神田カレーグランプリ2013

北カレー

これがループカレー、700円。スープカレーのようなしゃばしゃばではなく、かといっていわゆる普通のカレーほどもってりともしていない。その中間を狙った、ということか。

悪く言えば、「かさ増ししたいから、レシピよりも水の量を多めにして作った家のカレー」風だ。あ、でもお店の名誉のために言っておくけど、「水を増やして薄まった」カレーじゃないぞ。ちゃんとこの粘度に見合っただけの味付けになっている。

具はスープカレーに準拠していて、れんこんやブロッコリーが入っている。

11軒目:日乃屋カレー 神田

日乃屋カレー

神田のガード下にあるカレースタンド、日乃屋カレー。このお店が2013年はグランプリに選ばれた。前回が4位だったので、順調にステップアップしたことになる。

店頭には、「昨年は並み居る強豪をなぎ倒して4位だったぜ」みたいな看板が掲げられている。ちょっと下世話であり、遠慮を美徳とする日本人的センスからは美しくない演出だ。でも、こういう「一見さんのお客相手の、人気投票イベント」である以上はどんな手段を使ってでもPRしなくちゃいけない。何しろ、食べてもいないお店に一票を投じてくれるお客さんなんていないのだから。

普通のお客さんなら、このイベントにやってきてもせいぜい1杯-3杯くらいを食べるのがやっとだろう。家族や友達とで訪れてシェアしたとしても、4、5杯だ。その中にまずは自分とこのカレーが含まれていないと話にならない。

食べる方だって、どのお店も似たようなカレーを売っているわけでどのお店を選べば良いのか困惑する。そんなとき、「昨年には実績があります!」という看板があれば、「じゃあ食べてみようか」となる。win-winの関係、といえるのかもしれない。

日乃屋カレー(温玉)

日乃屋カレー(温玉)700円。

なんだろうこのもったりしたカレー。ジャパニーズカレーなのだけど、地味に、しかしやけにうまい。カレーに香辛料の刺激や複雑さを求める人なら、このカレーは好きではないかもしれない。でも、おふくろの味的なものをカレーに求めている人には最高の味。

12軒目:神保町 チャボ

神保町チャボ

ホワイトカレーのお店、神保町チャボ。ここもカレーは他店横並びで700円なのだが、店頭には「カレーグランプリ規定により店で出すより量が少なめになってます」という注意書きが張り出してあった。あ、やっぱりそうなのか。食べ比べしてもらいたいので、大盛りでの提供はよせ、というルールがあるんだな。ひょっとしたら、「一杯あたりの総重量は○グラムまで」といった具体的数値も規定されているのかもしれない。

このお店の場合、心ゆくまで盛れない事を良しとしておらず、そのかわりに有料トッピングを割安で提供します、という売り方をしていた。

ホワイトカレー

で、ホワイトカレー700円。

シチューのような色をしている。うーん、あんまり美味しそうには見えない。カレーといえば茶色というイメージがあり、さあ食べるぞ、となると頭の中でその色を想像してしまう。それでこのホワイトが出てくると、「これじゃない感」が強く出てしまうからだ。

もちろん、カレーは茶色だけじゃない。黒っぽいのがあるのは当然として、赤、緑、オレンジといった色だって、別に珍しくはない。でも白、お前はダメだ。なんでか、脳がまだ馴染んでない。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください