激辛グルメ祭り2013

どうだ、これが70倍だぞ
70倍カレーアップ

エチオピアの野菜カリーM<70倍>。

ブロッコリー、ピーマン、しめじ、なす・・・と色とりどりで楽しいカレーだった。面白いのは、キャベツが入っているということ。独特の食感があり、良いアクセントになっている。

おっかしいなあ、学生時代、冷蔵庫に大量のキャベツがあったのでカレーの中にぶちこんで「野菜カレー」を作ったことがあったんだが、なんだか青臭いまずいカレーになったんだが。僕の自炊の中で、「まずいカレー」を作ったのは後にも先にもこれだけだ。あれ以来、「カレーにキャベツはタブー」だと思っていたのだが、単に僕の調理方法が悪かっただけなんだな。納得。

肝心の辛さについては、うん、確かに辛かった。でも、野菜から出る甘味もあって、鋭い辛さではなかった。これなら平然と食べられるよ、と思っていたが、食べ進むうちに喉の奥から小さな痛みが上がってきた。あ、これは「冷やしトムヤムクンラーメン」で味わったのと一緒だ。この後激辛痛がくるぞ。

食べながら身構えたが、口の中に痛みが充満する前にカレーを食べ終わってしまった。結果的には、これくらいの辛さが僕にとっては一番ハッピーなのかもしれない。

旨辛MIXホルモン

幸永の旨辛ホルモンMIX M<二辛>。

粉末唐辛子がかけてあるが、韓国唐辛子なのか、さほど辛さは感じなかった。確かに「旨辛」だ。一緒に70倍のカレーを食べているからか、辛さに困ることなく、ぱくぱくと食べることができた。多分ビールのつまみなんかに最適なんだろうけど、お酒を飲まない僕には関係のないことだ。ご飯のお供によさそうだ。辛くてご飯が進む。

噛み切るのに、何度も咀嚼しないといけないホルモン。もし、心底激辛な味付けだったら相当しんどい一品となっていただろう。早く飲みこんでしまいたいけど、噛みきれない!辛い!ああ辛い!って悶絶しそうだ。

9軒目:ムアン・タイ・なべ(タイ料理)

ムアン・タイ・なべ

さあ、「激辛グルメ祭り2013」、出店全9店舗の最後となるのがこのお店、「ムアン・タイ・なべ」。

このお祭り、メキシコで始まりタイで終わりとなる。ワールドワイドだな、つくづく。そういえば日本発の激辛料理って、存在しないんだなやっぱり。

ムアン・タイ・なべメニュー

・鶏肉のバジル炒め S:900円、M:1,200円
 ※「単品」か「ごはん付」を選べます。
・春雨のサラダ(ヤムウンセン) S:900円、M:1,200円
・空芯菜炒め S:900円、M:1,200円
 辛さ→小辛、中辛、大辛

このお店が最後になったのは、どの料理をチョイスしようか目移りしていたからだ。

鶏肉のバジル炒めはおいしそうだが、ご飯ものは今日すでにエチオピアで食べている。じゃあ別のものがいいな、となると、「春雨」「空芯菜」とちょっと他店にはない魅力的な料理が控えている。

その時の気分次第で何を頼むか決めよう、ということにして、ぎりぎりまで注文するものは決めなかった。そして今に至る。

何にするか思案しながら行列に並んだところで、厨房から「バジル炒め、でき立てですよー」という声がかかった。鍋で大量にこしらえている最中だった鶏肉のバジル炒めが、今ちょうどできたらしい。その声につられて、行列のお客さんの多くが鶏肉のバジル炒めをチョイス。僕も「でき立て」の言葉に釣られて、それを頼んだ。結局、「思案の末」、「周りの雰囲気に流された」というわけで、考えるだけ無駄だったというわけ。

ガパオ

鶏肉のバジル炒めS(ごはん付)<大辛>。

「ご飯をつけるか?」と聞かれたので、「つけてください」とお願いした。ご飯の有無は料金に関係ないらしい。太っ腹・・・というか、なんというか。多分、ご飯の有り無しで料金差をつけたかったのだけど、今回のイベントは「600円」「900円」「1,200円」の3種類しか存在しないので、じゃあ有無を問わず900円でいいや、ということにしたのだろう。まさか、ご飯なし600円、ご飯あり900円ってわけにはいくまい。ご飯で300円もするの!?って話になってしまうから。

