ライトかつエレガントな縦走【金時山】

12:55
これから歩く予定の稜線がバッチリ見えている。

山座同定は得意じゃないけれど、もうこれはどう見ても前方左の山が明神ヶ岳ッスね。間違いない。

外輪山ということもあるのだろう、縦走とはいえあまり頻繁にアップダウンを繰り返すルートではない。

縦走って、「一度標高が高いところに上がっちゃえばあとは水平移動で楽」なイメージがあるけれど、実際はかなりアップダウンがあって疲弊するルートが多い。

でもここはエレガントに、景色を楽しみつつ縦走が楽しめそうだ。

12:58
山肌に縦走ルートが実際に見えている。そこだけ笹の原っぱが途切れているので、黒いひものように見えている。稜線は木が生えていないからこその見た目だ。これは引き続き視界良好で山歩きを楽しめそうだ。

写真右奥には、強羅から早雲山までの間、ケーブルカーが走っているあたりの別荘地が見えている。かなり傾斜がある山肌だけど、リフレッシュを求めて人々は建物を建てて住まわっている。

12:58
箱根山の一角に、白い煙が湧き上がっているエリアが見える。あそこが大涌谷。

この角度から大涌谷を見たことがなかったので、「へえ、ああいう形をしているのか」と感心させられた。

3年前、2015年にこの大涌谷で小規模な噴火が起き、箱根界隈に緊張が走ったものだ。しかし今こうしておかでん目視センサーに基づくと、平穏を取り戻しているように見える。よしいいぞ、お前は黒いゆで卵と温泉を生み続けていればいいんだ。噴火はしなくていいぞ。

13:05
よっぽど嬉しかったんだろうなあ、というのがひしひしと伝わる写真たち。

同じ山を、何度も撮っている。それだけ、この光景とこの瞬間を楽しんでいるからだ。

そしてそれと同時に、この楽しさはいつまでも続かない、ということがわかっているからこそ、写真で記録に残しておこうとしている。

13:08
おっと。ちょっとした広場と、建物に行き当たった。

13:10
建物には、「矢倉沢峠うぐいす茶屋」と書かれてあった。シャッターは閉まっている。

平日だからやっていないのだろう。

建物の陰に簡易トイレがあった。

13:08
うぐいす茶屋から今来た道を振り返ったところ。正面にちょこっと見えている出っ張りが、金時山山頂。

開放的な、気持ちの良い山域だ。

13:10
そして、我が進行方向もこのように草原の中を歩くことに。ナウシカの最後のシーンみたいだ。

13:19
うぐいす茶屋からちょっと歩いたところから振り返ったところ。

ああ、猪鼻嶽の別名を持つ金時山が、立派にそびえている。これはうつくしい山容だ。標高が低くても、これだけの見晴らしが確保できる山というのは本州ではあまりないのではないだろうか?

安達太良山も景色が良かったけど、あそこは標高が1,718メートル。金時山よりも高い。

(つづく)

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