日帰りで行くアメリカ旅行5【ヨコスカフレンドシップデー2017】(その2)

基地に入る

9時40分頃からだろうか、予定より早くゲートオープンになったようだ。列が動き始めた。

昨年変更になった手荷物検査場の場所は、今年も昨年と同じだった。迷彩服を来た日本人のお兄さんたちのチェックを受ける。

「この人達、一体何者だろう?」

毎年不思議なのだが、未だに正体がわからない。全員、比較的若い男性で、明らかに鍛えている体つきをしている。全くたるんでいないし、筋肉のシルエットがしっかりと分かるレベルだ。

当初は、自衛隊の人が応援に来ているのかと思っていたが、どうもそうでもなさそうだ。迷彩服を着ているとはいえ、こんな迷彩服を自衛隊の人は着ていたっけ?というのがいまいち記憶にない。彼らを写真撮影することは禁止されているため、撮影して後で検証ということもできない。

おそらく、米軍に雇われている「軍属」扱いの警備員なのだと思う。イベントのときだけ借りてきた民間警備員じゃ、こうも粒ぞろいのマッチョは用意できない。

基地内部

基地の中に入る。

毎年歩いている道。今年もやってまいりました。

ゲートオープン直後なので、まだ基地内は人が少ない。我々が全体の先頭に近い位置にいる状態だ。

「どうする?『まだ肉を焼くための炭が用意できてませーん』とか言われたら」

どうするもこうするもない、待つ。

というか、多分炭火なんてまどろっこしいことはしていないと思う。直火でドカーン、だと思う。

廃油ボックス

立入禁止エリアの奥に、変なポリバケツが置いてあった。別にイベント用として置いてあるものではない。基地での生活の余韻だ。

シャッターのようなものがついている。なんだあれは。猫に中身を荒らされないためだとしては大げさだ。

見ると、「USED COOKING OIL」とシャッター部分に書いてあった。あ、廃油を捨てるためのポリバケツというのがあるのか。

「油のままで捨てるのか?ここまで油をタプタプいわせながら持ってくるのか?」

利用シーンがよくわからない。でも、用途そのものは書いてある通りなので、そういうことなのだろう。

「さすが、アメリカ。」

適当に納得しておく。

基地内地図

今年は基地の地図が以前よりも精緻になっていた。

とはいえ、わかりにくいという点では相変わらずで、わざとやっているのか、それとも日本人とセンスが違うからなのか、毎年首をひねる。

基地が広大すぎるので、どうしても地図が歪んだり省略したりせざるをえないからだ。

今年も艦船見学はやっているらしく、例年船が停泊しているバースとは違う、バース12で公開しているらしい。バース12か!行ったことがないエリアだ。ゴクリ。

今日は涼しいこともあって、つい「バース12に行ってみるのも悪くない」と思ってしまった。でもやめておこう、バース12の往復と艦船見学で1時間半は覚悟しないといけないから。油断していると、あっという間に暑くなるぞ。

昨年同様、公開している船舶の名前は非公開だった。内緒にしておきたいのだろうか?それとも、直前になるまで船が決まらないのだろうか?

あと、地図を見ていると、アメフト競技場がある海側のエリアまで今年はお店が広がっているようだ。

「やあ、しょうがないな、それだったらぐるっと今年も大回りして基地の隅々までご挨拶しなければ」

毎年、同じイベントのようで、ちょっとずつ変化がある。今年もそう。

マクドナルドのメニュー

基地内に入って、まずご機嫌を伺うのが、マクドナルドのドライブスルーメニューだ。どういうメニューが今のホットトレンドなのかを確認することで、アメリカの「現在進行形」を知ることができる。

それは大げさだけど。

米国マクドナルドのメニューは非常にわかりやすい。すべてのメニューに単品とセットの値段が併記されているからだ。最近の日本マクドナルドは変わったのだと思うけど、ちょっと前まではこんな当たり前のことすらできなかった・やらなかったのが日本法人。お陰で随分批判を浴び、業績が落ち込んだ。今は回復して一息ついていることだろう。

一番目立つところに掲げられたメニューが、おそらく「当店のおすすめ」または「売れ筋」なのだろう。それはなにかというと、「チーズバーガー2個」だった。それにポテトとドリンクがついて、4.5ドル。この当時は1ドル110円前後だったので、概ね500円だ。

