27カ国目:ポルトガル語科 『Bom Apetite!』

16:04
お手洗いに行くため、途中1度だけこの円形広場を中座している。しかし、講義棟でベリーダンスショーを見ていたわけでもなく、単にトイレに行ってきただけだ。すぐに戦列復帰している。
にもかかわらず、既に食べ始めてから5時間が経過。この間、ただひたすら行列に並んで、食べてを繰り返している。さすが世界一周企画だ、そう簡単に終了とはいかない。
もう終わりが見えてきた。あと4カ国。でも、日も傾いてきた。はっきり言って、寒い。
27カ国目は、ポルトガル語科。

ポルトガル語も、スペイン語同様南米エリアにテリトリーがある(ブラジル)。
なので、ブラジル料理を出すか、それともポルトガルの料理を出すのか、悩みどころだと思う。
昔、このポルトガル語科で、リングイッサ(ぶっといソーセージのこと)にすごい待ち時間が発生していた記憶がある。今回は、リングイッサの待ち時間は「5分~10分」なのだそうだ。まだこれならなんとかなる。

相変わらず、扱っているメニューが謎だ。「ジャルディネイラ」「リングイッサ」「コシーニャ」・・・。
どれも値段が安いので、ついついあれこれ頼んでしまいそうだ。でも、これまで26カ国の蓄積があるので、二つも三つも買う気にはなれない。
エッグタルト、というのはもちろんよく知っているのだが、ポルトガル料理だとは意外だった。てっきり、香港あたりの料理なのだと思っていた。

立派なメニューが作られていて、びっくり。これ、プロのお店としても使える。

ちょっと悩んだけど、「コシーニャ」というのが見慣れない料理なので、選んでみた。
食べ歩きをする上で、こうやって「一口サイズで、つまめるもの」というのは優先順位が上がる。汁物は優先順位が下がり、リングイッサみたいに「包丁でも持参しないと、シェアしづらい」ものはますます選びづらい。
もちろん、リングイッサで男ふたりがポッキーゲームをやっても構わないのだけど、もうそうなると味どころじゃなくなって、何がなんだかわかんねぇな。
28カ国目:ベトナム語科 『Ngon tét nách』

16:08
ベトナム語科。この時間になってようやく訪問しているということは、それだけ列が長かったということだ。
東京界隈において、ベトナム料理のお店というのは珍しくなくなった。でも、定番の安心感があるのか、お客さんはとても多かった。
遠巻きにその行列を見ていて、「おっ、そろそろ空いてきたぞ」というタイミングを見計らっていたら、「営業終了」「準備中」という札が店頭に出ていることがあるので、危ない時間帯だ。既に何店舗か、そういうところが出てきている。
閉店していて、30カ国食べ歩きは未完のまま終了しました、というのは残念すぎる。ちょっとペースを上げていかないと。

フォーボー、フォーガーの二種類がある。
「フォー」といえばベトナムの米麺料理で有名だけど、「ボー」の方は鶏ガラ出汁で、「ガー」は牛骨だ。エスニック料理とは思えないほど安い(350円)なので、どっちも食べ比べてみると楽しいだろう。

日和って、ベトナムコーヒー100円、を選んでしまった。
固形物が入らない、というほどではない。でも、だんだん「もういいや」という気分になってきている。なにせ、5時間食べ続けだぞ。
ちょっとずつとはいえ、塩っ気のある料理をずっと食べているので、いい加減食事に飽きてきた、というのも正直な気分。
じゃあ甘いコーヒーを飲んで気分がリフレッシュできるかというと、大してそれはない。血糖値が上がりっぱなしで、ちょっとこの近くをジョギングして血糖値を下げたい。
29カ国目:トルコ語科『Afiyet olsun!』

16:10
「行列が長すぎてラスボス」扱いのロシア語科を除いて、最後のお店。トルコ語科。

ケバブサンド、チョルバ、ラク、チャイ、バクラヴァというメニュー構成。
ケバブは牛肉だった。羊じゃないのか。

バクラヴァがたくさん並んでいる。
パイ生地の間に、カシューナッツやらアーモンドやらを砕いた物を挟んで調理したもの。シロップが大量に使われていて、スゲー甘いらしい。1kg近くの量で、コストコで売っているのを見かけたことがあるけど、恐れをなして買ったことがない。

甘いものはやめよう。チョルバ、というスープにしてみた。
トマトベースのスープって、別の国でも飲んだけど世界中で愛されているのだな。
シャーベットの語源だということをWikipedia先生が教えてくれたけど、どういうつながりがあるのだろう?
30カ国目:ロシア語科 『Вкусно!』

16:17
世界食べ歩きの旅、ラスト。
相変わらずロシア語科は長蛇の列だけど、「飲み物だったら列をすっ飛ばして注文できる」ということなので、列をスルー。購入したのは、ウォッカ。やすさん、これにてアルコールパスポートを5回分、使い切りとなった。
「おっ、原液出すの?ここは」
と出されたカップを見て驚くやすさん。学生さんはにっこりして、
「はい、他のところではなかなかないです。度数が高いアルコールをそのまま出すのは、こことあともう一つくらいですかね」
と言う。もちろん、脱法というわけではなく、原液のかわりに量は少ない。量の少なさで帳尻をあわせている、というわけだ。
やすさんは、注文する際に「ウォッカって、何があるの?珍しいの、ある?」と聞いていたけど、置いてあるのはド定番のスミノフだったのでちょっと残念そうだった。せっかくだから、「ほう、こんな珍しいウォッカがあるのか!」というのがあると良かったのだけど。
でも、あんまり珍しすぎる銘柄だと、品質に信用が持てない。工業用アルコールだったりする。そこまでしてでも、酔いたい人たちなのがロシア人だと聞く。そりゃあ寿命が短いわけだ。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2件)
言いたいだけちゃうんかオーダー、良いですねぇ。
町中華をはじめ外国の料理を出すお店のメニューには、料理の真名をカタカナ表記するのを義務化してほしいなどと思ったり。
私も漢字表記がカッコよかったりとか、変な名前~♪ で注文するときたまにあるので。
不思議と自分に合わなかった『ハズレ』でも腹立たないんですよね。
忘れたころにまた頼んでるまであるw
ティータさん>
ルーローハン、というのは日本でも定着してきた料理ですが、たとえばお店のメニューで「ルーローファン」と書いてあったらどうだろう。嬉しくなって、きっと「ルーローファン!ください!」とファンという言葉を強調しながらオーダーするに違いない。