アンソニーピザのピザ工場の隣は、みんな大好きフードコートエリアになっている。その軒下には、屋台が並んでいた。
まず先頭に、ドラム缶のような容器にぎっしりとドリンクが詰まっている、ジュース屋台。
「おや?珍しくペプシのロゴがあるぞ」と思ったが、中身はコカコーラだった。それ以前に、ここでもゲータレードが幅をきかせている。一体ゲータレードって、どれだけの市民権があるのだろう?あまりにプッシュされすぎて、むしろ怪しく見えてくるレベルだ。
ジュースの隣で、グミが売られていた。何やらケバいパッケージで、あまり健康に良さそうには見えない(偏見だけど)。
とっさに手に取り、これを買った。
グミなんて大してほしくはない。それでも買ったのは、「そろそろ何か買って、場の雰囲気を盛り上げなくちゃ」という気持ちがあったからだ。
昨年までは、「選り好みしていたらいつまで経っても食べるものが決まらないぞ?いいものを見つけたら、とりあえず買おうぜ。そして食べようぜ。」ということをお互い言い聞かせあっていた。しかし今年は、ここまで「とりあえず買いたい」ものが売られていないし、なんだかテンションが上がらない。なので、たとえグミであっても、テンションの起爆剤として買っておきたい。そんな義務感。
「おっ、これですこれです」
あっきさんが嬉しそうに言う。彼の「今日のお目当て」はチャイニーズ・デリのお店「Manchu WOK(マンチュー・ウォク)」で料理をテイクアウトすることなのだという。
なぜそんなマニアックなことを?と聞くと、彼は以前イギリスに住んでいたことがあり、そこでこの手のチャイニーズ・デリのお世話になったことがあるのだそうだ。で、その時を懐かしんで、今回「西洋人が考える中華料理」を買ってみようと思うのだそうだ。
面白いね、本当に人それぞれの目的で、この基地に集う。
あっきさんは、中華料理とTシャツ。よこさんは、ルートビア。おかでんはピザ?。あれ?おーまさんは何が目当てだろう?
「いやまあ、何かいいものがあれば。」
なるほど。
マンチュー・ウォクはフードコート店内にもお店があるのだけど、外に臨時売店を設けている。テイクアウトしやすいように、主に丼ものを売っている。
店員さんから声をかけられたが、「いやあ、店内で買いますから」とさらりとかわすあっきさん。
「店内じゃなくて!ここでかわなくちゃ!」
と店員さんに粘られるが、そこはスルー。
チョコレートでおなじみのハーシーズが、ブラウニーを売っていた。ピザハットが売っているのだな。
ピザハット、本業のピザは出店していない。アンソニーとかスバーロといった強豪がいるので、敢えて戦う気はないらしい。
700円。
って、うわあ、なんだこりゃ。
あんこを詰め込みました、業務用です、といった風情。または、石。
全く食べ物に見えないし、強引に食べ物だと認識したとしても、うまそうには見えない。すごいな、この外観。
ブラウニーとはチョコレートケーキのことなのだから、当然外観がこうなる。でも、ここまで巨大化すると、子供たち大喜びのスイーツには到底見えない。
ダンキンドーナツ、今年も頑張っている。例年同様、クッキーとドーナツで勝負。
世界最大のドーナツチェーンなのに、日本から撤退したっきり復活の呼び声は全く聞かない。コンビニがドーナツを売ったけどうまくいかなかったり、ミスタードーナツが業績を悪化させたり、ドーナツを取り巻く環境は今やぐちゃぐちゃだ。ドーナツをまずいと思う日本人は少ないはずだけど、それを商売にするとなるとかなり難しいらしい。
そんなあなたに朗報。12個入りで1,100円ですよ。
いや、さすがにいらん。多分、アメリカ仕様になっていて、日本のドーナツと比べ物にならないくらい甘そうだし(実際に食べたことはないので、偏見かもしれない)。
でも、毎年巨大ピザを買って苦労して持ち帰るのも飽きたし、今度はこのドーナツ箱を買って持ち帰るというのもいいかもしれない。
シナボンの屋台も出ております。
これも、日本人離れしたかなりくどい食べ物だと思うのだが、ちゃんと日本に店舗がある。
とはいえ、さすがに2009年にいったん日本から撤退し、再進出を果たしたのはつい最近のことだ。豆知識として、2009年までの日本での経営で提携していたのは、名古屋人のソウルフードの一角を担う、スガキヤだ。
巨大な箱が山積みになっている。コストコじゃあるまいし、というサイズ感。
でもね、この箱にシナモンロールが何個入っているとおもう?4個なんだぜ?つまり、一つ一つがかなりでかいってことだよ!
甘いのが好きな人は、ぜひどうぞ。しかしこれだけデカいと、持ち帰るのも難儀だ。基地の近くまで来るまでやってきて、戦利品を詰め込んで帰るのがよさそうだ。ただし、この日は例年道路が大渋滞するので車の人は気をつけて。
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