蓄積されていく疲労と制限時間のプレッシャー。それでも絶景は微笑む【恵那山・富士見台高原】(その7)

笹をかきわけながら登っている最中のおかでん。

これを見ると、身長178センチの人間の方より上まで、笹が生えていることがわかる。150センチ台の人なら、笹で完全に視界が失われてしまうレベル。

神坂山、萬岳荘からほど近いし富士見台高原周遊ルートとして便利な場所なのに、大して歩く人がいないらしい。

まいったのは、笹のせいで山頂がわからないことだ。

手元のスマホの地図とGPSで、「たぶんこの辺・・・」とあたりを探すが、見つからない。

「きっとこの岩が山頂標識に違いない」ということにして、岩を指さしながら山頂登頂したっぽい記念撮影をする。

14:58
「まあ、これでいいか」と思って帰ろうとしたところで、「神坂山」の山頂標識を見つけた。

あぶねー、見落とすところだった。

このあたりは笹が刈払われていて、三等三角点もあった。よかった、これで登頂したことになる。

また笹をかきわけて下山する。まったく道が見えない!

富士見台高原方面を眺めながら、分岐へ。

分岐から萬岳荘を目指すと、ここから一気に森の中を下っていく。

15:13
萬岳荘到着。

萬岳荘の正面はものすごく印象深いデザインなのだけど、横から見ると結構地味だ。

「2階テラスへどうぞ」というホワイトボードがかかっているので、それにつられて二階へ。

萬岳荘に併設するような形であずまやがあるので中を除いてみたら、自炊棟だった。流しと、テーブルがあった。

萬岳荘の受付へ。チェックインを済ませる。

「宿が有料で食材提供をしている説」が気になったが、何一つそういう話はチェックイン時にでてこなかった。やっぱりそのサービスは終了したようだ。

スタッフの方が「今日は空いていますんで、ゆったり布団を敷いても大丈夫です」とおっしゃる。あれっ、僕が電話予約をしたときは、一旦「うーん」と思案するような声を上げて間を開けて、「その日は人気だけど、なんとか宿泊は可能だ」というようなことを応対してくれた方が言ってたのに。どうしたんだろう?

その話をしたら、スタッフの方が「たぶん管理人ですね、その電話に出た人は」と苦笑しながら言う。どうやら冗談が好きな方らしい。後でその管理人さんをお見かけしたが、お昼から飲んじゃったようでテラスで眠そうにくつろいでいた。

階段の踊り場にはボルダリングウォールが設けられていた。

でも、コロナ感染を防ぐために接触は避けよう、ということなのか、青いビニールシートを被せ、使えないようにしてあった。世知辛い。

3階の宿泊フロアに案内された。

4部屋あるようだ。通されたのは一番手前の一部屋。

重たい木の扉が二重になっている。防寒のためだろう。

部屋の中。

ワイヤーが何本も部屋を横切って吊られていて、そこにブルーシートがぶら下がっている。密を避けるためのカーテンとして使うものだろう。コロナ時代の山小屋スタイル。

布団は自由に使える。場所も、自由。

僕はこのブルーシートのカーテンを無視するかのように、カーテンと直角に布団を敷いた。

萬岳荘の宿泊室利用注意事項。

消灯時間は午後9時。掛け布団、敷布団、毛布、枕を1セットとしてセルフサービスで利用することができる。

荷物を部屋に置き、荷解きをして布団を敷いたのちに受付に行ってみる。

受付脇には、飲み物が売られていた。

ソフトドリンクペットボトルは250円、ビールは400円、ノンアル300円、缶チューハイ300円。

山小屋にしては良心的な値段だ。ここまで車で運んでくることが可能だからだ。

ノンアル飲料が用意されているあたり、ノンアルコールビールが大好物の僕にとっては嬉しい話だ。ちょっと前までは、ノンアルコールビールを旅行先で入手しようと思っても苦労したものだが、今では随分と入手しやすくなった。

カップラーメン300円、おでん400円など。

僕は下界から食料を持って上がったが、面倒ならばカップラーメンで夕食などを済ませることで荷物を減らすことも可能。

なお、お昼の時間帯に提供している鍋焼きうどんだが、宿泊者が夕食を食べるような夕暮れ時にはもう提供を終了している。なので鍋焼きうどんを夕食にするのは無理がある。

売られている飲み物。湧き水が注がれている。

ノンアルコールビールは、「からだを想うオールフリー」だった。

受付で売られていたおみやげ物類。

山小屋で定番の手ぬぐいやバッジなど。特に欲しいものはなかったのでスルー。

(つづく)

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