芋煮会2014

里芋1.5キロ

網の上が空いたので、ようやく本日のメインイベント・芋煮の準備に取りかかる。既に各自の小腹は満たされており、お酒を飲んでいる人は熱燗のお陰でちょっといい気分な訳であり、この段階で鍋を思いっきり作るというのはなんだかすごいシチュエーションだ。

里芋、1.5キロ。前日のうちに、たっぴぃさんが皮むきをして、おやびんが下ゆでをしたという力作。芋煮で何が一番面倒って、この里芋の処理だ。ジャガイモと比べてサイズが小さい上にぬるぬるぬめる。なので、ピーラーを使っても滑るのでやりにくいことこの上ない。ほんまありがとうございます。

でもたっぴぃさんは言う。

「案外里芋1.5キロって多くなかったっすよ。一人2,3杯分くらい、って感じです」

ああそれなら安心だ。実際、実物を見てみると確かにそれほど量が多くない。写真に写っている容器、二つ分程度の量だった。芋って案外重いものなんだな、とあらためて思う。

鍋のふち一杯に芋煮

しかし、肉はすごかった。牛肉も里芋同様に1.5キロを持ち込んだのだが、これは想像していたよりも遙かに多い量だった。300グラムのパックを5つ積み上げ、買ってきたよこさんが

「で、どします?全部入れちゃいますかぁ?お店にあるの、全部買い占めちゃいましたよぉ」

と言う。さすがにこの光景にはひるんだ。

「いやまあ、全部・・・は無理・・・かな?3パックくらいにしておいて、あとは網で焼くとか持って帰るとかゴニョゴニョ」

思わず言いよどんでしまう。まあとりあえず、鍋に入れてみよう。

鍋に入れる、といっても、1パック300グラムだ。外気で冷え切った牛肉を300グラムも入れれば、鍋の温度が一気に下がる。なので、一度に大量に牛肉を入れるのは諦め、1パックを入れてはしばらく加熱し、また鍋が温まったらさらに1パック追加、というのを繰り返した。

炭2kg追加

とかやっているうちに最初に支給されていた炭、2kgが足りなくなってしまった。燃料としてだけでなく、我々の暖を取るためにも必要なものだ。現地で買うと2kgで1,000円とやたらと高いのだけど、速攻で買ってきた。

そういえば、さっきからみんな椅子があるのに立ち上がって飲み食いをしている。何で?と聞いてみたら、「立っている方が炭火の暖かさが伝わってくるから、こっちの方がいい」という。なるほど、座っていたら確かに熱が伝わらない。生活の知恵だ。

漬け物をいただく

鍋が煮えるまでの間、おやびんがさらに追加でつまみをリリース。どこ産のものだかは聞き忘れたが、お漬け物だった。味噌で漬けたものだとかなんとか。熱燗を飲んでいる人にはたまらんだろうな。酒が進んでかなわんだろう。でも、そうやってぐいぐい酒を飲んでないと、本当に凍える。結果的にこの日はほぼ一升瓶がカラになったのだが、アルコール分を摂取、というよりも暖を取る方が主目的だったのかもしれない。その証拠に、各自大して酔っ払わずにけろりとしていた。ロシア人がウォッカのような度のきつい酒を愛するのがなんとなくわかった。

ベーコンから大量の肉汁

そうこうしているうちに、ベーコン御大からは湯気が出るようになった。しばらく「見て見ぬふり」をし、いよいよもういいだろう、ってことでひっくり返してみた。すると、幾重にも重ねたアルミホイルの隙間から肉汁・・・というより脂?がダラダラとあふれてきた。

「うわあ!」

みな一同、この光景に驚き、興奮の声を発する。なんというジャンクな風合いなんだ。つまり、このアルミホイルの中はこの手の脂でギットギトになっているわけであり、これぞまさに我々が待ち望んだジャンクフードの王様の爆誕の瞬間だ。

味どうらくの里で味付け

とかいっているうちに、芋煮の方にはどんどん肉がつぎ足され、結局誰も歯止めをかけることなく5パック1.5キロ全てが格納されてしまった。あー。

肉を入れていくにつれて、だんだん肉だらけになっていく鍋。やっぱり、1.5キロは伊達じゃない。途中からなんだかおかしくなって、ゲラゲラ笑ってしまった。「これ、牛丼じゃねェか!」。

そう、牛肉の量が多すぎて、どう見ても牛丼の鍋なのだった。こりゃあ贅沢だ。贅沢だけど、食べるのは僕らだぞ。大丈夫かおい。バーベキュー場なので、汁物の残飯を捨てるような仕組みにはなっていない。余ったらジップロックかな・・・でも大丈夫かな、と早くも持参したジップロックの枚数が気になり始めた。

味付けは、秋田県の「味どうらくの里」というだし入り醤油を使った。

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たっぴぃさんが、おいしい芋煮を食べた時にお店の人に教えてもらったものだという。秋田県のアンテナショップ「秋田ふるさと館」で売っていたので買ってみた。

肉の量が相当多いので、あくの量だって多い。「味どうらくの里」で味付けられた汁はあくで濁り、「見た目、味噌味みたいだ!」と言われるくらいの状態になった。一生懸命、あくをすくってスープを研ぎ澄ます。

芋煮、完成

「本当にこんなに食べられるの?」と大笑いしながら作った芋煮、完成。下ごしらえ済みで持ち込んだので、調理そのものは楽だった。ちなみに食材は、

牛肉1.5キロ、里芋1.5キロ、こんにゃく2枚、ごぼう1本、ねぎ2本、舞茸1パック、えのき1束、味どうらくの里500ml、料理酒少々。あと、食べる際にお好みで七味。

里芋とこんにゃくは下ゆでしておく。煮る際は、牛肉が堅くなるので牛肉は最後。

たったこれだけ。で、28センチの大鍋いっぱいに出来る。これ、今回は5人で食べるって話になったけど、6-7人用といっても全然問題ない。8人用でもいいかも。

うまそう!いや、うまい!

「味見をしてみよう」
「うーん、よくわからない。肉も一緒に食べてみないと」
「やっぱりよくわからない芋も一緒に」
「ちょっと待て、そうなると味見じゃなくなるじゃないか」

なんてやりとりを繰り返しながら味の調整をし、芋煮、完成!こうやってお椀に入れてみると、確かに芋煮だ。うまそう!

いや、実際に相当うまかった。ごぼうからいいだしが出ていた、というのが印象的だけど、さすがは大量の牛肉、肉エキスのうまみも相当なものだ。豊かな、奥深い風味を醸し出している。そしてなによりも、味どうらくの里が良かった。どこがどうイイのかと問われると回答に窮するけど、お湯に溶かすだけでこれだけ美味しく仕上がったのはありがたかった。値段は一般的なだし醤油と比べて割高だけど、こういう鍋の時は使ってみる価値、ありだ。

ちなみに七味は、よこさんが奮発して長野県の八幡屋磯五郎の七味唐辛子を持ち込んでくれた。

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開封したての八幡屋磯五郎は特に風味が良く、味をさらに引き立てた。そうかー、鍋って七味も大事だよな、と今更ながらに感心させられた。

なお、おやびんだが、この七味をいたく気に入って「いい!これいい!」と何度も絶賛していたが、「このやげん、いい!」と「やげん」という言葉を連呼していた。「やげん」とは「やげん堀」という浅草にある七味唐辛子の老舗で、八幡屋磯五郎とは違うんだけど、なんだかほほえましい。

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