ひたちなか海浜公園に隣接する、コストコに立ち寄る。
とはいえ、那珂湊でたくさんのお魚を買ったため、優先して魚を食べていかないといけない。なにしろ、生魚も買ったし、干物も買ったし、とにかく今後しばらくは魚三昧だ。
ということで、大してお買い物はしなかったと記憶している。むしろ、物欲でソワソワしなくて済む、いたって健全なコストコ訪問だった。
この日の夜、帰宅してからさっそく那珂湊で買ってきたメヒカリを調理する。
よくわからないが、たぶんすぐに鮮度が悪くなって味が落ちそうな見た目。なので、早く食べないと。あんこうも鮮度が大事だけど、夫婦ふたりでメヒカリもあんこうも、というわけにはいかない。「うーん、今日はメヒカリ!」ということでメヒカリを手にする。
メヒカリを唐揚げにする。むしろ、僕はメヒカリの調理法で唐揚げ以外を知らない。
小魚で数が多いので、下処理に手間がかかる。内蔵や頭は取り除かないものの、ウロコは包丁でしごいで落としておく必要がある。思った以上に面倒。
人によっては、「頭がついていると食感が悪くなるし見た目が怖い」という理由で、頭を切り落とす。ただ、頭を落とすとボリューム感が減りそうだと僕は感じたので、貧乏根性から頭を残した。
魚としてものすごく旨味が詰まっているわけではないが、唐揚げにしてポン酢で食べると、飽きがこずスルスルと食べ続けられる、白身で蛋白な味わいが楽しい。
衝動買いしてしまった、生のカツオの半身。刺身用だ。
宮崎県産だし、わざわざ那珂湊で買う必要はなかったのだけど、つい。
皮をひくのは人生で初めてで、手こずる。
分厚い皮をひくためにギコギコやったため、見栄えがあまりよくない刺身となった。しかし、飽きるまでカツオの刺身を食べることができ、大満足だった。
妊婦に刺身はあまりよくない、と言われる。食中毒リスクだけでなく、アニサキスや水銀が含まれている可能性があるからだ。しかし、すべて駄目というわけではない。たとえばカツオの場合、鉄分が多く含まれていることから妊婦に向いている魚といえる。
いしは妊娠中期から貧血になり、鉄剤を処方されて服用するようになっていた。なので、彼女に鉄の補給をしてもらうためにこのカツオを買ってきたわけだ。
いしは喜んでカツオを食べてくれた。子どもの名前を「大ちゃん」ではなく、「カツオ」にしたほうが良いのかもしれない。
2021年03月01日(日)
1日おくれで、あんこうの調理にとりかかる。
こんな生々しい切り身を、冷蔵庫の中とはいえ1日放置するというのはおかしいと思う。でも、あんこう鍋を前日のうちに作り置きするというのもおかしいので、許せ。
パックの中には、あんこうの7つ道具がびっしりと。
あんきも。
食通で知られる北大路魯山人が、「フランスのフォアグラよりも日本のあんきものほうがうまい」と言ったことで有名。
肝=肝臓のことなので、もちろんこのあんきもも鉄分を多く含む。貧血の人向けの食材だ。
前日のかつおに続いて、これも妊婦のいしを意識したメニュー。
あんこうの身、一式をいったん軽く下茹でする。
あんまり煮ると身が崩れるけれど、アクが出るのでこの行程はちゃんとやっておきたい。
具としてのあんきもを半分残しておいて、残り半分のあんきもは鍋で乾煎りする。
油を敷かないと鍋にこびりついたり焦げ付くのではないか?と心配だったが、肝から脂がにじみ出てくるので、心配する必要はなかった。
味噌とあんきもを乾煎りして風味を出したあと、そこに具と水を足してひと煮立ちさせ、味を整えて完成。
昨日のメヒカリに続いて、2日連続で冬のいばらきを満喫できた。
こういう体験をするたびに、「来年はどうなるんだろうね」と夫婦で話し合う。全く来年の光景が想像できない。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (4件)
出産前の小旅行って行きたくなりますよね
うちも安定期に入ってからこちらのサイトを参考にして広島に日帰り旅行に行きました
(たしか、当時あったこちらの掲示板でいろいろ教えていただいたと思います)
おかげで宮島、ますゐ、お好み焼きと堪能できたのをこの記事見て思い出しました
あれ以来広島行ってないのでまた行きたいな~
GUYさん>
子どもが生まれることで、自分の人生が大きく変わる!という節目の覚悟があるので、「さようならこれまでの自分」という気持ちで出産前に旅行に行きたくなるんですよね。
ただもちろん、旅行中に母体が急変する可能性はゼロではなく、人様におすすめできる話じゃないんですけど。
このサイトは殆ど誰も見ていないので、放火する人がいないですが、人気サイトだったら「子どもや母親に万が一があったらどうするんだ」などと焚き付けてくる人がぜったい出てくるはず。
GUYさんは無事に旅行を満喫できて、なによりでした。
出産前の旅行って、写真を後で見返して「ああ、僕ら家族もこういう時期があったなあ」としみじみ感慨に浸るものですよね。
特に、子どもがいないときならではの夫婦の笑顔、っていうのが今となっては貴重。子どもができちゃうと、父親の顔・母親の顔になっちゃうから。
マタニティ旅行、っていう言葉、たまたま先日知りました。
詳しくは調べてませんが、なんでも妊娠中なので、という理由で刺身盛3皿が売りの旅館に生もの変更してくれと頼んだら全部刺身こんにゃくだった、というツイート(いまはポストっていうんでしたっけ?)が話題になってたとかなんとか。
ネットの反応としてはやや「否」寄りの賛否両論な感じだったので「炎上」というほどではない印象でしたが、旅館の名前を出しちゃうのはどうよ、とか旅館から一言くらい相談があってもよかったのでは、という意見とともに、妊娠中の旅行に対する賛否もたしかにありましたねえ。
そういう意味ではたしかにリスキーさも内包した話題なのかもしれませんね。
一平ちゃん>
刺身こんにゃく話は僕も読みました。あれを笑い話としてネタに昇華できていればよかったのにね、と思う。
僕はSNSの危なっかしさについていくのをやめ、もう殆どSNSの投稿はやらなくなった。Xは皆無だし、Instagramは毒にも薬にもならない食べ物の投稿を月に1度程度するかどうか。それで何も不自由はない。
外界とのつながりが減ると楽に生きていけるけど、独居感が増す。本当にこれでいいのか、と思うこともあります。