【11軒目】mameshiba (埼玉県戸田市本町) 2013年09月13日
戸田中央病院のお膝元にある小さな喫茶店「mameshiba」。そんなお店があることは知らなかったのだが、かき氷で調べていたら見つけた。あんなところに喫茶店なんてあったっけ?と首を捻りながら現地を訪れてみたら、なるほど納得。店名のとおり、とても小さなお店だ。素通りしても不思議ではない。店内には客席が数席しかない規模。しかもその客席も、レトロなミシン台だったりする。
ちなみにこの「mameshiba」、母体となるお店が「shibaken」というらしい。なるほど。
店頭には、かき氷のメニューが掲示されている。
安い!300円から用意されているのは、屋台価格だ。店内で食べるかき氷としてはとてもうれしい値付け。最近、1,000円近いかき氷を食べてきたので、こういうのを見るとほっとした気持ちになる。
カルピスかき氷350円。
安いけど、量は十分すぎる。
カルピスを使ったかき氷は初めて食べるのだが、とても相性が良かった。大好きだ、これ。
かき氷は9月28日まで、ということなので、それまでに再訪したいものだ。これだけ安けりゃ、毎日だって食べたいくらいだ。
【12軒目】しもきた茶苑 大山 (東京都世田谷区北沢) 2013年09月15日
アワレみ隊企画の「東京居ながら全国行脚」で訪れた、「中森製茶有楽町店」(三重県のアンテナショップ代わり)。その縁で、中森製茶の中森さんと文通する仲になったのだが、かき氷行脚の話をしたら「下北沢に良いお店がある」と紹介してくれた。それが、「しもきた茶苑 大山」というお店。
ここのご主人の大山さんは、「茶師十段」という資格を持っていて、日本茶アドバイザーの養成講座などで後進の指導にあたるような立場の方らしい。
そういうお店で、かき氷をやっているのだという。食べログなどで調べてみたら、このかき氷がとても評判で行列ができるとのこと。下北沢までかき氷のためにお出かけするのはなかなか気が引けたが、お薦めされたことだしぜひ行ってみなければ。
一階が普通のお茶屋さんなのだが、階段をのぼって二階が喫茶になっていてここでかき氷を食べることができる。
店頭には既に人が並んでいるが、これはあくまでも「もうすぐ入れそうな人」だけだ。整理券を受け取って、いったんお店の前から解散するのがここの流儀。店員さんに整理券を出してもらったら、15時過ぎの段階で55番だった。ちなみにこのお店は14時からの営業なので、1時間そこらで結構整理券が配られた事になる。
「55番なので、4時半頃にこちらにお戻りください」
と指示された。1時間半は最低でも待ってね、ということだ。
「まあそうは言っても、予想外に早く順番が回ってきたりするんじゃないか」
と甘く見ていたが、本当に待った。さすがお店としては日々行列を捌いているだけあって、時間予測はほぼ的確だった。実際にかき氷にありつけたのは17時近くで、整理券を受け取ってから1時間50分くらい待った事になる。貴重なかき氷だ。
さて、かき氷だが「微糖抹茶」を選んだ。1,000円。京都宇治丸久小山園「文玄」使用だという。銘柄茶らしい。同じ「丸山小山園の抹茶使用」だという「抹茶」が650円で用意されており、その差350円と大きい。かき氷に1,000円払うのはもったいないのだが、やはり「茶師十段」のお店に来たからにはいいお茶を使ったかき氷を食べたい。1,000円の方を選んだ。
ちなみに周囲のお客さんは、「抹茶あずき(800円)」を頼んでいる率高し。
お時間が掛かります、ということだったが、出てきたかき氷を見て納得。今まさに泡立っているお抹茶がかけられている。これ、ちゃんと茶せんで抹茶を点てて、それをかけたのだろう。シロップかければOK、というその他のかき氷より時間がかかるのは納得だ。
で、肝心の味なんだが。
うーん、やっぱりかき氷ってある程度甘くないとおいしくないな。抹茶のさわやかな青い味は確かに楽しいんだが、抹茶を本当に楽しみたければ暖かいものを頂いた方が良いわけで。結局、添えられていた蜜を最初はおっかなびっくり、後半になるにつれだんだん大胆にかけるようになっていった。甘いかき氷になると、がぜん美味かった。
このお店、秋以降もかき氷は出すのだそうだ。人が少なくなる季節外れに、かき氷を食べるのもこれまたよろしかろう。
【13軒目】福光屋 (東京都中央区銀座) 2013年09月16日
松屋銀座の中に、かき氷を食べさせてくれるお店があると聞いて行ってみた。というかこの日は、夜に松屋銀座屋上にある「美しくなるビアガーデン」でお食事会だったので渡りに船だった。
