ばんやのメニューと5人の対決

「ばんや」。

千葉県安房郡鋸南町にある、東京湾に面した保田漁港。そこにある、漁協直営食堂。歴史自体は結構古く、僕自身も2002年から通っている。当時はまだインターネットの口コミが貧弱だったこともあり、知名度はさほど高くなかった。しかし今ではすっかり有名な観光施設となっている。

あまのじゃくな僕は、人気が出てしまったからには足が遠のいてしまう。しかし、このばんやだけは「やめられんなあ」と言いつつ、年に一度は訪れるようにしている。ちょうど手頃な半日ドライブコースになるし、たくさんのメニューからお魚を選ぶワクワク感は他では味わえないエンターテイメントだし、値段が安くて量が多いというのも最高だ。定番になってしかるべき存在だと思う。

東京湾のお魚を中心に扱っているので、メニューに季節感はあまりないような印象を受ける。四季折々訪問しているわけではないので、実際は季節ごとのメニュー変動はあるのだろう。でも、「食べたい時に訪れるのが良い」と言って差し支えはないだろう。腹が減ったらばんやへ行け。それでいい。

とはいえ、年に一回程度しか訪問できないなら、なんといっても冬がいい。冬の魚は、ばんやに限らず脂の乗りがいい。逆に夏の魚は淡泊だ。キスのような夏魚のさっぱりさも良いものだけど、「たまにガッツリ魚を食べる」っていうなら、やっぱり脂が乗った魚をバリバリと食べたいものだ。というわけで、今年も冬の訪問となった。

保田漁港・ばんやの魅力(その10)
やっぱりデカいぞばんやの魚【2015年12月訪問】冬になってくると、活動範囲が限られてくる。どこかにドライブに行きたいなーと思っ...

ちなみに2015年も、12月に訪問している。年末にベートーベンの第九を歌うのと一緒の、風物詩になりつつある。

今年は久々にオフ会形式とし、このサイト上で募った参加者総勢5名でばんやを責め立てることにした。なんといってもばんやは「メニューの暴力」に尽きる。乱暴なまでにメニューが多く、どれを頼んでいいのか、困惑する。もはや「目移りする」の次元ではなく、「困惑」という表現の方が正しい。なので、大人数で押しかけ、こちらも数の暴力でメニューを蹂躙するというのがいい。中国における三国志の時代、数十万人VS数十万人という気の遠くなるような兵士が戦闘を繰り広げていたわけだけど、それと一緒だ。

いっそのこと、2013年におこなったばんやお泊まりオフ

保田漁港・ばんやの魅力(その8)
魚まみれお泊まりオフ2013 前回「魚まみれお泊まりオフ」と称してばんやで魚を食べ尽くしたのが2005年。そこで「もう魚はこりごり。」とは...

のように、「ばんやの湯」に一泊して二日がかりで魚地獄を味わうことも考えた。しかし、その気配をばんやサイドは察知したのか、宿の仕組みを大幅リニューアル。素泊まり一泊6,500円、というシンプルな宿に変えてしまったのだった。ありゃー。

まあいい、今回は5名でばんやだ。一人3品頼んだとして、15品。結構あれこれ頼めそうだ。

8時に都心に集合し、出発。久里浜からフェリーに乗って東京湾を横断後、ばんやに到着したのが11:10過ぎ。冬ということもあり、駐車場はさほど混んでいなかった。観光シーズンだったら、こんなヌルい時間に訪問していたら駐車場確保でまず苦労させられるはずだ。

ばんやは常に改造改築が繰り返される「サグラダ・ファミリア」なのだが、今年は「名物アジフライラーメン」を掲げる「ばんやラーメン」の立て看板が出ていた。ラーメンにアジフライを乗せちゃいますか。まあ、まずくはないだろうけど、どうなんだろう?

