しばらくして、若鳥唐揚が到着した。一人一皿。
なるほど、これはデカい。もも肉の部分だけの一本だと思ったが、半羽まるっと揚げているんだな。
いわゆる「鳥の唐揚げ」とはちょっと違う。カリカリサクサクジュワーな唐揚ではなく、新潟でこの手の唐揚を見かけたことがある。
これを一人一皿、食べるのが義務付けられているのがこのお店のルール。おなか一杯にさせて、この後ハシゴなんてさせねぇぞ、というお店の意気込みを感じる。
若鳥唐揚だけ、というのもさびしいので、あと一品頼んでおいたものがこちら。鳥からし味。
ひたすら鳥ばっかりだ。食べているうちに口の中がもさもさしてくるので、長居は無用。美味しかったし、良い思い出を胸にお店を後にしよう。
・・・というか、これ以上このお店にいたら、足がしびれて立ち上がれなくなってしまう。狭い!
二軒目。駅南側の商店街の中にある、「二毛作」に行く。
狭いお店で、お店と外の仕切りはビニールカーテンだ。
そのビニールカーテンには、
当店はおでんの二毛作です。
呑む処ですので18才未満のお客様は御遠慮よろしくお願い申し上げます
店主
という張り紙が張ってあった。おでん屋なんだから、子供連れの家族が来てもいいんじゃないのかと思うが、そうではないらしい。
「若者の酒離れ」「アルコール消費量の減少」が叫ばれる昨今、居酒屋が軒並みお酒以外の価値感の創出に四苦八苦しているのに、このお店はあくまでも「呑む処」を標榜していてかっこいい。
「僕はお酒を飲まないんだけど、お店に入ってよいのだろうか?」
「それは大丈夫、どう見ても『18歳未満』には見えないから」
黒板にびっしり書かれたメニュー。このお店、「おでん屋」ではあるけど、それだけに留まらない豊富なメニューを誇っている。
岩牡蠣なんて扱っているとはにくい。
二軒目であらためて乾杯ののち、あれこれ頼む。ここも狭い。立石はどのお店も基本「狭い」というのがキーワードになるらしい。
いや、「狭い」というのは言葉のチョイスが悪いか。仲間同士肩を寄せ合い、和気あいあいとしたお店、といえばいいか。
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