台風一過、まだ風の余韻が残る中を銀座へ。
かき氷なのだからてっきりデパ地下にあるのかと思っていたが、このお店は7階にあった。
かき氷を出すお店「福光屋」は、甘味処や喫茶店ではなかった。発酵食品を扱うお店だった。もともとが金沢の酒蔵ということもあり、メインはお酒。でもそれ以外にも、「発酵」というキーワードで、酢や化粧品といったものまで幅広く扱っている。そんなお店の一角が、「発酵バー」として飲食ができるカウンター席になっているのだった。
なるほど面白いコンセプト。
扱われているのは、もちろんアルコール中心だが、酒粕などを使った甘味もある。
そんな中でのかき氷なので、当然発酵がらみとなる。うっかり「練乳ホワイトサワー」なんて頼むと、アルコールが含まれているので注意。アルコールが含まれていないものはというと、この日は「甘酒いちごみるく」だった。これも「甘酒」が入っている以上、完全なノンアルコールというわけではないのだろうけど。
店員さんによると、今日でかき氷の提供は終了なのだ、という。おお、偶然にもギリギリで食べる事ができてラッキー。
甘酒いちごみるく。750円+Tax。
甘酒が添えられているところが面白い。
「百年水」なるもので作られた氷だ、ということなんだが、店員さんに聞いてみたら、福光屋がお酒を仕込む際に使っている伏流水をそのままここでもかき氷用に使っているのだという。百年水だからより一層おいしいかどうかは正直わからなかったが、甘酒をかけつつ食べるかき氷は一風変わっていてすてきだった。
【14軒目】愛玉子 (東京都台東区上野桜木) 2013年09月20日
上野で美術鑑賞をしたあと、日暮里まで歩いていく途中に偶然出会ったお店。そういえばこのお店、どこかで僕のアンテナに引っかかった事がある。そのまま忘れ去られていたのだが、実物を目の当たりにしてようやく思い出した。
「愛玉子」。変わった店名だ。これは「おーぎょーちー」と読み、台湾の屋台では定番のスイーツだ。ちなみに「愛玉子」を「おーぎょーちー」と読むのは台湾語。中国語ではない。台湾ならではのスイーツ。
植物から作ったゼリーがその正体で、そのものには味がない。だから、甘酸っぱいレモンシロップをかけて食べるのがお約束。まあ、日本でところてんを食べるようなものだ。
それにしても胡散臭い外観。古ぼけていて、お世辞にもきれいとはいえない。一瞬躊躇したが、即座にスマホでこのお店の情報を調べ、取って食われる事はなさそうだと確認した上で入店。
前述の通り、愛玉子はレモンシロップをかけて食べるのが普通なのだが、せっかくなので「氷愛玉子」なるものを頼んで見る事にした。500円で、ノーマル版より100円割り増し。
すると、ノーマル愛玉子の上にかき氷が乗ったものが出てきた。
これが愛玉子。味はない。レモンシロップはすでにかけてあるのだが、さらに追加して味を調整しながら食べるとおいしい。ぬるいとあんまりおいしく無いと思うが、氷がたくさん乗っているので、よく冷えてとてもおいしい。
植物繊維豊富だしヘルシー!と言いたいところだが、寒天と違ってカロリーはちゃんとある食べ物なので、食べ過ぎ注意だ。
【15軒目】mameshiba (埼玉県戸田市本町) 2013年09月21日
mameshiba二回目。もう一度訪れたいとは初回訪問時に思ったものだが、まさか本当に訪問できるとは思っていなかった。ここのかき氷がスペシャルだというわけではないのだが、小さな小さなカフェで、廉価に気軽にかき氷がたくさん食べられるというのはとてもうれしい事だ。こういう「ちょっとしたうれしさ」を味わいたくて、また訪れてしまった。
まだ暑い時期とはいえ、店頭のかき氷旗が風にそよぐのもあと僅か。翌週にはかき氷は終わりだという。もったいない、せっかくだから通年食べられるようにして欲しいものだと常々思う。氷なんて腐るものじゃないんだから、在庫を抱えていたって問題ではあるまい。
しかし、狭いカウンター内にかさばるかき氷マシンを年中置いておくのは、多分無理なんだろう。うーむ、コンパクトなかき氷機が望まれる。
前回食べたカルピスかき氷がことのほかおいしかったので、今回もそれにしたかった。でも、同じことの繰り返しは緩やかな死と一緒。新しいものを求めてみよう。今日は、このお店でベーシックかつ一番廉価な「レモン」をチョイス。
こんもりと盛り上がったかき氷を突き崩しながら食べるその味は、酸っぱくて、甘くて、そして夏の終わりを感じさせる切なさがあった。たかが氷だけど、季節感を強く感じさせる食べ物だよな。
【16軒目】光 (東京都新宿区神楽坂) 2013年09月25日
神楽坂の甘味処、花。
