2021年03月07日(日)
浅草~北千住食べ歩き散歩を終えて12時間も経たないうちに、僕ら夫婦は神奈川県の三崎港を訪れていた。
三浦半島の最先端にある漁港で、マグロの水揚げで有名な港だ。
とはいっても、全国ランキングで調べても、三崎の名前が出ていたり出ていなかったり、情報ソースによって異なる。「マグロの水揚げ量」だけでなく、「マグロの水揚げ額」のランキングがあったり、「メバチマグロの水揚げ量」などとマグロの中でも細分化してランキングがあったり、複雑だ。
いずれにせよ、関東の人にとって三崎といえばマグロのイメージがある港であるのは間違いがない。

朝3時過ぎに起き出し、カーシェアリングの車に乗って港にたどり着いたのが04:30。3月上旬ということで、まだ外は真っ暗だし寒い。
なぜこんな時間に訪れたのかというと、朝5時頃から朝市がはじまるからだ。この朝市はダラダラと昼頃まで営業するなんてことはせず、9時前には終わってしまうという。また、目玉商品は営業開始からすぐに売切れてしまうらしい。
僕ら夫婦は訪れたことがなかったので、今回行ってみることにしたのだった。
「子どもが生まれたらこんな早朝にお出かけができなくなる」という気持ちよりも、どちらかというと「コロナが一時的に収まっており、各地で観光客を迎え入れる機運が少し出てきた」という開放感によるところが大きい。
「今行っておかないと、また緊急事態宣言に逆戻りするぞ。ひょっとすると一生行けなくなるかもしれない。」
本気でそう思わせるだけの迫力が、2020年~2021年のコロナ全盛期にはあった。
もちろん緊急事態宣言中は朝市は開催がストップしていたようだが、今はソロリソロリと再開しているようだ。今こそ行っておかなければ。

魚市場の建物の中に、「魚市場食堂」という漁協直営のお店があるらしい。
様子を見に行ったが、まだ5時前ということもあって開店していなかった。
年季の入った木の扉がいい感じだ。
営業時間は6時~16時(平日は15時まで)。ここなら、朝市が終わった時間でも漁港の食事を楽しめる。

04:41
仲買人さんたちが競りをやったりする場所(と思われる)を見下ろす。
日曜日だからなのか、それとも朝早すぎるからなのか、誰もいなかった。魚もいなかった。

04:44
一方、魚市場すぐ近くの広場では、既に朝市がフライングで始まっていた。
このお店の人達、一体何時起きなんだ?
入口のところにある屋台では、ドサッと千葉県産の落花生とりんごが並べられていた。りんごはカゴに4個盛られて、1山300円。激安だ。

八百屋さんもある。
ここで売っているのは「朝どれ」と呼んでよいのかどうか。だってまだ夜が明けていないんだから。
値段の付け方がいい加減にもほどがある。
巨大な大根が1本100円。同じく、赤ちゃんくらいある巨大な白菜が1株100円。おそらく、原価や利益を積み上げて設定した値段じゃなくて、「1つ100円!」と勢いで決めたな?どれも激安すぎて、困惑する。
困惑してしまい、衝動買いで白菜を1株買ってしまった。ずいぶんと重たいのに。でも、白菜をこんなに安く買えて幸せだ。

もちろん海産物を扱っているお店もある。
じゃこやエビ、イカなどが売られているが、これは冷凍品。
なにせ、魚市場がまだ開いていない時間から営業している魚屋さんだから。そう考えるとすごいな。フライングしすぎだ。

さしみこんにゃくや豆腐を売るお店も。どれも美味しそうだ。

こっちはごはんの友を売るお店。
塩鮭、たらこ、のりつくだに、佃煮など。

こちらはマグロ屋さん。さすがに厳重に保温されている。
売られている部位は独特でさすが三崎という印象。
頬肉、ハチノコ、尾身、タマゴ、赤み、中トロ、カマ、お刺身ぶつ、脂ブロック、ネギトロ、漬け鮪、鮪ワタ旨煮、鮪ぶっかけメカブ。

こちらはさつま揚げ屋さん。
のどぐろ天がとてもうまそう。えっ、これだけ入っていて300円なの!?買わなくちゃ!
(つづく)
コメント
コメント一覧 (6件)
出産前の小旅行って行きたくなりますよね
うちも安定期に入ってからこちらのサイトを参考にして広島に日帰り旅行に行きました
(たしか、当時あったこちらの掲示板でいろいろ教えていただいたと思います)
おかげで宮島、ますゐ、お好み焼きと堪能できたのをこの記事見て思い出しました
あれ以来広島行ってないのでまた行きたいな~
GUYさん>
子どもが生まれることで、自分の人生が大きく変わる!という節目の覚悟があるので、「さようならこれまでの自分」という気持ちで出産前に旅行に行きたくなるんですよね。
ただもちろん、旅行中に母体が急変する可能性はゼロではなく、人様におすすめできる話じゃないんですけど。
このサイトは殆ど誰も見ていないので、放火する人がいないですが、人気サイトだったら「子どもや母親に万が一があったらどうするんだ」などと焚き付けてくる人がぜったい出てくるはず。
GUYさんは無事に旅行を満喫できて、なによりでした。
出産前の旅行って、写真を後で見返して「ああ、僕ら家族もこういう時期があったなあ」としみじみ感慨に浸るものですよね。
特に、子どもがいないときならではの夫婦の笑顔、っていうのが今となっては貴重。子どもができちゃうと、父親の顔・母親の顔になっちゃうから。
マタニティ旅行、っていう言葉、たまたま先日知りました。
詳しくは調べてませんが、なんでも妊娠中なので、という理由で刺身盛3皿が売りの旅館に生もの変更してくれと頼んだら全部刺身こんにゃくだった、というツイート(いまはポストっていうんでしたっけ?)が話題になってたとかなんとか。
ネットの反応としてはやや「否」寄りの賛否両論な感じだったので「炎上」というほどではない印象でしたが、旅館の名前を出しちゃうのはどうよ、とか旅館から一言くらい相談があってもよかったのでは、という意見とともに、妊娠中の旅行に対する賛否もたしかにありましたねえ。
そういう意味ではたしかにリスキーさも内包した話題なのかもしれませんね。
一平ちゃん>
刺身こんにゃく話は僕も読みました。あれを笑い話としてネタに昇華できていればよかったのにね、と思う。
僕はSNSの危なっかしさについていくのをやめ、もう殆どSNSの投稿はやらなくなった。Xは皆無だし、Instagramは毒にも薬にもならない食べ物の投稿を月に1度程度するかどうか。それで何も不自由はない。
外界とのつながりが減ると楽に生きていけるけど、独居感が増す。本当にこれでいいのか、と思うこともあります。
ちらっとデカフェの珈琲の話が出てますが
あれはコーヒーと思って飲むものじゃないですね。なんか香ばしい飲み物(コーヒーとは違うもの)として飲むと美味しく飲めたりしますが。これはこれでアリなんじゃない?って思える人なら問題ないんじゃないかと。
と言ってる私も積極的に選びはしないんですけどね(笑
余談ですが、アメリカンを専用ブレンドに「乾燥大豆かよ?」ってくらいの焙煎具合の豆で出す
地元コーヒー豆卸の直営喫茶がありまして。
これはこれでなかなか美味しいんですよね。
ティータさん>
デカフェの珈琲、珈琲豆には違いないのになんでこんな「別のマメの煮汁味」になってしまうのか、面白いですよね。かといって、カフェイン抜きだけど珈琲みたいにまったりできる飲み物ってそうそう存在しないのが悩ましい。