ハワイからグアムへ、遠島の刑は移ろう【のっとれ!松代城2019】

清津峡をあとにした我々は、津南の町を目指した。

このサイトでは記事になっていないが、津南には「無印良品津南キャンプ場」という場所があり、そこで天幕合宿を張る際には買い出しに使っているお店がある。そこで今晩の宴会物資の調達をする予定だ。

雪の灯篭

津南に向かう道すがら、路肩にずっと雪で作られた灯篭が並んでいた。既に溶けているものもあるけれど、しっかりと形が残っているものも多く、見ていて楽しい。

でも不思議だ。一体これはなんだろう。

みんなで首をひねりながら先に進んでいくが、延々とその雪灯籠は続く。結構短い間隔で、ずらーーーーーっと、延々と。なんだこの執念は。雪で作ったわけじゃないので、工業製品ではない。一つ一つ、手作りだ。それに要した時間と手間と人の数を考えると、驚愕だ。

何事だ?これは。最初、てっきり道路沿いの家の子供が、遊びで作ったものだと思った。でも、そんなレベルじゃない。

じゃあ、地元の小学校が、「道行く人を楽しませよう」ということで児童を使ってたくさん作ったのか?・・・

「いや、それにしても数が多すぎる」

車内の一同、状況がわからなさすぎてむしろ不気味な気持ちになってしまった。それくらい、雪灯籠が延々と続いているからだ。

不思議がっているうちに、「つなん雪まつり」の看板がちらほらと見えてきた。あ、今日はここで雪まつりが行われているのか。

「そういえば、越後湯沢のレンタカー屋で、グリーンピア津南に行きたいっていうお客さんがいたなあ」

今頃になって思い出す。二人組の女性だったけど、予約なしで当日レンタカー屋にやってきたので、ちょっと手間取っていた。で、その人たちはニューグリーンピア津南に行きたいのだ、と言っていたっけ。

そこに何があるんだ?と思ったら、雪まつりだったとは。

「でも大丈夫かねあの人たち。交通手段すら確保していないのに、現地入りできたのかね」

というのも、あちこちに交通規制の表示が出ていたからだ。雪まつり会場となるニューグリーンピア津南には、入場チケットを持っている車だけが入場でき、それ以外の人は指定された駐車場に車を停め、シャトルバスの利用が必要なのだという。

で、その駐車場も予約が必要で、既に当日を迎える前に満車とのこと。つまり、僕らみたいに「へえ、雪まつりをやってるんだ!気になるからちょっと寄ってみたいね」という人は一切立ち入れない、というわけだ。

津南という山あいの町の場合、駐車場というのはあまり存在しないようだ。都会に住んでいると、「ちょっと探せばすぐにコインパーキングくらいあるじゃないか」と思うけど、地方じゃそうはいかない。

じゃあどこか適当な道端にちょこっと車を停めれば、と思っても、この界隈はそんなに道が広々としているわけじゃない。路肩に除雪した雪が積もっているところもあるし。そもそも、イベント主催者としてオフィシャルに「駐車場が満車の場合は路肩に停めてください」とはいえない。

十日町あたりに車を停め、津南駅まで電車で移動し、そこからシャトルバスに乗るというパーク&ライドというやり方があるかもしれないけど、そこまでするとなると手間がとんでもない。

まあ、今回我々は雪まつりに縁がなかったけど、来年はぜひ訪れてみたいものだ。スカイランタンの打ち上げができるらしいので、幻想的な空間になりそうだ。ただし、駐車場確保のためには激しい抽選になるらしいけど。

スーパーに立ち寄る

買い出し用のスーパー、「メルシーつなん」に到着。

スーパー

メルシーつなんのすぐとなりが、お酒の専門店「てーぶるくろす」になっている。つまみも買えるし、酒も買えるという一挙両得なエリア。

ノンアルビール発見

みんながあれやこれやとお酒を探している中、僕はいまいち気乗り薄だ。そりゃそうだ、お酒が飲めないんだから。ご当地ドリンクでもあればいいのだけど、あったとしてもそれはサイダーのように甘いものだ。カロリーゼロか、低カロリーで、食事のおともにになるような味で、ノンアルコールご当地ドリンクが欲しい。

そんな中、

「おかでんさん、ノンアルコールビールがありますよ」

と教えてもらった。よく見ると、毎度おなじみオールフリーの隣に、見慣れない缶がある。その名も「龍馬1865」。確かに、「ドイツ麦芽100%ノンアルコール」と書いてある。

へえ、このノンアルコールビールは見たことも聞いたこともない。面白そうなので買ってみた。

後で調べてみたら、この「龍馬1865」は日本ビールという海外クラフトビールの輸入代理店を主にやっている会社の製品で、もともとは宝酒造が作っていたビールテイスト飲料「バービカン」の販売権譲渡&改称したものだそうだ。

ああ、そういえばバービカンってあったな。1980年代に発売されて一時は知名度があったけど、そういえば最近は聞かなくなった。ノンアルコールビールの走りだったわけだけど、時代を先取りしすぎた。

バービカンははるか昔に1度くらい飲んだことがあったと思うが、薄くて全然美味しく感じなかった記憶がある。

苗場酒造

今回、清津峡に行くついでにぜひ立ち寄りたかったのが、「苗場山」ブランドで清酒を醸している苗場酒造だ。

僕自身酒を飲まないんだけど、酒蔵があると立ち寄りたくなる。「雀100まで踊り忘れず」という言葉なんだと思う。昔のクセは治らない。お酒そのものはもう飲みたいとは思わないのだけれど。

