体力と気力の限界に挑め。アワレみオープン2017開幕。
その名の通り、もともとはアワレみ隊の企画時に行われていたパターゴルフ大会だったが、「オープン」という名前のとおり、アワレみ隊企画でないときでもまれに開催される時がある。
ルールはパターゴルフと基本的に一緒なのだが、アワレみオープンには追加のルールがある。
- OBはない。たとえ崖下に落ちても、そこから自力で這い上がってくること。たとえ何十打かかったとしても。
- グリーン上での「お先に失礼」は無し。
- グリーン上で、印を付けて自分の球をいったん動かすことはしない。球は、あるがままに置きっぱなしにする。
- 後半、「おしゃべりの中に英単語を入れると1ペナルティ加算」となるホールを設定する。
- 後続のお客さんの邪魔になる場合、アワレみオープンルールは中止となる場合もある。
だいたいこんな感じ。かれこれ20年以上、このルールでやってきている。
このルールが活きるのは、地面が荒れていたり複雑な地形のコースだ。うっかり力が入りすぎて、遙か彼方に転がり落ちてしまって形勢逆転、なんてことがあり得るので、とても楽しい。そして今回のコースはまさにその条件に合致している。
ただし、施設の公式ルールは、あくまでも「コースから球が外れたらOBとして一打罰」になっている。崖に落ちた球で延々とゲームを続ける、というのは本来のルールからは逸脱している。くれぐれも周囲の他のお客さんの邪魔にならないよう、注意する必要がある。
その点、12月のこの日は客が少なく、アワレみオープン日よりだった。遠慮なく、ガンガン球をぶっ放していった。
ソテツの根元に吸い込まれるように球がはまってしまっても、ゲームは続けなければならない。
不自然な体勢からパターを振るので、空振りになることだってある。容赦なく、打数が増えていく。1ホールクリアした時点で10打越え、なんてのはザラだ。
何故かゴルフの球は木の根元が大好き。少しでも気を許すと、すぐに吸い寄せられる。
その結果、土下座をしながら球を打つ、なんてことにもなる。これがアワレみオープンの醍醐味。
そんな様子を、仲間達はゲラゲラ笑いながら楽しむ。
隣のホールとの境界線にネットが張ってあるところがあるのだけど、その根元に球がはさまり、四苦八苦したりもする。
崖から球が飛び出し、崖下の畑のあぜに球が着地した状態。
枯れ草がふかふかになっているので、打ちにくいことこの上ない。
ここから脱出し、さらに急斜面の崖をよじ登り、コースに復帰するには結構な打数を必要とする。上位を突っ走っていたからといって、油断はできない。一瞬の気の緩みが、大逆転を招く。
ソテツの森の奥に球が転がり込んだ状態。
写真でははっきりとわかりにくいが、このソテツの奥に一人、プレイヤーが入っている。足だけが写っている。
トリッキーなコースだけでなく、このように56メートルの直線コースがあったりもする。力任せに打ち込まないといけない。
しかし、力を入れすぎると、左側の斜面に球が当たり、バウンドして右の池にジャンプして沈没しかねない。欲張りたいけど、あんまり欲張っても駄目というコース。
この「アワレみオープン」ルールは、「細かく刻んでいって、確実にホールアウトを狙う」という人がいたら面白くない。ムラっ気が強く、「なんとかして一打でグリーンに乗せよう」という人や、「ビリヤードみたいに、あそこの壁に球を当てて、こっちに跳ね返したらちょうどいい位置に球が転がるはず」という無駄に計算高い人がいたほうが盛り上がる。
今回の4名は、全員「隙あらばホールインワンを狙うぜ」という輩ばっかりだったので、抜きつ抜かれつの戦いになってすごく面白かった。
グリーン上での「お先に失礼」がないため、こんな事態にもなる。
目の前に、他のプレイヤーの球が邪魔をする。すごく迷惑。
3時間近い激闘を終え、引き上げる。
売店に立ち寄ると、ドラゴンフルーツジュースが売られていたので、それを頼むことにした。
毒々しい色をした、ドラゴンフルーツジュース(400円)。
ジャムのような色なので、べったりと甘いイメージを持つけれど、すごくあっさりとした甘さ控えめの飲み物。
帰り道、「道の駅富楽里とみやま」に立ち寄る。高速道路のハイウェイオアシスと道の駅が一緒になった施設で、館山自動車道からも一般道からもアクセス可能。
ここは土産物屋だけでなく、海鮮食堂や鮮魚店があって、結構楽しかった。
水槽に、タカアシガニが売られていてびっくりしたのだが、値段にもびっくり。1ハイ2,000円。やっすぅ。こんなにデカいのに、なんで激安なんだろう?希少価値がそれなりにあるカニのはずなのに。
足の数が足りないとか、そういう傷物なのかもしれない。一瞬、「買って帰ろうか!?」と思ってしまったが、お昼にばんやで散々お魚を食べた後じゃ、その意欲は失せる。結局買わずに済んだ。
今回も魚尽くしで、さんざん食べまくることができた。大満足だ。アワレみオープンまでセットにすると丸一日のオフ会になるけれど、「もっと気軽に開催して欲しい」というリクエストがあるなら、ばんや往復だけのお気軽半日コースでもオフ会を開催したい。または、ガッツリと「ばんやの湯で一泊」しながら、一日三食魚尽くしで、「魚を当分見たくない、食べたくない」状態になるオフ会も可。
(この項おわり)
コメント