おかでん:2ヶ国制覇したところでストップ、自陣を確保のうえお留守番
たっぴぃ:2か国制覇後、陣地をおかでんに託しさらに2ヶ国制覇
たっぴぃ奥さん:現在2ヶ国制覇中
というステータス。ここからがたっぴぃ奥さんのターン。その国を担当した人が何を買うか、人によって特性が出るのでそのあたりも注目。
まず奥さんの一ヶ国目はモンゴル語学科。今年は「モンゴルゴ15」という名前らしい。最初なんのことかわからなかったが、ゴルゴ13と掛け合わせていることに後で、随分後で気が付いた。でもなんで「15」なんだろう?一昔前は、「蒙古飯(はん)」という飲食店としてはぎりぎりセーフなネーミングをやらかしたおふざけ精神はいまだに息づいているようだ。
モンゴルゴのメニュー。
ボーズ(2個入) 200円
ホーショール 150円
串焼き 150円
スーテーツァイ 150円
アルヒ(モンゴルウォッカ) 250円
ゲルではモンゴル岩塩販売中
で、モンゴルでゲットした料理。左が串焼き、右がホーショール。
串焼きの肉は羊を使っており、いかにも羊らしい味わいがすてき。羊肉がなんで好きかって?そりゃああの雑巾を絞ったような匂いがする癖の強さだよ言わせんな恥ずかしい、という人にとってはこういう塊肉のほうがおいしく感じられる。各国で売られているケバブの類よりもインパクト強し。味付けのモンゴル岩塩もうまし。
たっぴぃ奥さんはわざわざモンゴル岩塩を私的に購入していたくらいだ。
ホーショールとはモンゴル風揚げ餃子のこと。味はあんまり覚えていない。3人でシェアしにくい食べ物につき、こういうのは食べたか食べていないかわからん状態になってしまう。
たぶんモンゴルで揚げ物ともなれば、「サラダ油」なんかではなく、何かの動物の油を使っていそうだが、どうなんだろう。馬の油で本来なら揚げるんですけどね、なんて言われたら相当びっくりだ。
ドイツ語専攻のブース。
ドイツ国旗のもと、何やら店名だかキャッチフレーズだかが書かれているのだが、意味がさっぱりわからん。大学の教養で3年(単位落としたので1年余計)もドイツ語やったのに、からきし覚えていないもんだ。
ミュンヘナーヴァイスブルスト、ゲンターレンターラオフ、チューリンガー、クラカウアー 各270円
ジャーマンポテト 270円
ザッハトルテ 1カット300円 1ホール(8カット分) 2,100円
グラーシュズッペ、カルトッフェルズッペ 各270円
フリカデッレ 250円
たっぴぃ奥さんがドイツ語学科ブースで購入したもの一覧。
まだ最初ということもあって、「26ヶ国すべてを制覇する」ことのスケール感がつかめていないようだ。1か国1品で十分なのだが、ビール含めて4品も買ってしまっている。それだけでなく、トレイとプラカップも借りてきていた。用意周到。
「ドイツといったらこれでしょう」
ということで、ヴルスト(ソーセージのこと)盛り合わせ4品。それぞれに名前がついているはずだが、何がなんだかわからん。「白いの」「茶色が濃い方」などと適当に呼び名を付けるしかない。イタリアのパスタがある程度「スパゲッティーニ」「リングイネ」「ペンネ」「タリアテッレ」などとその多様性の名前が認知されつつあるけど、ドイツのソーセージはまだまだだよなぁ。「粗挽き」「タコちゃんウィンナ」くらいしか差別化できん。スーパーで2パック1くくりで売られているソーセージは無条件で「シャウエッセン」と思っちゃうし。
もう一品はジャーマンポテト。ソーセージとポテトの組み合わせ。実物を見て、あらためて「ああ、ジャーマンポテトって本当にドイツ料理だったんだ」と気が付く。てっきりアメリカあたりでこしらえられたものかと思ってた。ということはフレンチフライドポテトもフランスではメジャーな食べ物ということで間違いないのか。
それにしても悔しいかな、やっぱりポテトだとかソーセージっつーのはビールとよく合うよな。これは普遍的事実らしい。「世界各国食べ歩いていれば、ソーセージなんか鼻くそ以下、と言い切れる程のビールと相思相愛な食べ物があるに違いない」と思っていたが、なかなか難しい。そりゃあドイツ人はビールをたくさん飲むわけだ。ビール飲むからソーセージがある。ソーセージがあるからビールがある。
正直、これだけ買いそろえたのを見ておかでんは「買いすぎだ。ペース配分がむちゃくちゃだ」と思った。しかし、今回は参加者三名とも健啖家だし酒飲みだし、ということでこの後全く問題なく飲み食いを続けることができた。どこの国も一品一品が小さくてお手軽なので、食べるのが容易だったからだろう。「食べ歩きしたいが、小食でして・・・」とお悩みのあなた。外語祭なら大丈夫。夢の食べ歩きを貴方でもできる。
ポルトガル語のブース。ポルトガルだけでなく、ブラジルの料理も扱っているのが特徴。
リングイッサ 300円
パステウ 200円
タコ・リゾット 250円
エッグタルト 150円
カステラ 150円
ポン・デ・ケーショ 100円
カイビリーニャ 300円
コーヒー 100円
ガラナ 100円
リングイッサをチョイス。極太ソーセージ。ゆでるタイプではなく、炭火でじりじりと炙るタイプのワイルドな生ソーセージ。
2006年の時は、リングイッサを求める人が長蛇の列をなしていたので断念したのだが、まさか2010年に食べることができるとは。感無量だ。
行列ができるのも、この風体を見れば納得。これだけ極太だと、火を通すのに結構な時間がかかる。需要と供給のバランスが崩れるのは目に見えている。やぁ、早起きは三文の徳だな。
この日は、時間が早かったこともありポルトガル語学科の学生さんが売り子としてこのリングイッサを売り歩いていた。われわれのところにも「リングイッサいかがですかぁー」と売りに来た。おおう。繰り返して言おう、早起きは三文の徳。
今年の外語祭にはオフィシャルスポンサーがついていた。箸袋に外語祭の表記とスポンサーの広告。それは住宅不動産会社のものだった。留学生が多い大学ゆえに、外国人でも入居できる物件を数多く扱っているのだと思う。ふつうの不動産屋とは少し違うんだろうな、契約もろもろの段取りが。
ぽかぽか陽気で心地よい。過去ここに訪れた際は、いずれも寒くてかなわなかった記憶があるのに、今年は大違いだ。飲み食いを始めたのが午前10時から、と相当早い時間だったのも奏功したのだろう。これが日が傾く昼過ぎから夕方にかけての滞在だと、確実に体温が奪われていたと思う。
イタリア語学科。イタリアの赤・白・緑の縞模様をみると条件反射的にスパゲティを思い出してしまう。幼少からさんざん刷り込まれたのだろう。
ちなみに、フランスの青、白、赤の縞模様を見ると、バケットを思い出すおかでん。
それくらい馴染みのあるイタリアンというだけあって、毎年「おお!これは珍しい!」と知的好奇心を喚起してくれないブースでもある。
Pizza マルゲリータ 250円
Pasta ボロネーゼ/ジェノベーゼ 各300円
Zuppa ミネストローネ 250円
Dolce ティラミス&パンナコッタ 200円
Vino(赤/白) 各200円 (フルーツ) 250円 ボトルあり!
