羊肉の会#6 「焼き羊」というありそうでなかった単語

ワイン

最初ビールからスタートした一同も、二杯目からはめいめい「羊肉とのマリアージュ探しの旅」へと向かっていった。

定番の赤ワインでガッチリと基礎固めをする人もいれば、

おこげ

ちょっと挑戦的な黒糖焼酎をあわせてみる人もいるし、米焼酎だけど「おこげ」という変わった名前のお酒を試みる人もいる。三者三様だ。

なおお酒を飲まない僕は、ジンジャーエールを飲んでいた。

羊肉の串焼き

すごいのがきたぞ。理科の標本みたいだ。羊肉12種類、揃い踏み。

これは壮観!見たことがない。

しばらく、みんなで写真撮影タイムとなった。いやもう、こういうのってなかなかお目にかかれませんぜ。次回一人でこのお店にやってきたとしたって、こんなには頼まないし。あと、そもそもこれだけの部位を取り揃えているお店なんて、滅多にないはずだ。すばらしい。

串焼き

そんな肉を相手に、いい歳した大人がジャンケン大会を繰り広げる。勝ったものから順に好きな部位を取って良い、ということになったのだけど、いざ勝ってみるとどれを取れば良いのか、判断にこまる。だって、羊肉の部位って、全然これまで意識をしたことがないからだ。

「ぜひ!あの部位は食べたいんだ!」みたいな執念が、誰にもない。なので、ジャンケンに勝ったからといって大喜びはないし、負けた人も悔しがることもない。結局なんのためのジャンケンなんだか、という状態だった。

串焼き

僕が取ったのは「とうがらし」。

牛肉でもこの部位は食べたことがない。耳にしたことがあるくらいの部位だ。部位名が書かれた札の裏にはご丁寧に英語が書いてあり、それによると「Chuck Tender」なのだという。なるほど。いや、なるほどじゃねぇよ、さっぱりわからないよ。

後で調べたところによると、肩から肩甲骨にかけての、唐辛子に似た細長い部位なのだという。

味?いやあ・・・「うむ、羊肉ですね」としかいいようがない。

タン先

タンは、豚タンのような弾力がありつつ、ほのかに羊肉独特の香りがする。

あの図体の割には、やけに舌が細いということに驚く。

でも、これだったら敢えて羊のタンを食べなくても良い気はする。値段が安ければ積極的に食べたいけど、値段が高い以上、羊肉を積極的に選ぶ理由はないというのが僕の印象だ。

(つづく)

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