さて、バラ肉本体から分離させていた脂だが、2時間近く煮込むともう、ぷるぷるのぷよぷよになっていた。箸で強く握ると、潰れてしまう。
これを、スープに混ぜないといけない。こいつが、しっかりとスープに馴染んでくれないと、ホントにポトフから脱却できない、さえないスープになりはててしまう。
短冊状に切った脂を、ざるに移す。
これを、ゴリゴリと鍋の上でこする。適当な「棒」がなかったため、フォークの柄の部分で脂をこすりあげた。
簡単に漉せるもんだと思っていたが、案外手間がかかった。苦労してやっとここまで。あともう一息。
力を入れてゴリゴリやったために、ざるがゆがんでしまった。買ったばかりで、初使用のザルなのに!嗚呼。
脂を全部溶かし込んだ状態のスープ。うん、随分アブラブラな感じにはなってきた。
お玉ですくいあげたら、こんな感じ。悪くないんじゃないでしょうか?
相変わらずポトフ臭いが。
2時間が経過したので、ブタを引き上げた。危ない!と思わず叫んでしまいそうになるくらい、やわらかい。菜箸で引っ張り上げようとしたが、身が崩れそうだったのでお玉で慎重にサルベージ。ブタってのは煮すぎるとスカスカ・パサパサになるものかと思っていたのだが、そうではないのだな。勉強になります。
では、二郎のお店で、「パサパサしたブタだなあ」というのを時々お見かけするが、あれは一体なんなのだろう。
個人的な疑問はともかく、取り出したブタはジップロックに詰め、そこに先ほどのカエシをじゃーっと。後は、密封して、モミモミしてよく味がなじみますように、と。
30分ほど漬け込むことにする。
鍋からだしをとるために使っていた野菜を採りだした。
固形物が無くなった状態のスープ。
できがいいのか悪いのか、さっぱりわからん。マズくはならないとは思うのだが、果たして二郎風の味になるのかどうか?
たんなるラーメンができあがったんじゃ、わざわざこんな面倒な事をする意味がない。二郎の模倣品として仕上がってこそ、手間暇かけた意味がある。
ブタが漬かるまでしばらく時間が空く。レシピを読み直したりして時間を潰す。この時点でもう深夜1時だ。こんな深夜に、二郎を食べちゃいかんよなあ・・・と頭をかきつつ、待機。
トッピングのヤサイもスタンバイだ。キャベツ半玉、もやし一袋を今回は使ってみる。ザルに盛ると相当なボリュームだが、ゆでると相当体積が縮小することを考えればそれほどの量ではなさそうだ。
・・・少なくとも、二郎においては「まあまあ」な盛り程度に落ち着きそうだ。自分で実際に食材をそろえてみてつくづく思うのだが、二郎って野菜を大量に使っているなあ、と。
しかし、キャベツとモヤシをいくら食べようとも、健康にはなれないのが二郎の恐怖。
ヤサイをゆでる鍋がもうおかでん家には存在しないので、スープで煮ることにする。
ちょいとすいません、ひとっ風呂浴びさせてもらいますよ・・・。
ヤサイをゆでていて気づいたのだが、こうやってキャベツをスープに浸していたら、ますますスープがポトフっぽくなってしまうんじゃなかろうか。
でも、今更後にはひけない。なるようになれ。
ザルの中のヤサイをお玉でひっくり返しながら、ゆでる。ほーら、随分と体積が減ってきたぞ。
ゆで上がり。体積が減ったとはいえ、相当なボリュームだ。こりゃ、今日はヤサイマシマシで注文しなきゃな。
さてこちらは伊之助三代目、とかいう相撲の行司さんの名前みたいな生麺。
420gをドンブリに盛ってみたら、こんな感じ。ちょうどいいサイズだな。
麺のアップ。
普通のラーメンよりも確かに太い。二郎の中でも、この程度の太さの麺を出しているお店はあるだろう。案外悪くない。
いよいよ麺ゆでに取りかかる。雪平鍋しかないので、お湯が少ない。生ゆでにならないように、ちょっと長めにゆでる事にした。
麺をゆでている間に、ブタのでき具合を見てみましょうかね。
ジップロックから引き出してみる。
うわー、こりゃ美味そうだぞ!とってもいい。さわるだけでぷるぷるするその柔らかさは、感動ものだ。
切ってみる。半分は、翌日以降のためにストック。今回は半分だけ使ってみる。それでも約200gはあるわけで、ボリュームは十分だ。
最初、どの程度の力で包丁をひけばいいかわからず、力任せでブタに包丁を突き刺したら身が崩れかかった。危ない!高田馬場店のような崩れ豚だけは避けないと!
セラミックナイフを使っているのだが、肉が軟らかいためにちょっと切りにくい。力の配分に苦心しながら、切り分けた。
ブタダブル、とまではいかなかったが、立派なブタが完成。中までカエシの辛さが染みこんでいないので、ちょうどいい塩梅だ。
店によっては、めっぽう辛いブタが出てくる事があるが、ラーメン二郎おかでん店においてはちょうど自分好みのブタに仕上がった模様。
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