Aranciata 120円
Espresso 150円
イタリアも韓国同様、ビールのイメージが非常に薄い。薄い、というか存在自体知らない。
ピッツァマルゲリータと赤白ワイン。
赤と白、両方頼んでしまうあたりですぐに「これを買ったのはたっぴぃ奥さんだ!」とわかる。大変に男らしくて喜ばしいことです。がっつり各国料理を飲み食いしてこそ、世界征服したということになる。「各国一品ずつ買って、最短で全世界制覇」と考えていたおかでん、自分の尻の穴の小ささに穴があったら入りたい気分でごわす。
タイ語学科のブース。
何やら派手にいろいろなものがぶら下がっている。消防法違反だ!まあ、落ちてきても実害はないけど。
グリーンカレー 400円
パッタイ 400円
ヤムウンセン 300円
バナナ春巻(2本入り) 150円
-セット-
パッタイ・グリーンカレー 700円
パッタイ・グリーンカレー・ヤムウンセン 1,000円
ヤムウンセン・シンハービール 600円
パッタイ・シンハービール 700円
-ソフトドリンク-
ジュース(マンゴー/ライチ/グァバ) 150円
-アルコール-
シンハービール 400円
スパイ(レッド/クラシック) 400円
ここではシンハービールのみ購入。「酒が足りん!追加購入!」なんて勢いでわーっと各自買い集めてきたので、うっかりシンハービールの写真を撮り忘れてしまった。裏をかえせば、それくらい「珍しくない」ビールではある。
ただ、実際に飲んでみるとその旨さがよくわかる。東南アジアのビールが全体的に日本人からしたら上滑りした感じの味なのに対し、シンハーさんは華やかなれども味わい深し。これは日本人でも十分に楽しめる。その実力っぷりを再認識した。
一方おかでんはというと、チェコ語学科へ。
チェコといえばピルスナービールの本場。ぜひここでチェコビールを手に入れておかないと。ええいそれにしても350ml程度しか入らない小瓶だとまどろっこしいな。どこか大瓶でビールを商うブースはないものか。もしくはピッチャーでもいいぞ、この際。
売り物は
グラーシュ+グネドリーキ 350円
ブランボラーク 200円
コラーチ 180円
ブランボラーク+ブドヴァル 550円
紅茶 50円
ビール(ピルスナー・ウルケル/ブドヴァル) 450円
ペヘロフカ 350円
「チェコのお好み焼き」という○○。どっちかといえばハッシュポテトに近い味わい。これもまたピルスナービールによくあう。
肝心のビールはというと、700年の歴史があるというヴドヴァルと、ピルスナー・ウルケル。ヴドヴァルは英語読みすると「バドバー」。あのバドワイザーはこのヴドヴァルのパクリと言われる逸品。
日本のビール事情もピルスナーだらけではあるが、チェコのこのビールを飲むと「ピルスナータイプのビールでも、まだまだ幅の広げようがあるのではないか?」と思ってしまう。とはいえ、すっかりスーパーやコンビニの売り場は発泡酒、ビール風飲料に占拠されてしまった。今更新しいビールをどかんと売るのは難しいのかもしれんね。
フィリピン語学科。
Pansit Molo 250円
Adobo 250円
Arroz Caldo 250円
Pansit 300円
Pinakbet 300円
Menudo 320円
Turon 200円
Ginataan 200円
フィリ科弁当(Adobo,Pinakbet,Rice) 500円
Mangga juice 100円
Kalamansi juice 100円
San Miguel 450円
ここでは煮込み料理のアドボを調達。結構しっかりと煮込まれており、柔らかい肉はとてもおいしかった。これが250円で食べられるのだから立派としかいいようがない。量もそこそこあったし。
さて、そんな料理のお供はなんといってもサンミゲル。フィリピンを代表するビールですな。香港に行ったとき、サンミゲルのビールを多数見かけたので不思議な勢力を誇っているな、と思ったものだ。
ちなみにこのサンミゲルだが、今はキリンビールの関連会社になってしまっている。よって中は一番搾りと同じ・・・なわけはないけど。
まだ昼飯時には早いのだけど、ドイツ語学科が他ブースを圧倒してダントツの混雑状況。毎年展開される定番の行列だが、みんなそこまでしてヴルストを食べたいのだろうか?われわれはつくづく早い段階でドイツ語学科を制圧しておいてよかった。今からだといったい何十分待ちだろう?
こちとら、「全世界制覇」ときれいごとを言っているが、結局は「いろんな料理をつまみつつビール飲んで酔っ払おうぜ」という連中。寒空の下並んで酔いが冷めるなんてもってのほかだ。
【本日の教訓】ドイツ語学科でヴルスト食べたい人は早い時間がねらい目。
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