18:52
納涼船のAデッキに乗船。
「せーの、で乗るからね?いい?みんなで一緒だよ?一人で抜け駆けしちゃダメだy・・・うわああ」
どんどん後ろから人がやってくるので、乗船の瞬間に何らかの感慨を持つ暇がない。通勤ラッシュ時の駅みたいなものだ。
Aデッキの通路には早速屋台が並んでいて、来場者の目を惹く。しかし、この場で立ち止まっては後ろが詰まるので、とりあえず通り過ぎるに限る。
なるほど、こうやって食べ物屋が並ぶんだな。艦内レストランのカウンターで料理を買う、というわけではなく、ガチの通路にガチの屋台だ。
さすがにその場で調理というのは設備上難しいので、作り置きですでに包装されたものが山積みになっている。ええと、これはなんだ?焼きそば、焼き鳥、アメリカンドッグ、肉巻き、枝豆・・・。
寿司の屋台もある。
「納涼名物!船上の海鮮にぎり寿司500円~」と「八丈島風島寿司500円」が売られている。
八丈島、小笠原、大東島でしか見られない食文化、「島寿司」が売られているというのはかなりそそられる。さすが東海汽船だ。島寿司とは、ヅケにした刺身を握った寿司だけど、わさびがない離島なのでカラシが使われているという特徴がある。機会があったら注文してみたいものだ。
こっちはシシケバブが売られているぞー。
ご飯の保温ジャーの中にみっちりと肉が詰まっている。
保温ジャーの外観がレンガ柄、というのは産まれてはじめてみた。珍しい。
シシケバブ屋台に並ぶ料理。
シシケバブ、シシケバブロール、ケバブドッグ、ホットドッグなど。
おっと、こっちの屋台はフランクフルトとピザらしきものがあるぞ。
目移りするなあ。どれを食べればいいんだ。お祭り感満載だ。
しかし、人がとても多いので、じっくりと立ち止まって吟味する余裕がない。自分自身浮き足立ってしまっていて気持ちが落ち着かないし。いかん、こういうシチュエーションだと、「結局何も食べずに終わる」というパターンだ。落ち着いていけ、そして食べたいものを確実にゲットだ。
山積みになる鳥の唐揚げ。いいねえいいねえ。
ちゃんとしたテーブルで食べられるわけじゃない。立食パーティーに近いかたちで宴会をすることになる。だから、箸を使った料理はあまり向いておらず、こういう「手でつまめる」料理がとてもありがたい。
こっちは小さなカニを素揚げにしたものがカップに入って売られていたり、よだれ鶏なんてものもある。
慣れるまで、自分がどこにいるのか頭が混乱する。船を下りるまでの間、艦内を探検しまくったので最終的には状況が把握できたけど。
まず、自分がどこのデッキにいるのかがわからなくなる。そして、デッキの中でどのあたりにいるのかもわからない。何しろ、通路にいれば窓がない。狭い通路で歩きにくい。あちこちに上下に通じる階段がある。階段だって、マンションの非常階段のように縦一直線に階段が繋がっていればよいのだけど、そういう作りにはなっていない。あっちに下り階段、こっちに上り階段と散らばっていて行きたい場所になかなかいけないものだ。
写真は、AデッキからBデッキに下りる階段。その奥に、「関係者以外立ち入り禁止」になっている。通路が見える。ここから先は特等席などがあるエリアなのだろう。さすがに酔っ払いどもに散らかされるのは困る。だから立ち入り禁止にしたっぽい。
生ビールがガンガン配られている。銘柄はサッポロ。紙カップ。
ここはもともとカウンター形式になっている作りだ。納涼船ではなく、定期航路として就航しているときはどういう使われ方がされているのだろう?軽食コーナーだろうか?
お酒を飲まない人用のソフトドリンクはサントリーだった。
ジュースに長蛇の列ができる。女性でお酒を飲まない人は結構いるようだ。それだったら飲み放題のメリットないじゃないか!と思うかもしれないが、なにしろ浴衣着用で乗船料1,100円。お酒を飲まなくても十分に元が取れるお値段だからへーきへーき。
サントリーのジンジャーエールというのはあんまり見慣れない。へえ、そんなものもあるのか。
あと、ノーマルのペプシというのは久しぶりに飲んだ。ペプシNEXにすっかり飼いならされていたので、とても甘く感じた。
サワーもある。
カウンターではピーチサワーの準備に余念がない。ドンブラコドンブラコ、と桃太郎のように波間を漂うことになりそうだ。
一度に1,000人以上の酔っ払いが船に乗っているのだから、納涼船の歴史の中で海に転落した人の一人や二人、いないものだろうか?・・・ああ、そこまで酔わせないために短い航海時間なのか。しかも、度数が強いお酒はない。せいぜいワインどまりだ。まあ、ワインだって1時間45分間飲み続ければ十分「I can fly!」な気分になれるとは思うけど。
コメント