ハワイからグアムへ、遠島の刑は移ろう【のっとれ!松代城2019】

グラス

「八海山雪室」の2階にあるキッチン雑貨のお店、「okatte」を見て回る。

毎年見ているので特に目新しくはないのだけど、洗練された器や調理器具が置いてあるので見ていてワクワクさせられる。

「ああ、こういうのが家にあるといいなあ」

みたいなものはいっぱいある。でも、「じゃあ家に置きたいか」というと、それとこれとは話が別・・・というのもいっぱいある。

たとえばこれ。Sakemustという日本酒用グラスで、お値段5,400円。

解説

不二家のペコちゃんみたいな輪郭をしたワイングラス形状。

薄い飲み口と、吟醸香を貯めるための舌ぶくれのデザイン。これで飲む冷酒は極上だと思う。

しかし、我が家では必要がないし、食器置き場にそもそも置き場がないのが現状。ううむ、惜しい。

同じように、錫製のぐい呑みなんてのも物欲を掻き立てられるグッズだけど、酒を飲まない人にとってぐい呑みは利用価値がない。まさかこれで麦茶を飲むわけにはいくまい。

刺し身を食べるときの醤油皿としてはどうか?それとも、塩辛とかを盛り付けるのに使っては?・・・いや、そこまで無理して使う必要なんて、ないから。

独特な屋根

「みんなの社員食堂」売り切れにより昼食を食べそびれた我々御一行は、敷地内にある別の飲食店「武火文火」に行ってみることにした。この複合施設「魚沼の里」には、この他にそば屋がある。食べ物店には困らない。

なお、この時点では営業していた「武火文火」だけど、2020年2月時点では別のお店に鞍替えリニューアルオープンしている。現存していない。今は「&FOREST」というカフェ&キッチンになっているようだ。

防空頭巾をかぶっているかのような屋根の形が特徴的な建物。

開放的な店内

中に入ると、高い天井がひときわ目を引く。あと、しっかりした梁が縦横に伸びる。今、これだけしっかりした梁を新築の家に仕込もうとすると、かなりお高くつくはずだ。古民家改築ならではの味わい深さだ。

「それにしても、これだけ天井が高いと暖房効率がすごく悪いだろうな」

なんて、余計なお世話なことを考えてしまう。この建物に限らず、先程の八海山雪室、猿倉山ビール醸造所はすべて天井が高い。そのため開放的な空間がとても印象的で、居心地が素晴らしい。しかしその分、冬はいくら暖房をきかせても、なかなか空間が温まらなくて不自由するだろう。

話が脱線するが、僕が努めている職場は、経営トップ層の会議が月曜日の朝8時から行われている。入居しているビルの全館空調は金曜夜に止まり、月曜朝9時まで動かない。そのため、建物全部が冬は冷え切ってしまい、おえらいさんが寒さに震えながら月曜朝イチで打ち合わせをやることになる。そんなわけで、全館空調があるビルにもかかわらず、会議室にはデロンギのオイルヒーターが置いてある。さすがに石油ファンヒーターとかハロゲンヒーターは火災の危険性があって執務室内には置けないから。

メニュー

「みんなの社員食堂」でご飯が食べられなかった代わりに、ということで立ち寄ったこのお店だけど、どうしてどうして、メニューが全部魅力的で唸らされる。ううむ、困った。どれにしようか。

正直お値段は少し高いんだけど、これだけ色とりどりの食材が盛られていたら、頼まざるをえないではないか。

もちろん魚沼の里敷地内なので、ドリンクには八海山やライディーンビールがいろいろ置いてある。こういうお酒を楽しみつつ、魚沼の美味を堪能するのはきっと素敵だろう。

なお、「お酒を飲むから定食はいらないよ」という肩のために、単品で「ぜんまい煮物」とか「天ぷら盛り合わせ」があるのが憎い。

昼食

すっげえ悩んで、他の人のオーダーも横目に見つつ、僕が選んだのは「城内ランチ」1,050円。

安かったから、というのもあるけれど、なんだか揚げ物が食べたい気分だったんスよ。そのかわり、+200円で粕汁に変更してもらっている・・・けど、あれれ?粕汁じゃないな、これ。単なるお味噌汁だ。

粕汁

ということで交換してもらったのがこれ、粕汁。

「おかでんさん、粕汁は飲んでええのん?」
「あれっ、言われてみれば」

お酒を完全に断っている僕は、酒粕由来の甘酒さえ(ほぼ)敬遠しているというのに、完全に油断していた。まあいいや、料理酒やみりんは自炊のときにしこたま使っているし、これくらいならセーフってことで。

でも、味が強い酒粕料理や飲み物は、ドキッとするのでやっぱり敬遠することにしている。

料理

「にいがた和牛を使ったきのこ牛丼」1,050円。

もうね、吉野家とか松屋の牛丼とはまったく別の食べ物だと思う。キャベツの千切りが乗ってるぞオイ。

牛丼=ジャンクフード、というイメージがあるけれど、これならば少しは許される気がする。

料理

「豚の角煮膳」1,350円。ぜんまいの煮物もついていて、いいなーおいしそうだなーという逸品。でもご飯がこれじゃ足りないよ、丼メシでがっつきたいレベル。

バウムコーヘン工房

お昼ごはんを食べ終わった一同は、「一応、いっとくか」ということでバウムクーヘンを製造販売している「菓子処 さとや」に行ってみた。

昨年僕は、ここでみんなの挑発を受け、一人暮らしなのに大きなバウムクーヘンを買ってしまった。結構なお値段だったと記憶しているが、その分美味しかったので「ちくしょう、うまいなあ、ちくしょう」と言いながらあっという間に食べてしまったものだ。

この頃はコストコで1.4キロのティラミスを買ってきては3日程度で食べきる、なんていうことを繰り返していて、体重が激増していた。みんなの狙い通り、僕は見事に飼育され、体重が数ヶ月で10キロ近く増えた。なんてこった。でも今は随分体重を落としている。

さとやバウム

そんな、デブ製造飼料として「やめられないとまらない」のがさとやバウム。

「高いほうがうまい」というのを目の当たりにしてしまうと、悔しくてしょうがない。

でも、バウムクーヘンというのは「デカくて、重たい」お菓子の象徴でもある。「のっとれ!」参加のためにレース用装備など持参して遠路新潟までやってきている僕にとって、このお菓子を買って帰るのは物理的に負担感が大きい。今年はパスしよう。

さんざんよこさんから挑発されたけど、ぐっと我慢。「あれー、今年も買うもんだとばかり思ってましたよー」なんて言われながら。

なお、「でかくてかさばるから買わない。」という発想は、「買うならば塊を」という考えが前提としてあるからだ。小分けにされたものを買おう、という発想がそもそも欠落しているので、我ながらちょっと怖い。

バウムが作られている

こうやってバウムクーヘンが焼かれている様を見ると、ワクワクするよな。危なくまた買うところだったぜ。

いつか大金持ちになったら、この御柱みたいなバウムクーヘンを、一本まるごと買ってみたいものだ。で、恵方巻よろしく、無言で一気に食べ尽くす。想像しただけで興奮する。

(つづく)

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