僕自身、苗場山というお酒は飲んだことがない。でも、何やらちょっと珍しいお酒がこの酒蔵直営のお店では売られている、ということなので気になった。僕以外の呑み助メンバーを焚きつけて、買って飲んでもらおうと画策している。

苗場酒造

ちょうどこの日はつなん雪まつりということもあってか、苗場酒造もお祭りモードになっていた。

店頭の駐車場では、1回500円で5種類の利き酒ができるコーナーが設けられていた。

「こりゃあいい、後で試してみよう」

とみんなで話しながら店内に入ったのだけど、後ほどここを訪れてみたらもう終了していた。しまった、いくら夜間イベントがあるつなん雪まつり当日でも、18時にはここは終わりだったか。

苗場酒造

店内。

ずらりと並ぶ、苗場山。一升瓶から300ml程度の小瓶まで、大小さまざまだ。

地べたに並べて置いてあるのは、これが「輪投げ」のターゲットだからだ。お金を払って輪投げをやって、見事輪っかが酒瓶にはまると、その商品がゲットできるのだという。へええええ。これは酒飲みの人、テンションが上がるな。

すぐそばで、そのものずばりが定価で売られているのだから大人しくそれを買えばいいのだけれど、こういうのって射幸心があおられるんだよな。そのものをゲットしたいだけではなく、「ゲームをやって、お得に」ゲットしたいものだ。

苗場酒造

ちなみに僕が気になっていたお酒は、この「1」というお酒。

「蔵元イチオシ」とまで書かれている。一段仕込、ということで「未体験の旨さ」なのだそうだ。うん、僕はお酒が飲めないから、未体験だわ。そりゃそうだ。

ちなみに純米「1」が4合瓶で1,000円、純米吟醸「1」が同じサイズで1,200円。

スペシャルなお酒なのでその分お値段も高いですよ、ということはなく、手ごろな価格なのが恐ろしい。これは酒飲みなら思わず衝動買いするレベル。

苗場酒造

たっぴぃさんはお金を払って、清酒輪投げに挑戦。値段はいくらだったか忘れた。

シンプルな形状の瓶だから、狙いさえちゃんとしていれば輪っかがハマってくれる可能性は高い。・・・と思わせる絶妙な難易度設定が、にくい。距離感も絶妙。「これならとれそう」と「いや、むつかしいぞ?」のちょうど中間くらい。

そんな中、たっぴぃさんがお金を払って輪投げに挑戦。酒飲みの鏡だ。両脇には、確実に買える定価販売のお酒が置いてある中での輪投げ。

値段はいくらだったか、忘れた。

苗場酒造

するとたっぴぃさん、純米吟醸苗場山をゲットしちゃった。うおお、本当にとっちゃうとは。

さすが店員さん、にこやかに「おめでとうございます!」とたっぴぃさんの偉業をたたえてくれた。縁日屋台の射的や輪投げの店員さんとは大違いだ。あっちの方は、残念そうなニュアンスをちょろっと見せるので。

苗場酒造

一方、何気に輪投げの脇に積んである一升瓶ケース。ここには、「蔵まつり限定」と書かれた商品が無造作に並べてあった。

  • 大吟醸 出品仕込熟成酒720ml 60本限り 2,800円
  • 純米大吟醸 無濾過生原酒29BY 720ml 100本限り 1,800円
  • kamosu mori 純米吟醸 1,500円
  • 純米大吟醸 おり酒 28本限定 3,000円

本数が少ない=うまい、という単純な図式ではないけれど、こういう「蔵にお邪魔したからこその一品」というのは嬉しいものだ。28本限定、というお酒がまだ23本余っていた。今がチャンスだ。ちょうどこの時期、新酒が発売になるからこそのものだろう。気候が良い夏場に行っても、手に入らない。雪もへっちゃら、と訪れた人だけの特権だ。

苗場酒造

そんな特権を得たたっぴぃさんは、おり酒をご購入。この人は、いいものだと思ったら躊躇なく財布からおかねを出す決断力がある。先ほど輪投げでお酒を手に入れたばかりなのに。

「にごりが好きなんですよ」

と表情を崩しながらたっぴぃさんは言う。夫婦そろって、濁り酒がここ最近のお気に入りで、飲み屋などで濁りがあると大抵それを飲んでいる。今回はまさにそんな嗜好にどストレートなご提案だった、というわけだ。

苗場酒造

たっぴぃさんがいい酒を手に入れたのだから、ということでおやびん、よこさんも「我も続け」とばかりに輪投げに挑戦。そのまま敗退していった。見た目以上に輪投げはむつかしいらしい。フリスビーのように投げると瓶の側面に当たるし、ふわっと投げると飛距離不足で手前に落ちる。勘所が分かったころには、もう手元の輪っかが終わってしまっている。

苗場酒造

これ、なんだっけ。たっぴぃさんが苗場山のカップ酒をゲットしている。

おやびんが「無理!」といってあきらめた残りの輪っかを使って、さらにゲットしたんだかどうだったか。いずれにせよ、予定外にこの苗場酒造ではお酒を買い込んでしまった。もちろん今晩の宴会で消費できないので、東京持ち帰りだ。帰りはずいぶん重たくなるぞ。

(つづく)



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