蓄積されていく疲労と制限時間のプレッシャー。それでも絶景は微笑む【恵那山・富士見台高原】(その5)

13:27
バスの車窓の景色が明るくなってきた。

木々に包まれていた山だったが、この界隈は木が生えていない。強風のため、木が育たずに草しか生えなかったのだろう。

萬岳荘に向かうバス道。コンクリート舗装されている。

車が大勢路駐しているな、と思ったらここが神坂峠。

恵那山の登山口となる場所だ。

ここからやや恵那山から遠ざかる方向に進んでいくと、萬岳荘がある。このバスの終着点だ。

路駐している車がいるのは、富士見台高原散策と恵那山登山の人々によるものだ。結構多い。

僕が東京ないし名古屋でレンタカーを借りて萬岳荘を目指さなかったのは、ここで路駐できなかったら面倒だな、と思ったからだ。路駐好適地を探すのは大変だ。なれない場所なので、うっかりするとガリッと車を擦ってしまったり、脱輪するかもしれない。

また、路駐場所が見つけられず、ずっと遠くに車を停めるのがイヤだったからだ。そもそも、ここに車でたどり着くまでの間は狭い道しかない。すれ違うのも神経を使うらしい。

萬岳荘はこちら。

恵那山登山者駐車場もこちら。

「なんだ、ちゃんと駐車場があるんじゃないか。路駐なんかしなくてもいいじゃないか」と思うが、そりゃ駐車場が広ければの話だ。

で、その駐車場がこれ。

通りすがりにバスの窓越しに撮影したものなので、駐車場の全景を撮影したものではない。でも、大して広くないことがわかる。

こんなの、あっという間に埋まる。

13:32
萬岳荘到着。

萬岳荘のすぐ脇がバス停で、バスから降りたら目の前が萬岳荘。

3階建ての山小屋で、丸太小屋の作りが美しい。

1階がガレージになっているというのも、とてもめずらしい山小屋だ。

このガレージは宿泊予約をした人に優先的に使わせるというわけではないらしく、ガレージも山荘眼の前の駐車スペースも、早いもんがちで使われているようだった。

「萬岳荘登山口」の看板。

ここは、この山小屋の背後にある富士見台高原の入山地点になる。

ただいまの時刻は13:30過ぎ。まだまだお昼どきだけど、一応僕の行動予定は今日、これでおしまいだ。時間が有り余っているので、このあと富士見台高原にも行ってみる予定にしている。

階段を上がって2階に向かう。

階段の踊り場に登山ポストあり。

柱には、「マスクの着用、手の消毒、3密の回避をお願いします」と書かれたホワイトボードが吊り下げられていた。2022年秋、まだまだコロナに対する警戒感は失われていない。

この萬岳荘、1階がガレージ、2階が受付兼売店、そして食堂、3階が宿泊部屋という構成になっている。

2階売店では、おでんや鍋焼きうどんが売られているらしい。

萬岳荘2階。

写真正面が受付兼売店。左側の建物内部が食堂になっている。フロアの殆どをキッチンとダイニングで占めていて、とても広々としている。

2階にはゆったりしたテラスが広がっている。テラスの手すり側に向かってテーブルと椅子がしつらえてあって、休憩をする人、食事をする人がくつろいでいた。

13:39
萬岳荘の宿泊受付を済ませても良かったのだけど、一旦一息ついてしまうとその後出かけるのがおっくうになりそうだった。なので、チェックインは後回しにし、荷物をそのまま背負って富士見台高原に向かうことにした。

萬岳荘の裏手から、早速笹野原になっている。これから2時間程度のミニサイズなトレイルで、景色を満喫できそうだ。

13:40
萬岳荘の裏手に、テン場があった。

今日のテントは1張り。

富士見台高原に向かう道。

美しく、オレンジ色に染まった木。一本だけそびえていて、それがため息が出る美しさだ。

このあたりの道は舗装されているので歩きやすい。

山の斜面を笹が覆う。

まるで「毎年、野焼きをやっています」といわんばかりの景色。

でも実際はこれが自然の姿なのだから、それだけ植物には過酷な環境というわけだ。だって、これだけ日当たりが良いのに、木が生えていないんだから。

すごい景色。一面の笹。

11月のお日さまは、傾くのが早い。

傾いてきた太陽の光を反射する笹の葉っぱ。

ゆるゆると登っていくと、稜線というか尾根というか、広い場所に出た。

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