立ち食い蕎麦の世界では、コロッケそばという変な料理が定番メニューとして存在している。しかし、アジフライは見たことがない。コロッケという前例がある蕎麦業界でさえ、アジフライは選ばれないイバラの道。さて、ラーメンに果たしてあうのかどうか。

・・・お前が試してみろ、って?いやあ、僕はばんや(本館)で煮魚焼き魚などを食べに来たんです。ラーメンは、ちょっと。

タカアシガニがお出迎え

以前存在した、貝類食べ放題の専門館「浜焼き館」はあっけなく取り壊され、今やかこいで覆われている。今後どうするのだろうか。

そんな栄枯盛衰がある中、本館入り口の上にはタカアシガニが鎮守としてお出迎え。このカニは10年以上、この地で人々の往来を見守り続けている。

ばんやにおける朝の手順

入口のところに、「ばんや 土・日朝壱番のご注文について」という張り紙が出ていた。

ばんやそのものは朝10時の営業開始だけど、8時くらいから席の予約を承っていますよ、ということだった。こんな張り紙は昔なかったので、最近出来たルールらしい。

それにしても呆れる。2時間前から席の予約を受け付けるって、一体週末はどれだけ混むというんだ?今日も週末だけど。

  1. 8時過ぎから席の予約を店頭で受け付ける。そこで着席する席が確定する。
  2. 9時20分になったら客席がオープンになるので、指定された席に着席してよい。
    (まだ料理の注文はできない)
  3. メニューボードに料理が表示されるようになったら、唾液を口いっぱいに貯めてどの料理を頼むか考えやがれ
  4. 厨房の仕込みが終わる9時40分~50分頃から、オーダーを受け付けるぜ

という段取り。

ここまでやらないと、混雑がひどいのだろう。ひええ、夏場の週末なんてうかつにこのお店には近づかない方がよいのではないか、と心配になる。

ちなみに僕の兄は、数ヶ月前に家族でばんやに行ったらしいが、見込みが甘すぎて、夕方に訪問したんだそうだ。そうしたら本館は営業をやっておらず、新しくできた日本料理観で割高な料理を食べるハメになったとか。やっぱり、ばんやは朝早く行くに限る。

客席

ばんや客席。12月10日、11時15分ころ。この時点であれば、ほとんど待ちなく客席に案内してもらうことができた。ただし、この後ひっきりなしにお客さんはやってきていたので、待ち行列が出来ていたはずだ。

食品サンプル1

入口のところに、食品サンプルが並んでいる。

ろう細工のものではなく、本当に食べられるものだ。煮魚とか焼き魚はちゃんと調理されている。朝イチで作ったものだろう。こういうのは、閉店になったら「店員さんのまかない」になるのだろうか?それとも、「半日以上展示されていた魚なんて食べないよ」ってことで捨てられてしまうのだろうか?

できることなら、「おつとめ品」のシールを貼って格安で売って欲しい。

食品サンプル2

マグロは「かま焼」と「かま照り焼」の二種類がある。どちらも大きい。

今回ばんやに行くにあたって、個人的に「かま焼を買って帰って欲しい」というお土産リクエストを受けていたので、どちらかを持って帰ることにする。さてどっちがいいかな。

食品サンプル3

ほかにも料理いろいろ。

写真パネルで紹介しておしまい、という形にせず、いちいち実物を見せているというのがすごい。魚を安く仕入れることができる漁協直営食堂ならではだ。

食品サンプル4

ゆでサザエ、と書いてあるメニューの横に「タチウオフライ」というメニューがあるので、思わず「タラオフライ」と読んでしまった。タラオといえば、タラちゃんの本名。

お店の段取り

待ち時間が長いことを想定してか、お店のルールに関する張り紙が多い。

こちらは、注文の段取りについて書いてある。

  • メニューボードのメニューは全部単品なので、定食(ご飯、味噌汁、漬物)形式にしたければプラス250円ですよ
  • スシ、ドンブリもの、お重ものには味噌汁がサービスで付きますよ
  • 注文は、テーブル上にある注文用紙に書き込んで店員さんに渡してね

といった事が書いてあった。

いけす

入口付近にあるいけす。

伊勢海老ちゃんが「なんでオレがこんなところに・・・」と縮こまって、赤くなっていた。

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