ガパオ、激辛風には見えないけど

えーと。これ、本当に大辛でいいのかな?なんだか頼りない色をしているぞ。辛いものというのは、赤いとか黒っぽいとか相場が決まっている。でもこれは、のほほんとした色をしていて、とてもじゃないが大辛という風貌ではない。

食べてみたが、案の定さほど辛くない。いや、さほど・・・どころか、全然辛くない。これを「大辛」と謳うのならば、拍子抜けとしか言いようがない。がっかりだ。おいしいんだけどね。

ちゃんと唐辛子も入っていた

と思ったら、スプーンですくった鶏肉のバジル炒めには結構な輪切り唐辛子が入っていた。

あ、一応唐辛子が入っているのか。

でも、全然辛さを感じないのはなぜだろう。いよいよ、口の中の感覚が麻痺してしまったか。

よし、ここであらためて一昨日悶絶した「冷やしトムヤムクンラーメン」を食べれば、今なら涼しい顔をしてするするっといけちゃうかもしれない。・・・やめとけやめとけ、悪いことはいわない。

突然夕立が降り始めた歌舞伎町の空

というわけで、これにて「激辛グルメ祭り」出店全9店舗を全部食べ終わった。お疲れさまでした。そしてご馳走様でした。

身の危険を感じた料理は1品、結構辛かったのが1品、あとの7品は「うん、辛いね。」という認識だった。ただしこれはおかでん個人の判断であり、多分一般的には全9品どれもやばい辛さだとは思う。甘く見てると実際は辛いので注意。

「激辛」と標榜する祭りである以上、「身の危険を感じる料理」ばっかりがそろっているのかと思っていたが、さすがにそうではなかった。そりゃそうだ、何の地獄だよ、それ。悪い事した人が死んだ後に送られる地獄で「激辛地獄」なんてのがあってもおかしくないが、その地獄の料理じゃないんだから、人間を痛めつけちゃダメだろ。

どのお店も、単に激辛香辛料をバサバサとふりかけただけ、といった下品な辛さ増強ではなく、しっかりと味付けを考慮した上で調理されているものばかり。その点、とてもおいしくいただくことができたのは良かった。もし来年、同様の企画があれば、ぜひまた顔をだしたい。

と、ここで雨が降り出した。ここ最近、連日夕立があるのだが、この日もそうだった。テントがない場所で食事をしていた人たちが、あわててテント内に逃げ込む。

北の綿雪

おっと、総括してしまったら後は帰るだけ、というのはまだ早い。まだ財布の中には、600円のチケットが一枚残っているんだった。それは、最後に「お疲れさまでした」のデザートを食べるためのもの。このイベントには、唯一の「辛くないお店」、かき氷屋が出展しているのだった。

番外編:北の綿雪

何やら白っぽい円柱の氷が既にかき氷マシンにセットされてあり、オーダーが入っていない時には保冷用の袋がかぶせてあった。暑い最中だからこそ氷が売れるわけだが、せっかくの商品が解けてしまっては元も子もない。

北の綿雪メニュー

ホワイトミルク綿雪 各600円
・プレーン【練乳との絶妙なハーモニー 119kcal】
・いちご【いちご果汁をぜいたくに使用 154kcal】
・チョコレート【カラフルなチョコレートの組み合わせ 136kcal】
・マンゴー【マンゴー果汁と果肉を豪華に使用 132kcal】

正直、どれがいいのかよくわからない。これまでの人生、甘いものをほとんど食べてこなかったせいもあるし、今日はずっと頭が激辛モードになっていたからだ。

「おすすめはなんですか?」

と店員さんに聞いてみたら、「マンゴーといちごがよく売れています」という回答が返ってきた。ならば、ということで、マンゴーをセレクト。

ホワイトミルク練乳(マンゴー)

ホワイトミルク練乳(マンゴー)。

辛い物を食べた後の甘い食べ物。やあ、全てが終わったな、という気にさせられるひととき・・・って、うわあ、雨脚が強くなってきた。テントの中に避難!退避!

こうして慌ただしく、僕的激辛グルメ祭り2013は終わった。来年またお会いしましょう。今度は、どの店も絶叫系激辛料理を出すことを望んでやまないです。あっ、でもそうなると、連日食べ歩くなんてのは不可能になるからダメか。何事もほどほどが一番、かな?

(2013.08.26)

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