なぜチーズバーガーが2個なんだ?二人用、ということなのか、「1個じゃ腹の足しにならねぇ」ということで2個食べる前提なのか。多分後者なのだろうけど、そんなにチーズバーガーって食べたいものかね?僕なら、もう一個はノーマルのハンバーガーにするなど、変化を加えたい。

いつもと違うレイアウト

「あああ!?」

今年のフレンドシップデー、波乱の幕開けだった。

毎年、マクドナルドの向かいにある駐車場は「オフィサーズクラブ」という基地内の将校向けレストランが居を構え、お店をやっている。テントのレイアウトだって毎年同じで、その軒先でガンガン焼いているハンバーグやステーキは、来場したばかりの人々を激しく誘惑する。

そういう「ようこそ、横須賀基地へ!」という宣伝塔でもあったお店が、いなくなっている。そのかわりに、何やらカラフルなテントが連結されて並んでいる。テントの向きが、そもそもこれまでと違う。

メニュー1

テントに向かってみて、改めて「ああ!?」と声を上げてしまう。

メニューには、「ハワイアンメニュー」と書いてあったからだ。おい、おかしいだろう、例年ここはターキーレッグやハンバーガー、ステーキ、チリドッグなどを売っているはずだろう。なんでいきなりハワイアン?

「すべてのセットにはマカロニサラダとライスがつきます」

いらんいらん、米軍基地に来てまでライスはいらん。それよりもごつい肉を見せてくれよ。

売られているメニューは、「フリフリチキンセット」「テリヤキビーフセット」「カルアポークセット」といったものだった。メニュー数自体が少ない。

「あれえ・・・」

一発ここでなにかを胃袋に仕込もうか、と思ったが、そそられるメニューがない。立ち尽くしてしまった。

例年の傾向として、基地内を歩いていると似たようなメニューがあちこちで売られていて、どのお店でオーダーするか決めかねる。なので、とっとと基地に入るやいなや、一発ガツンと目に止まったものを食べてしまおう、と思っていた。そのほうが、景気良くこのあとあれこれ食べる起爆剤になる。

だけど、さすがにこのお店で何かを買う気にはならなかった。「う、うん、別の店にしよっか」

僕に限らず、仲間3人全員、このお店には手を出さなかった。どんな料理なのか、実物は見ていない。でも、ネーミングを見た限りだとワクワクさせられなかった。

メニュー2

巨大のテントの大半は、待ち行列用の列のために割かれていた。待ち客が熱中症で倒れてしまっては困るので、わざわざテントを客向けに設営してくれたらしい。それはありがたい。でも、今んとこガラガラ。お昼を過ぎてもあまり混んでいる気配は、なかった。

飲み物メニューもある。おっ、ゲータレードが350円だ。とりあえず基地にやってきたから、飲まなくちゃ。僕にとっての横須賀基地は、ゲータレードがないと始まらない。

乾杯

体に悪そうな青色をしたゲータレードを購入。横須賀基地で醸造されているクラフトビール、「シャーキーズビール」を買ったあっきさんと乾杯。まずは手始めに入国祝いだ。

このシャーキーズビール、お値段はなんと600円。えっ、おい、どうしてそんなに高くなってしまったんだ?以前、350円で売られているのを見たことがあるぞ。為替レートのせいだけとは思えない。高いなあ。これだったら、国内で飲むのと大して変わらない。

「日本の酒税が適用されたのだろうか?」

そうとしか思えないくらい、値上がりがすごい。どうしちゃったんだろう。475mlを350円で売られているのを見たときは、「ひゃー、横須賀基地に来たら、酔いつぶれてしまうよ!」と思ったものだ。でも今、一杯600円なら酔う前に財布の紐がきゅっとしまってしまう。

でも、後で自分の過去の文章を読み返してみたら、600円で驚いてちゃいけなかった。650円で提供していた時期もあったのだな。値段がかなり乱高下していることがわかる。

2013年 350円
2014年 350円
2015年 650円
2016年 500円
2017年 600円

こんなに値段が変わる、というのがいかにも「アメリカ旅行してまっせ」感があって、いい。

(つづく)