2010年秋 世界は二度震撼した

講義棟の中

講義棟に入ってみる。

以前は都心にあった学校がこの府中市までお引越ししてきたこともあり、建物は比較的新しい。吹き抜けがとても解放感を与えてくれる。でも冬は冷え込みそうだ。

この講義棟の低層階に、サークルや研究会などが文化的な発表をやっている。ただ、屋外の飲食ブースが大盛況なのに対して、こちらは非常に地味。地味すぎて、どこの教室が解放されているのかさっぱりわからないくらいだ。サークル担当者は、来場者の視線や導線を考えて告知をすればいいのに、と毎回思う。

世界の文字で綴る私の名前

何やら行列ができているところが一階ピロティのところにあるので、様子をうかがってみると「世界の文字で綴る私の名前」という企画だった。面白い。たとえば「おかでん」をアラビア語にしたらどうなるのだろう、などと興味が湧く。

ただし、実際に文字を書いている人は各国語に精通しまくっているわけではないらしく、辞書のようなアンチョコを見ながら一生懸命名前を書いていた。頑張れ。

水泳どうでしょう

水泳部の入部勧誘チラシ。

「水泳どうでしょう」

だって。ロゴまでそっくりにしている。

ベリーダンスのちらし
ベリーダンスは毎回長蛇の列

さて、外語祭名物といえば忘れちゃいけない、ベリーダンス部のベリーダンスショーですよ。今年も行ってみることにした。2005年、2006年、そして今回2010年と欠かしたことがない「箸休め」イベント。

40分おきにステージがあるのだが、開演20分くらい前にはすでに大行列。毎回混んでいるので、せっかくだから大きな教室でやればいいのに・・・と思うのだが、小さ目の箱に客を詰め込んだ方が盛り上がるのかもしれない。

今年おかでんはあるフィットネスクラブのダンスイベントで、奥様方が中心となったベリーダンスを拝見する機会があった。ベリーダンスといえばこの外語祭のものしか知らなかったので、熟女の皆様のダンスに衝撃を受けたものだ。「ベリーダンスとは腹踊りの意味がある」とは聞いていたが、なるほど納得だ。その点、大学生の腹踊りは皮下脂肪および内臓脂肪が薄い分、躍動感が段違いだ。もちろん、熟女ベリーも違った意味で躍動感ありまくりだけど。

列に並んだ順の関係で最前列のかぶりつき席でショーを見ることになったが、あまりに距離が近すぎて、踊りの全体を俯瞰できなかった。なにせ1m程度しかダンサーと距離が離れていない。やらしい意味ではなく、目のやり場に困るのだった。

そんな席にいたせいか、たっぴぃ奥さんはショー中居眠りを開始。実感をあまり伴わないとはいえ、結構飲み食いしている。屋内でゆっくりしてしまうと、がぜん眠気が勝ってしまうのだった。かくいうおかでんも意識が飛ぶ寸前でなんとか踏みとどまっている状態。何しにショーを見に来たのかわからなかった。

ロシア語
ロシア語メニュー

200円の入場料を払ったのに居眠りしてしまった自分を大いに反省しつつ、また円形広場へ。最後唯一残った、ロシア語学科に行ってみることにした。

店頭にはマトリョーショカの看板が飾られている。

ロシア語学科メニュー

ピロシキ お肉/林檎/野菜 各200円
ボルシチ 大350円 小250円
ロシアンケーキ 2個200円
ロシアン・ティー ストロベリー/マーマメード 各100円
ウォッカ 200円
ロシアンビール(瓶) 600円 バルティカNo.3瓶ビール

ロシアビール

今更何かを食べたり飲んだりする気力がうせてきているので、ここは軽くビールを。

ロシアといえば老若男女ウォッカ飲んでいる印象だが、あのツンドラの大地でもビールを飲むのか!とびっくり。初めて見たぞ、ロシアビールって。

でも、「夏でもクーラーで冷えた部屋で鍋やると美味い」「冬でも暖房をきかせた部屋で冷えたビールはたまらん」のと一緒で、ロシアだからってビール飲まないわけはあるまい。

No.1から順に黒ビールとかいろいろ種類があるらしいが、No.3はラガータイプのビールなんだそう。

ブラジル研究会

ステージ上ではブラジル研究会が生演奏。

ステージから落っこちそうなくらい大勢の人が大小さまざまな太鼓をたたいている。サンバのリズムなので基本的に単調なのだが、指揮者役の人が笛の合図を吹くとピタッと演奏が停まったり、また鳴りはじめたり、なんともすごいパフォーマンス。聞いていて楽しい。

途中から、サンバカーニバルの恰好をした女性も出てきて観客席大盛り上がり。よく見るとTバックだ!

うわあ、セクシー・・・と思うより、うわあ、寒そう・・・と思ってしまう11月下旬の気候。しかもわれわれ、このダンスをロシアンビール飲みながらだもの。

寒中お疲れさまです、としかいいようがない。

たぶんこの後も、ブラジル研究会の小屋にステージを移したのだろう。Tバックな女性の方々は防寒で大変だ。

チャイ

Tバックとロシアンビールで体が冷えたので、何か温かくて甘いものが飲みたいね、という話になった。

というわけで、27か国目・・・はないので、ヒンディー語学科からチャイを調達。甘くて暖かくて、これが全世界制覇を終えたわれわれにはしみじみと旨かった。あー。

中国語学科有志による劇

「半径50mの世界征服」はこれにて完了したわけだが、最後にもう一つ見ておきたいものがある。これも外語祭名物である「語劇」。以前は講義棟の中に講堂があったのだが、2010年の外語大学では正門近くに新しく大きな講堂ができていた。「アゴラ・グローバル」というらしい。

中に入ってみると、ちょうど中国語学科有志による劇が行われていた。

1時間以上にわたる劇を、中国語ですべて演じ切るのだからすごいことだ。日本語でセリフを覚えるだけでも大変だろうに、それを中国語で、しかも振付や演技までやらないといけないのだから。東京外大で4年間みっちり語学を学んだら、どれほどの流暢な言葉を身に着けることができるのだろうか?「手に職をつける」という意味では非常に有効な大学だと思った。

なお、中国語でひたすら演じられる劇だが、ちゃんと舞台両端に字幕表示がされているのでご安心を。いったいどういう字幕表示機なんだ?と思ったら、真っ黒な画面に字幕だけ表示されているPCを、プロジェクターで投影したものだった。なるほど、専用の字幕表示装置というわけではないのだな。

ここでもたっぴぃ奥さん撃沈で居眠り。いやはや、お疲れさまでした。

「半径50mの世界食べ歩き2010」、これにて完了。26語学科すべて食べても、まだ充実感がない。同一語学科から複数メニューを極力選ばないよう、戦力を分散させたからだ。できることなら、学祭会期中2日にかけて訪問し、26語学科を2周なんぞしてみたいところだ。あと、どうしても対象外になってしまっているサークルのブースにもお邪魔したいものだ。

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