舎人公園芋煮会2018春・オーソドックスとアブノーマルのつまみ食い

いのしし肉

やぎ肉の前半戦が終わったところで、次に取り出したのはいのしし肉。

これは、今回野外炊事部が開催される、ということで愛知県からアワレみ隊のしぶちょおがわざわざ贈ってくれたものだ。

最近のしぶちょおはすっかりワイルド化し、猟友会の人たちとも交流があったり、自ら農林関係の作業をやったり、DASH村状態になりつつある。「趣味と実益を兼ねているんだ」と昨年秋、アワレみ隊で集まったときに嬉しそうに語っていた。

そんな彼からのありがたい差し入れが、いのしし肉だった。LINEで、檻に捕まえたヤツや内臓を取り除いて水にらさしている状態の写真が送られていたけど、その最終形態をお裾分けしてもらうことができた。ありがたい。

いずれしぶちょおは、自らハンターになるかもしれん。そのときは、彼の猟銃VS僕のエアガンで殺すか・殺されるかのリアルサバイバルゲームをやってみたいものだ。・・・いや、確実に僕が殺されるけど。

いのしし肉を焼く

それにしてもいのしし肉って、ほれぼれするよな。豚とは全く違って、サシがほとんど入っていない。分厚い脂の層と、赤身の層がくっきりと分かれている。

いのしし肉は、あまり食べる機会がない食べ物だ。基本的に冬の食べ物だし、猟師さんが山の中で捕まえてくるものなので絶対量が少ない。そして、買うと相当に高い。

「いのしし肉入りの肉まん」とか、そういう「なんとなくいのしし」な食べ物は時々食べる機会があるけれど、「さすがいのしし!」とニッコリ満足するほど食べることはほとんどない。

以前アワレみ隊で冬の伊豆半島を攻略した際、しこたまいのしし肉を食べた。

あわせて読みたい
アワレみ隊むかしばなし 【猪蟹合戦】 日 時:2011年(平成23年) 02月11日~13日 場 所:静岡県賀茂郡松崎町 雲見温泉、静岡県伊豆市湯ヶ島 参 加:おかでん、ばばろあ、しぶちょお (以上3名)...

こういう例外はあるけれど、ほとんどの場合「ぼたん鍋」のように甘辛く煮付けたりして、臭みを消す食べ方をする。今回、薄切りの肉をシンプルに塩胡椒で食べるというのは初めての試みだ。

焼き上がったのを食べてみたら、これが衝撃的なくらいに美味かった。臭みは全くない。そして、脂っぽくてくどい、ということもない。むしろ、脂の部分は独特の歯ごたえで、噛むと「サク、サク」と音がする。ドロドロ、ベタベタする豚とはまるっきり違う。いやあ、これはいい。

山芋も

じゃあ、あれだけ分厚い脂身の脂ってどうなったの、というと、見事なまでに鉄板ににじみ出ているのだった。まるでぬれぞうきんを絞ったかのようだ。固体として留まる気があまりないらしく、脂が出るわ出るわ。

これ、網焼きにしていたら、下の炭が盛大に炎上していたことだろう。せっかくのいのしし肉を黒焦げにしなくて済んだ。

この脂を見た誰かが、「せっかくだから脂も有効活用したほうがいいですね」と言い、野菜も鉄板に入れ始めた。なるほど、この脂で揚げ焼きにすると絶対に野菜はうまくなる。

これもパンにトッピング

一方、着々とパンは消費されているのであった。

今度は、ネギの上にいのしし肉を載せて。これもうまいに決まっているパターン。パンがこんなにはかどるなんて。

残った脂も有効活用

6名なので、500gのいのしし肉はあっという間に無くなる。

そして残された脂を使って、野菜を焼き続ける。こちらの思惑通り、野菜は素直に脂を吸収し、美味そうに焼き目を付けてくれる。ああ、これもまた美味いに決まってるやつやー。

非常に良い焼き色

焼き上がった山芋と、タマネギ。

山芋のこの焼き色たるや。いのししの脂のおかげで、まるでハンバーグのような色あいに仕上がった。もちろん味はすばらしく美味い。山芋そのもののサクサクと、焼き上がった表面のサクサクと、ダブルのサクサク食感は絶品だった。

芋が煮えたよ

そんな感じで盛り上がっているところですが、何かを忘れちゃいませんか。

そう、まだ本日の主役である芋煮を全く食べていないということに。

そろそろ煮えてきたので、食べようじゃないか。

蓋を開けてみると、かなり混沌とした鍋になっている。これを見て、山形の人も、宮城の人も、「芋煮とは言わせないぞ」と思うだろう。「里芋が入った、寄せ鍋」だと。

いやまあ、そうなんですけどね。芋煮!嬉しいな!という、心からの喜びを表現するとこうなっちゃった、ということでこの鍋も「芋煮」の末席に加えて頂けませんかね。

芋煮2018

ほら!里芋が「どうだ」とばかりに入っているし。

これまた間違いなくうまいやつやー。

今日は、牛肉、豚肉(ハム)、やぎ肉、いのしし肉、魚(さつま揚げ)といろいろな肉を食べている。鳥肉だけ取り残されてしまった。

焼肉のたれでつけ込んだやぎ肉

芋煮も食べつつ、やぎ肉の残りも調理しなくちゃ。

第二陣は、ジップロックで焼肉のたれにつけ込んだものを投入することにした。

味付けやぎ肉バージョン

タマネギと一緒に炒める。青森県のご当地グルメ「バラ焼き」のような見た目だけど、焼いているのは牛肉ではなくやぎ肉。

焼き上がったやつを食べたけど、やっぱり硬かった。硬くて食べるのに随分難儀した。たれがついている分、手づかみしづらかったというのもある。

結論。やぎ肉の塊は、煮て食べた方が無難なようだ。または、食べやすいように細かく刻むか。

(つづく)

1 2 3 4 5 6 7

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください