。
慣れないジャンルのお店なので、ついメニューの写真を撮影してしまった。ピザやパスタ、グラタンもあるようだ。
まず、料理が届く前に「ポマドレ」なるドレッシング3種類が届けられた。
ポマドレは「フレンチ」「和風」「辛口」の3種類ある。
フレンチと和風はなんとなく味のイメージがつくのだけど、「辛口」ってなんだ。サルサソースみたいなものだろうか。
サラダと、ミネストローネ。サラダにはお好みのドレッシングをかけて。
このドレッシング、とてもおいしかった。お土産に買って帰っても良いくらいだ。
ポークのチーズ焼きセット、1,030円。
ははは、これは結構大きい。幅もさることながら、厚みもある。これは食べ応えがあって、育ち盛りのおかでんも大満足だ。
大満足のシメとして、店員さんがアフタヌーンティーみたいな状態でケーキが盛られたお皿を持ってきた。お皿の中にある物の中から、好きなケーキを二種類選んでよし、とのこと。
これももちろん、セット料金に含まれる。安いな。
というわけで、二種類のスイーツを選んで、お昼ご飯のシメとした。
このお店のラストオーダー時間が気になったので、日光湯元の温泉には立ち寄らなかったんだ。食べられて良かった。
(つづく)
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