よくしゃべるお婆ちゃんが一人で切り盛りしている。
「もう閉店にしようと思ってたのよ。何?何食べたい?かき氷だったらできるわよ」
と入店直後のおかでんにたたみかける。店頭ではかき氷をやってる気配がなかったので、「すわこれはかき氷はもうシーズンオフになったのか」と心配だったのだが、ばあちゃんの方からかき氷をお薦めしてきたのでちょうど良かった。
「あ、かき氷がいいです」
「何食べたい?」
「えーと、何、と言われても」
なにせおかでんは入口に立った状態。メニューも何も見てない。
「宇治金時?閉店間際だから抹茶あるかしら。でもせっかくだから食べてもらったほうがこっちとしてもうれしいし、せっかく来てくれたんだし。一人前くらいなら抹茶残ってるかしら。ほらうちは粉からお抹茶立ててるから」
と言う。どうやら僕は宇治金時を食べることになりそうだ。それは渡りに船。ありがたくその流れに乗ることにした。
「抹茶がやっぱり足りなかったから、小倉を代わりにたくさん乗せておいたわ」
と言いながら、宇治金時を持ってきてくれた。確かに、食べて見たら氷の割に抹茶が少なかった。でも、ばあちゃんの愛情と小倉の甘さで、おいしかった。
「メロンとスイカもサービスしといたわ」
と言っているので、どうやら本来ならこのフルーツたちは宇治金時の上に乗っているべきものではないらしい。閉店間際ということで、ばあちゃん、厨房内の在庫一掃セール始めちゃった。しまいには、包丁に突き刺したままの柿を持ってきて、「おいしいからこれも食べなさい」という。包丁をお客さんに突きつけて。うひゃひゃ。
【17軒目】マルキク矢島園 (東京都豊島区北大塚) 2013年09月26日
中森製茶の中森さんが、「かき氷のお薦め」として教えてくれたお店。マルキク矢島園。
小さな町中のお茶屋さんで、かき氷を扱っていることさえ信じられないくらいだが、ご主人に聞いてみたらやってると。特製抹茶、300円。「特製」なのにやたらと安い。でも、その他のかき氷が250円という値付けなので、確かにスペシャルプライスなんだろう、このお店にとっては。
涼しくなると、焼き芋を扱うようになるそうだが、これも絶品なんだという。ご主人が「都内じゃ銀座三越の地下の店か、うちくらいだ」と自画自賛するくらい旨いらしい。芋からして、違うのだとか。
かき氷も、おいしかった。抹茶シロップが、通常使う物よりも4倍高級な、普通は出回らないものを使っているからだって。確かに濃厚な味だった・・・が甘いんだよなあ。甘さがもっと控えめだと、ベタ褒めだったんだけど。
でも、またこのお店には行きます。
【18軒目】おかめ (東京都千代田区有楽町) 2013年09月27日
有楽町イトシアの一階にある甘味処。有楽町駅から、マリオンに向かう途中にあるので、好立地のお店。前から、「氷」の旗が店頭でなびいているのは気がついていたのだが、いつも入店待ちの行列ができていたので遠慮していた。今回、ようやく時間を確保することができたので訪問できた。
「一週間に一度はかき氷が食べたいよね」企画を発案して1カ月ちょっと、気がついたら18軒も訪れていた。一週間に3度以上通っている計算になる。
甘い物を全く食べなかったのに、この変わりっぷりは何。
「氷宇治金時」780円。
同じ値段で「氷蔵王」というのがあったので、これは何?と店員さんに聞いてみたら、氷の上にアイスクリームが乗っているものだという。へー。
蔵王名物である樹氷を意識したものだろうか。
豊富なかき氷のお品書きも気になったが、それよりも、うどんとか雑炊とか、そういう「甘味処ならではのお食事」にものすごく惹かれた。一度そういうのを食べて見たい。で、食後、おもむろに甘いのを食らう。
【19軒目】愛玉子 (東京都台東区上野桜木) 2013年09月29日
この日、「ディープ立石オフ」と称して、立石のいろいろな飲食店を巡る事をやった。その最後としてデザートでも、ということで場所を移して上野桜木の愛玉子を訪問してみた。二度目となる。
前回、氷で冷やされた愛玉子がおいしかったのは体験済なので、今回も前回同様「氷愛玉子」を注文した。
相変わらず、レモンシロップの味しかしない微妙なデザート。でも、「味がしない」ってのはタピオカとかと一緒。
同席した仲間は、この愛玉子の味については微妙な顔をしていた。褒めるほどのものは感じなかったらしい。まあ、そりゃそうだ。
このお店、もう少し駅に近いとか、立地条件が良ければ良いのだけどねえ。日暮里駅から10分はかかるその距離感だと、なかなか訪れにくい。
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