コロナ時代、帰省を諦めテントを張って川で過ごす【みよりふるさと体験村1】

16:16
「薪を買いたいんですけど」

と受付に伝えると、「どれくらい必要ですか?」と聞かれて戸惑った。どれくらい・・・。うーん、考えたことがなかった。

だいたい薪を買う時って、針金で縛られていて一束いくら、という経験がこれまでほとんどだった。薪を分量で買う、という発想はこれまでなかった。

「入り口脇に置いてあるので、見てみるといいですよ」

と言われたので、実際に薪を見に行った。

頑丈なカゴに薪を入れ、計測して重さの分だけ精算する、という仕組み。

売られている薪は結構ごつい。ええと、そういえば着火剤とか新聞紙とか、持ってきていたっけ?焚き火ができる自信がなくなってきた。

これだけ太い薪だと、キャンプファイヤーのように積み上げたら豪快に燃えるし、ちびちびと燃やせば延々焚き火が終わらない、終わらせたくても消えてくれない、という展開になりそうだ。さてどうしようかな。

施設の方と相談しながら、ざっくり購入したのがこの写真の量。

駐車場からキャンプ場を目指す。

ああなるほど、確かに会津鉄道の線路の真下にトンネルがあった。狭くて、高さもない、探検気分が味わえるトンネル。

単線の路線なので、長さはさほどない。なのでお化けが出たらどうしよう、と心配するほどのことはない。

トンネルをくぐり抜けると、線路沿いに細い舗装道があった。

軽自動車がやっと1台通れる程度の幅。

16:22
僕らが目指したのは、Bエリアの「スキー場跡地」だ。

確かに、言われてみればゲレンデだったような気が・・・うーん、いや、よくわからない。こんなところによくゲレンデを作っったものだな。

ゲレンデを作るために木を伐採した場所の、平地に近い部分の一部だけが下草を刈られている。ここがキャンプ場。

ぼろぼろの廃屋がキャンプ場の片隅にあった。どうやらこれはリフトを運行していた施設らしい。

リフトといっても本格的なものではなく、たぶんTバーかそれに類するものだったと思われる。

Tバーとは、T字型をした大きなフックで、山の上からワイヤーで引っ張られるものだ。スキーヤーはそのTバーに自分の尻をひっかけ、ズリズリと雪面をスキーで引きずりながら引っ張り上げてもらう。そんな簡易的なもの。

16:32
テント設営開始。

設営は簡単だ。ものの数分もあれば出来上がる。タープを立てたり、ダイニングテーブルを設営したりということは今回考えていないので、楽ちん。

僕らの到着を聞きつけた兄貴の娘たち、つまり姪っこたちがキャンプ場に顔を出した。

「ねえ、早く川に行こう、川に」

とせっついてくる。この近くに川遊びが楽しめる場所があるからだ。僕らと一緒に遊びに行きたい、とせがむ。

急いで環境を整える。

16:32
遠くでかすかにカタンカタンと音がする、と思っていたら、数分後にはごーっと音を立てて電車がやってきた。

うわ、本当に目の前だ。

幹線道路沿いのキャンプ場というのは体験があるけれど、線路沿い、しかも駅近くのキャンプ場は初めてなのでびっくりした。近い!

なにしろ、駅のホームが見ての通り目の前だ。

基本的に全列車がこの駅に停まるらしい。なので、このあたりは比較的ゆっくりと電車が走り、停止する。鉄道の見応えがある場所だ。

(つづく)

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