テクノのリズムでうどんを踏む

うどん生地

これから俺様に踏まれることも知らずにのうのうとしているうどん生地。
一人前、ということで量は少ない。

ジップロックが二重になっていて、うっかりジップロックを破裂させてしまってももう一層のジップロックで防御、という念の入れようになっている。さらには床にはブルーシートだ、お店には迷惑をかけない。

このうどん生地には、ご丁寧にマニュアルがつけられていた。以下に転載する。

渡されたうどんの種の上で好きなだけステップを踏みます。好きなだけ踏んだらスタッフに種を渡し、番号札を貰ってください。うどんが茹で上がりましたら番号を及びしますので、番号札とうどんを交換します。

踏み方 うどんの種をジップロックの中央に寄せて空気を抜き(ジップロックの破裂防止のため)円を描くようにかかとで踏む。種が伸びてきたらジップロックをあけ3-4回折り重ねて再び踏む。この行程を4-5回ほど繰り返す。そうすると良い感じのコシが生まれる。

うどん踏み開始
DJはさすがにうどんを踏んでいないと思う

時間になり、うどん踏み会場がオープンとなった。8時時点で来場していたお客さんの数は20名-30名程度だろうか。五月雨式にお客さんはやってくるだろうから、最終的に何人規模のイベントになったのかはわからない。

会場後方は通常のテーブル席になっているので、そこで一休みするもいいし、うどんを食べてもいい。

最初はみんな、おそるおそるジップロックを床において、こわごわ踏んでいた。

うどんを踏む

僕もうどんを踏んでみる。「うどん生地を踏んでこねる」というのはれっきとした調理法ではある。しかし、やはり「踏む」というのは背徳感がある行為だ。食べ物を粗末にしているような気になって、抵抗感が薄れるまでにはしばらく時間がかかった。

うどんを踏む人々

うどんを踏む人々。アップテンポのときはみんなリズムよくステップをふむのだけど、時折DJがさしはさむ変拍子的な曲やスローテンポの曲になると、がぜん足が止まった。通常以上にDJは選曲が難しいかもしれない。
客層は若い女性が多い。クラブ慣れしている人が集まってるっぽい気がするが、よくわからない。

打ち終わった生地

どこまで踏み続ければよいのかよくわからない。DJが繰り出してくる曲はノンストップで延々と続く。ほっとけば昼下がりまで続くのだから、適当なところで切り上げないといけない。

「あんまり踏みすぎると、コシが強くなりすぎておいしくなくなりますよ」と助言するスタッフの声も聞こえる。20分ほどで終わりにしてみることにした。

打ち終わった生地がこれ。これでいいのか悪いのか、さっぱりわからない。ええと、これでもういいのかな?

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