ハタケ仕事と山登り【羊蹄山】(その1~18)

18:27
屋内では、まかない夕食ご飯の準備完了。

ピザ用の生地が、すでに寝られて待機している。

もうすでに日曜日のこんな時間なのに、みんなまだ北海道にとどまっている。このあと、ご飯を食べたら慌ただしく新千歳に行き、最終の飛行機で東京に戻る人がいる。もちろん、明日の朝はお仕事だ。

一方、僕のように連泊してゆっくりしていく人もいる。

のんびり、とはいえないまでも、夕ご飯を食べてから飛行機に乗るという時間感覚がすごい。空港に近いハタケならではだ。

ピザという本丸に突撃する前に、鶏もも肉の炭火焼きを作る。

ヒュウ、すげえ。

鶏もも肉を骨付きのままアジの開きみたいにして焼いている。見た目の迫力が段違いだ。ついついこのあとの手間を考えて、唐揚げサイズに小さく肉を切ってしまいそうだけど、そうしないところがいい。おそらく、肉の旨味を逃さないためなのだろう。

一方、その傍らですでに芋けんぴの缶がスタンバイ中。今日もこいつでピザ窯だ。

昨晩からの改良が加えられている。缶の蓋をピザ窯の底にするのだけれど、昨日は単に缶をひっくり返しただけだった。そのため、一旦「缶の本体」と「缶の蓋」が合体してしまうと、取り外すのが大変だった。何しろ、缶というのは昔の名前、今やピザ窯なんだから。でもステンレスなので、熱い熱い。

炭火、といってもついさっきまでガンガンに燃えていた木だ。火力は安定していないし、「遠火の強火」なんて芸当は難しい。なので、肉厚の鶏もも肉を中までイイカンジに火を通すのはそれなりにテクが必要だった。うかうかしていると、表面だけ焦げて中が生焼けだ。

見ろこの炭火を。「炭」とは到底思えない、怪しいオレンジ色の炎が湧き上がっている。

ピザを焼き始める。芋けんぴの缶で。

缶の上に炭を置いて、上下から火力を与えるのだけど、どう見ても「炭」というよりも「燃え残った木」にしか見えない。ほら、案の定炎がうわっと巻き上がっているぞ。

気を抜くとすぐに火力が落ちる。かといって、戦力を補強するとすぐに炎が出る。なかなかテクニカルなタームが続く。

でも苦労した甲斐があって、焼き上がったピザはほら、ご覧の通り。上からも下からもしっかり焼けたピザは絶品っすよもう。

火力が弱い状態でピザを焼くと、トマトソースがじくじくと生地に染み込んで惨めな食感のピザになる。しかし、こいつはパリッと仕上がって、一同大喜びだった。それにしてもよく思いつくなあ、芋けんぴの缶でピザを焼こうだなんて。

僕の発想レベルだと、「芋けんぴの缶に、なんの小物を片付けようか?ということばっかりだ。

20:09
せっかく火をおこしたのだから、ということで花火もやった。

「上質でこだわりを追求した花火」で「極上絶品」なんだそうだ。ふだん花火をあまりやらないので、どのあたりが「上質」でどのあたりが「極上」なのかはよくわからなかったけれど、すごく楽しかったので「絶品」なのは間違いなかった。

21:16
夜9時にもなると、北海道は寒い。9月17日だというのに、もうストーブに火が灯った。いやー、すごいな、ほとんど一年に近いくらいストーブを使っていることになるぞ、これだと。

逆に言えば冷房いらずなんだけど、猛暑が訪れたら熱中症患者が続出するというトラップがある。エアコンは念のために家にあったほうが良さそうだ。

21:21
お夜食として、アップルパイだったかな?をいただく。

これにて、今年のハタケ遠足はおわり。みんなにご挨拶をして、千歳界隈のホテルに泊まる人を車で送り届けて、そして僕は一人札幌へと向かう。

さて、ここまでがハタケ人だったけど、明日早朝からは山人だ。明日は羊蹄山・・・

うーん。。。

羊蹄山のつもりなんだけど、どうやら駄目っぽいんだよな。というのも、現在北上中の台風が珍しく北海道にも上陸する見込みで、明日は近年まれに見る大荒れの天気に見舞われるらしいからだ。

台風の影響を踏まえ、ハタケにやってきた人たちも便の変更をかけたり前倒しで帰京したり、慌ただしい状況だった。

僕はというと、明日あさってとまだ北海道にいるので問題ないけれど、登山そのものは絶望的だ。たとえ雨が降っていなかったとしても、風が強くて危険だと思われるからだ。羊蹄山は美しい形をした独立峰。その分、風が吹くとモロにその影響を受けることになる。

(つづく)



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