ばんやのメニューと5人の対決【2016年12月】

メニューボード

今年もばんやのメニューボードは健在。駅構内のデジタルサイネージに使えそうなディスプレイが6面並び、そこにメニューがびっしり並んでいる様は壮観。

一昔前は、メニュー短冊を店員さんがいちいち付け替えていて、風情があったものだ。注文をしようと思っていた目の前で、店員さんが短冊を裏返して「売り切れ」にしてしまったときの悔しさよ。それが今では、何事もなかったかのようにメニューが液晶画面から消滅する。

いっそのこと、居酒屋やカラオケボックスにある、「タッチパネル式の卓上オーダー機」を採用すればいいのに・・・とも思う。そうすれば、店員さんの手間が大幅に省略できる。しかしそこまでしなかったのは、ある意味正解。というのは、こうやってメニューを俯瞰しながら検討することに価値があるから。小さな画面をスタイラスペンで画面送りしながら、メニューページをめくっていると何が何だかわけがわからなくなる。

メニューボード1

メニューボード1枚目~3枚目。

「刺身」14種類、「丼・重物」12種類、「煮物」20種類、「揚物」23種類がずらりと並ぶ。赤字で表示されているメニューは「おすすめ」だったと思う。多分。

おっと、すでに「まぐろユッケ丼」に売り切れのマークがついている。売り切れたらメニューボードからそっと消えるパターンと、「売り切れ」マークが付けられるパターンがあるようだ。

それにしてもこの時間で売り切れるとは。このように、少量の水揚げで本来なら流通に乗りにくいようなものも、ここでは立派にメニューとして出てくるので楽しい。スーパーとかで扱われる魚というのは、品切れになりにくいように大量仕入れができる魚に限っている。珍しい魚を食べたければ、こういうところに来なければいけない。

・・・とはいえ、売り切れているのは「まぐろ」なので、珍しいわけではないけれど。まさか保田近海を泳いでいるとは思えないので、一体どこから仕入れたのだろう?

メニューボード2

メニューボード4枚目~6枚目。

「寿司」7品、「一品料理」5品、「汁物」3品、「焼き物」12品がラインナップ。

「お子様セット」が1,200円で存在するのだが、一体どんな料理が出てくるのだろう?魚に拘らず、ハンバーグとかプリンとか楽しい洋食だったりするのだろうか?

「ほーら、見てごらん食べてごらん、マグロの目玉だよォ」

なんて、子供がトラウマになるようなことは多分ないと思う。

メニュー

「房総地魚港直送」と書かれた手書きメニューのボード発見。これは1年前にはなかったものなので、新設されたものだ。

いよいよメニューボードに書き切れなくなってしまったらしい。メニューボードと重複した魚料理も書かれているが、中には「メバル煮物/唐揚」のようにメニューボードには書かれていない、隠れキャラも存在していた。しまったァ、メバル煮物があるあんら頼んでおけばよかった。

注文をする際、どうしてもメニューボードばっかり見るので、こちらの手書きボードは見落としてしまっていた。

ちなみにメバル煮物/唐揚は1,300円。

わざわざ「保田港より」と書いてある。で、「金目鯛姿煮」などは保田港とは書いていないので、物によっては他の港から取り寄せているらしい。

刺身類

刺身の盛り合わせは、別掲示で紹介されている。

刺身3点盛りで800円、本日はイナダ、タチウオ、ソーダカツオ。

「宗太鰹」と漢字で書かないと、ジュースかなにかのように読めてしまう。

ちなみに6点盛りの刺身は1,450円。「ショッコ」という謎の魚も入っていてなにやら楽しそうだ。ヒラメが入っているあたりも高級感あり。

一人や二人でこのお店を訪問した場合、「おっ、刺身盛りええやんけ!頼んだろ!」と頼んで、ご飯と味噌汁の定食形式にしたらもうそれで終わってしまう。ばんやの恐ろしいところだ。あれこれ食べたくても、胃袋が許さない。それだけボリュームが多い、ってことだ。

その他メニュー

もうね、メニューボード以外にゴチャゴチャ情報がありすぎなんすわ。「海鮮ミックスフライ」なんて魅力的な写真が出ているし。800円で、カマス、スズキ、イカ、メアジ、シイラ、タチウオ、サバ・・・こりゃあお得だ。「フライなんて、鮮度の悪い魚を食べる食べ方だ」なんて言わせないぞ、絶対うまそうだ。

おっと、刺身6点盛りに含まれていた「ショッコ」なる魚だけど、「カンパチの子」という但し書きが貼ってあった。そうなのか、勉強になります。

本日のネタ

本日のネタ、ということで、刺身の盛り合わせや寿司など、いろいろな魚が盛り合わさっている料理のお魚一覧表。

これ、各テーブルに1枚ずつ欲しい・・・と思ってしまう。とにかく魚だらけだ。ぱっと見てもイメージできない。

こうやって手書きの紙が貼りだしてあるのは、それだけ仕入れ状況に応じてメニューがコロコロ変わるということだ。これこそがばんやの醍醐味といえる。

第一回選択希望選手

そんなわけで、5人がかりでウンウンうなりながらメニューを吟味。「まずは第一回目の注文だから、まあそんなに肩の力を入れずに」と思いつつも、やっぱりあれこれ考えてしまう。

5人もいれば、少々頼みすぎても多分大丈夫。食べ残す、ということはないだろう。あと、高額になって財布を握りしめて顔が青ざめる、ということもほぼないだろう。とはいえ、揚げ物ばっかりになっても困るし、同じ魚が重複しても困る。他人の顔色を絶妙にうかがいつつ、ジャブを放つように注文を書き加えていく。これがこのお店のコツ。

取り皿

取り皿、スタンバイ。

これから先、料理が怒濤の到着を見せる。テーブルは極力広くしておかないといけないし、三角食べなんてもっての他だ。わーっと一つの料理に集中砲火を浴びせ、食べ終わったらすぐに下膳してもらう。または空いた皿を積み上げる。そうでもしないと、料理の置き場所がなくなってしまう。

・・・と、皿の置き場を心配しているのは僕らだけのようだった。周囲を見ると、一品ないし二品を食べて、ものの20分~30分程度で席を後にする人ばっかりだった。一方の我々は、テーブルの盤面が見えなくなるくらいまで皿を並べ、2時間くらい宴会をやっているのだから、ちょっと変わった存在だった。

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