玉ねぎ。そうそう、玉ねぎは入っていたぞ。
とりあえず形は適当に・・・こんなものかな。
1/2個使ってみた。ちょっと多いかもしれない。
肉は、豚肉のこま切れを買ってきた。
ただ、そのまま使うとちょっと大きいみたいなので、さらに小さく刻む。
炒める。
お店で出てくる肉の量よりもはるかに多くなった。豪華。先ほどの海老といい肉といい、具だくさんになりそうだ。これぞ自作の醍醐味(だいごみ)、なのかもしれない。
椎茸ねぇ・・・。
この期に及んでもまだ椎茸がどのようにあのスパゲティの具にされているのか、記憶がない。
記憶がないということは、きっと細かく刻まれていたんだろう。
あんまり自信がないので、いたって中途半端なサイズで刻んでおいた。うーん。
大葉を刻んで、これでひととおり下ごしらえは完成。さあこれからスパゲティを炒めることになる。
おさらいすると、ジャリコ制作用に準備した食材は、写真左上から順に
にんにく醤油、トマト缶詰、小松菜、海老、豚肉、椎茸、大葉、玉ねぎ。
さて調理開始。
ファットスプレッドが無かったので、冷蔵庫にあった「チューブでバター1/3」を使ってみることにした。
「えっ、こんなに入れるの?」と不安になるくらいの量が適正。チューブを絞り上げて、ありったけの量をフライパンに投下。
そこに、先ほどゆでておいたマカロニ・・・じゃなかった、スパゲティだ、そうだお前はスパゲティだ、心を揺らしてはいけない。
スパゲティを入れる。
あらためてフライパンに入れてみると、凶悪な太さだ。やっぱりお店の麺より太いぞ、これ。
底が比較的深いフライパンにこれだけみっちりと詰まっている。ちょっとゆですぎたか。
この上に具が追加されて調理することを考えると、早くも暗雲たれ込めてきた。こぼれるぞ、これじゃあ。
麺を炒め続けるのだが、なにせ火力がへろへろな電気コンロのこと、全然「炒めている」気がしない。ただ単に保温しているだけのようだ。
ほら、よくあるじゃないですか、ビュッフェ形式の、料理が盛られた銀色のトレイの下から固形燃料で暖めているやつ。あんな感じ。
お店の場合、非常に強力な火力で、時にはフライパンよりも高く炎があがる勢いだ。しばらく放置しているとすぐに麺が焦げてしまうくらいだ。しかし、このおかでん家厨房だと・・・5分放置していても、焦げないかもしれない。
とりあえずアジシオを投入。
本当だとこの後、白胡椒を振りかけているはずだが、我が家には粗挽きの黒胡椒しか存在していなかったので割愛。
火力が弱いが故に、スパゲティが炒まる前に麺の水分が奪われていく。
時々、「味水」と称して水道水をつぎ足す。こうしないと、麺がぼろぼろになってしまう。
あ・・・そういえば玉ねぎを入れていなかった。玉ねぎっていつ入れるんだったっけな?
調理順なんて、全く覚えていない。麺より先だったかもしれないし、後だったかもしれない。どうだったかなあ。
とりあえず思い出した以上、さっさと入れる。
これがまた炒まらないことったらありゃしない。貧弱な火力な上に、大量の麺に邪魔されて火力が玉ねぎまで伝わらない。
何となく、蒸し焼き状態で玉ねぎが透き通るまで5分を要した。時間効率悪ぅ。
えーと。
小松菜もいつ入れるんだかわからなくなってしまった。
ええいとりあえず入れちゃえ。
どばー
さすがにフライパンから溢れこぼれた。あわてて落ちた小松菜を拾い集める。
これまた5分近く炒め続けて、ようやく小松菜がしんなりとしてかさが減った。
えーと、あとは何を入れれば良いんだっけ?
ああ、椎茸がまだ入ってないな、椎茸を入れよう。
さらに、海老と肉も入れる。
「実際はこんなタイミングじゃなかったような・・・」と、常に頭の中に疑問符を抱きつつの調理。だんだん自信がなくなってきた。
僕は料理のイロハすら分かっていないということにあらためて気づく。
「これをwebに掲載したら恥さらしになりそうな気が・・・」
いや、そんなことを考えてはいかん。落ち着け。完全模倣品を今回作ろうとしているんじゃなくて、「家でもなんとなくそれっぽいものができました」程度の完成度で十分なんだから。
しばらく、具をまんべんなくかき混ぜたところで大葉投入。
大葉は香りが高いので、あまり火を通してはいけないと思うんだよね・・・多分。
これでとりあえずバジリコは完成したことになる。
さあここからは「バジリコ」を「ジャリコ」に変える一手間。
事前に作って置いたにんにく醤油を麺に絡める。
にんにくチップまで一緒にフライパンに落ちたが、まあ良しとしよう。
水分を相当奪われた麺は、にんにく醤油をあっさりと受け止めてくれた。このため、大して炒めなくてもべちゃべちゃした感じにはならなかった。
なんとなくジャリコっぽくなってきたぞ。
最後にカットトマトだ。
以前撮影したお店のジャリコ写真を見てみると、トマトは盛りつけられたパスタの上にかかっている。・・・盛りつけ後の後のせなのだろうか?いや、でも盛りつけの内部にもトマトが見えているし・・・
しばらく悩んだ末、トマトは後のせではなく具の一つとして麺と混ぜることにした。
用意したのは缶詰のカットトマト。開封してみて驚いた。あー、トマトピューレの中にサイコロ状トマトが入っているという商品なのね、これは。そりゃそうだよなあ。今回欲しかったのは、サイコロ状のトマトだけだったんだが。
フライパンをあおって混ぜる。
あー。醤油色していた麺が、なんだかナポリタン色になってきたんですけど。
一口味見してみる。
うむ、トマトケチャップ味だ。
いかん、これはいかんぞ。
あわててコップに残っていたにんにく醤油をつぎ足す。
できるだけピューレの部分はよけつつトマトを盛るが、それでも結構ピューレが入ってしまった。
怪しいながらも 一応は完成。これ以上どう頑張っても良いできになるわけではない。観念して食おうではないか。大いに食らおうではないか。
さてお皿に盛りつけよう。
本当は、お店で使っているような大きな平皿を調達しておきたかったのだが、何せ当日昼になって「よし今夜は家ジャポネだ」と思い立ったのでそんな暇はなかった。
ええと、とりあえずこれは・・・
駄目だ、全然サイズがあわない。というか、何でうちにアルプスの少女ハイジのお皿があるんだよ。ああ、思い出した、友達が焼きうどんをラップに包んで持ってきた時のものがそのまんまになってるんだ。後で返さなくちゃ。
しょうがないので、「家二郎」の時にも使ったラーメン丼を栄えある家ジャポネ盛りつけ皿に任命した。二階級特進だ。・・・そうか?
そろりそろりと盛りつける。
途中まで来た時点で、「しまった、フライパンのまま直接食べれば良かったか」と軽く後悔。思ったより量が多い。
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