一人旅で心のリフレッシュ、ひたすら歩く歩く旅【高崎】(その15)

10:24
達磨寺の裏山を登っていく。

この先に、奉納された達磨をお焚き上げする場所があるらしいので、そこを目指す。

お焚き上げ場に行ったって大したものが見られるとは思っていない。観光地とは程遠いはずだ。それでも目指すのは、

「単にGoogleマップにその表示があったから」だ。

昨日と今日の僕は、スタンプラリー的にあちこちに経由地を設定し、ウロウロできればいい。目に留まった、なんだかよくわからない場所を一筆書きで歩いていく。

「Googleマップを眺めていて、目に止まったから」という偶発性が、むしろ僕を楽しませる。

旅行をするにあたって、大きく2つの派閥がある。「計画をしっかり立てて行くのが旅行だよ」派と、「現地で行き当たりばったりの行動こそが旅行の醍醐味だよ」派だ。

僕は前者に属するのだが、計画段階でGoogleマップをあてもなくダラダラと眺め、気になった場所をどんどん行き先に加えていく。「事前計画の段階で、行き当たりばったり風味を少しだけ、加える」わけだ。

観光地!という場所に行くことに関しては、昔と比べて僕は感心が薄らいできた。ネットで観光地の情報はたくさん知ることができるので、「なにを今更・・・」感があるからだ。それよりも、「よくわからねぇ場所に紛れ込んで、若干ドキドキしたほうが楽しい。

ほら、そんなことを考えている側から、道が狭くなったぞ。軽4トラックがやっと通れるくらいの道幅と、深い森になった。

道ばたの看板に「鼻高展望花の丘」という表記がある。方向は間違っていない。

10:32
森の中を歩いていく。すれ違う人はいない。車もいない、マニアックな道・・・と言いたかったが、車は途中で2台ほどすれ違った。よくこんな道、通るな。

10:43
おっ、これだ。お焚き上げの場。

達磨寺の管理なのかと思ったが、Googleマップ上では「群馬県達磨製造協同組合 御焚上場」と記載されている。お寺がお焚き上げをするのではないのか。じゃあ単なるゴミの焼却なのでは?・・・と思うが、さすがにお焚き上げをする際はお坊さんをお招きしているのだろう。

前方後円墳のような形をした石組み。丸い部分に達磨を積み上げ、四角いところに薪などの燃料をくべる構図。

Googleマップにはお焚き上げをするためにこの場に積み上げた達磨の写真が掲載されているが、壮観だ。小さな達磨だったら100個あっても1000個あっても容量はしれているが、ゲン担ぎのための巨大達磨が奉納されると、ちょっとした数でもうずたかく積み上がってしまう。

このお焚き上げ、観光資源としてPRできるのでは・・・と思う。演出とPRのしようによっては、異形なイベントになるだろうから。

でも、なにせここに至るまでの道が狭いのと、駐車場スペースが現状では殆どない。観光客がドサッと来られても困る。

10:46
一方、こんな山の中でも人の気配があるのが、お焚き上げ場がある山の隙間から見える西側の丘だ。

カラフルな花が咲き誇っており、それこそ観光客が数多くやってきている。さっき道路脇にあった看板、「鼻高展望花の丘」だ。

鼻高展望花の丘。

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