08:27
チェックアウトしてホテルを出発。
その前に、「さあ、やるぞ」という記念撮影をしておく。
お腹、パンパンやないか。朝食バイキングを食べ過ぎた。いや、昨晩のお昼もちゃんぽん食べ過ぎたか。もっと遡ると、昨日のお昼も広島の「肉のますゐ」でしこたま食べたなぁ。
短期間でたくさんのカロリーを食べたのは、これから控えている伊吹山という険しい、苦しい山に挑むためだ。
そう言って過言ではない。
なにしろ、車のアクセルペダルをずっと踏み続けないと、山頂直下の駐車場にたどり着けないのだから。
右足のスネの筋肉が披露するほど、アクセルを踏んでやろうと思う。
08:55
彦根から伊吹山までは距離が近いので、チンタラ車を走らせてもなんら問題はない。でも、帰りの新幹線の時間を決めているので、それまでにちゃんと山にも登って、彦根観光もやって、ということをやり終えたい。
だから、彦根ICから関ケ原ICまで、僅かな距離だけど高速道路で瞬間移動した。贅沢だな。
これまでホテルの設備がどうとか、飯がどうとか、そういう文章を書いてきた。でもこれからがこの話の本題だ。いよいよ本格山岳ドキュメントが展開されることになる。
でも、その意気込みがありながらも早速「下山後に彦根観光」というのを気にしているのだから駄目だな。気迫が足りない。
それはともかく、伊吹山山頂直下に行ける便利な道にたどり着いた。「伊吹山ドライブウェイ」という名前だ。
おっと、自動車専用道の標識が出ているぞ。「自転車でクライムヒルします」という人は駄目なのか。
場所は、以前アワレみ隊で訪れた「関ヶ原ウォーランド」のそばにある。
この時は、伊吹山には登らなかった。
あっ、利用料がすごく高い。
普通車、3,090円。
マジですか。こういうとき、一人旅行であるということのデメリットを感じる。ワリカン要員がいないからだ。
くっそー、「お一人様なんですけど、何か割引ってありませんかね?」と料金所で聞きたいくらいだ。
09:24
とはいっても、この地図を見ると「3,090円取られてもしかたがないなぁ」とは思う。
ウネウネ道で17km。しかも山頂直下までご案内だ。
僕は今回、麓から登るということを放棄したので、時間と体力を節約した代金が3,090円だった、ということだ。そう思おう。
ちなみに検討当初は、麓から愚直に登ることも考えていた。でも、どうもバス便など時間の調整がつかず、結局横着して車を使うことにした。
「ひょっとして、有料道路が無料化されていないかなあ」
と淡い期待を持って進んでいくと、やっぱり料金所があった。ちぇっ。
時々あるじゃないですか、地図上では有料道路なんだけど、無料開放されたので今は料金所が撤去されています!という道路。知らないでその道にやってくると、「えっ、無料なの?ラッキー!」とスゲー嬉しいものだ。今回もそういうワンチャンあるかと思ったけど、やっぱりなかった。
09:10
ただ、お金を払っただけのことはある。
グイグイと標高を上げ、グネグネと道が曲がる。これはすごい、位置エネルギーを今まさに僕は蓄積していっているのだ!というのを実感する。
09:15
見ろ、もう山頂が見えてきた。これが科学技術の力だ!
09:22
ルート後半は、崖の上を走るようになる。これは絶景だ。ヨーロッパの美しい道を、自動車レビューのために車が走っている自動車批評動画を見ているようだ。
ところどころ道路脇の路肩が広い箇所がある。
そういうところに、車が連なっているのでなんでだろう?と不思議だった。
しばらくそういう「群れ」をなんどかやり過ごしてみたが、どうも皆さん、超巨大な望遠レンズをつけたカメラを持っていらっしゃる。そして、長丁場に耐えられるように、折りたたみ椅子など持参していらっしゃる。何を狙っているんだ?高校球児の熱いプレーか?
あとで知ったが、どうやらイヌワシがこのあたりには出現するらしく、それを狙っている人だった。すごいなあ。
09:29
山頂直下の駐車場に到着。広い!こんな駐車場が山の上にあるのか。
ドライブインもあるぞ。
山頂踏破のあとは、ここで祝杯でもあげようか。
(つづく)
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