地上の楽園を普段使い【小梨平ソロキャンプ2019】

きのこ祭りをやっていた深底フライパン、今度はなにやら違うものを作り出した。

茶色三昧だったのが、こんどは黄色三昧に。

ありものの割り箸で調理をしているから大変だ。何しろ、キッチンのガスコンロとはわけが違う。広い面積から、遠赤外線で熱が放出されている炭火コンロだ、調理している手にも容赦なく熱が襲ってくる。

本当なら菜箸で調理したいところだけど、そこは顔色一つ変えずに短い割り箸で調理が行われていく。

たまごと、何か葉物野菜を混ぜたものを、たっぷり目のオリーブオイルで焼いていく。どうやら安曇野野菜のオムレツを作るらしい。

こちらは出来上がった一皿。

菜の花に、ルビーグレープフルーツを和えたもの。こんな一品、思いもつかなかった。へー!

これは馬刺しに茹でたじゃがいも、ルビーグレープフルーツ、刻んだパセリを乗せたもの。これも見たことがない料理。ううむ、すごい。

アスパラを茹で、そこにパルメザンチーズを振りかけたもの。

こういう加熱調理を、狭い炭火コンロの上で調理器具を取っ替え引っ替えしながら作っていくんだから、料理というのはつくづくマネジメント能力が問われる。しかも今回は、初めての食材、思いつきのレシピ、初めての調理器具、初めての熱源だ。

様々な料理を作ることができたのは、アルミホイルで包んでいた肉が一旦網から外され、休んでいたからだ。予熱で熱を中まで浸透させるらしい。

で、しばらくしたら、アルミホイルを外した肉がまた網に復帰。この時点の肉は、蒸し焼きになっている状態で、焼き色はほとんどついていない。どうするのかな、と思ったらここから焼いていくらしい。

へー。よく、「まずは肉の表面に焼き色をつけて肉汁が出ないように固めて、そのあとオーブンに移して肉の奥まで火を通す」という調理法を目にするけれど、これはその逆パターンだ。・・・いや、逆でもないのか。どうなるんだ?これ。

肉の表面にうまそうなメイラード反応。

おお、焼き上がった肉を薄く切り分けると、中は見事なピンク色。「外はカリッと、中はジューシー」という使い古された表現を使わざるをえないくらい、立派な肉になった。こりゃすごい、お店で出てくるんじゃなくて、これが屋外で食べられるなんて。「さすがプロ」という表現も陳腐で使うのがイヤだけど、格の違いがすごい。僕なんか、「デカい肉が手に入ったぞ!バーンと網焼きにしてガッツリくおうぜ!」という野蛮な発想しか出てこない。

これはなんだっけ、グレープフルーツジュースだったっけ。これを氷いりのカップ1/3くらいに入れ、そこに炭酸水を割り入れる。グレープフルーツスカッシュの出来上がり。濃厚なジュースだからこそできる。

この日の食卓。真っ赤なお皿は、トマトをカットしたもの。なんですかこのカラフルな世界は。すごいなぁ。

で、このカラフルワールドを1皿に盛り付けると、こんな感じ。

冗談みたいな、でも本当のお昼ごはん。まさかこれが「バーベキュー場」で食べられるとは。そして、安曇野の春を食べることができたのはよかった。上高地はまさに春が訪れたばかりだけど、「地元の食材」というのは皆無だ。全部下界から持ってきているし、食堂では旬のメニューは存在しない。いつ行っても山賊焼きとかカレーとかそば・うどんだ。だからこの食事は本当に目に胃袋に眩しかった。

(つづく)

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