見たことも聞いたこともない謎料理「東北農家鍋」をディープ西川口で食す

巨大鍋がグツグツ煮えたぎる様は、圧巻。なにしろ、軟弱な葉野菜なんてこれっぽっちも入っていないんだ。煮崩れたってへーきへーき、といわんばかりの地獄の業火だ。

そんな光景に息を飲んでみとれていたら、地獄に救世主があらわれた。黄色い、蒸しパンみたいなやつだ。どうやら、これが「とうもろこし饅頭」らしい。とうもろこしを粉末にして、水で練ったものだろうか?具の中にとうもろこしの輪切りがあるので、しつこいくらいのとうもろこし三昧だ。

5個ある。1個は、それなりにデカい。

中国東北鍋

で、これをどうするのかと思ったら、鍋肌にビターンと貼り付ける。迫力だ。

粘着力がすごいわけではないので、ビターンされた後のとうもろこし饅頭は、若干重力で下に引きずられる。そのいびつな形が、さらに迫力を際立たせる。

そうこうしているうちに、あまりの強火のためにスープが少なくなってきた。ぱっと見は、野菜炒めのようだ。つくづくすげえな、この鍋。

めいめいが取り分け、食べる。

あっという間にお腹がいっぱいになった。もちろん食べきったけど、健啖家を自他共認める4人だからこそ食べられた。「いや、私は美味しいものをちょっと食べられればそれで幸せなんです」みたいな人が混じっていたら、食べきれなかったかもしれない。

でも一応、男性2名女性2名が食べられたのだから、オトコ4名なら余裕の部類だとは思う。

なんでこんなに腹いっぱいなのか?と一同不思議がったが、それもそのはず、野菜の全てがデンプン質だからだ。かぼちゃ、いんげん、じゃがいも、とうもろこし。腹にたまるものばっかりだ。実用的な具だ、と思った。

おっと、ちょっと待て。近くのテーブルでは、夫婦?カップル?2名が、悠々と東北農家鍋を食べているぞ。無茶なことしてるなあ。。。。と思ったら、あれっ、ほとんど食べずに、全部ドギーバッグに詰めてお持ち帰りにしちゃった。そういうやり方もあったのか!なるほど!

お持ち帰りに対応する中国料理店は多い。でも、まさか鍋まで持ち帰れるとは想像していなかった。これを知ったので、次回からは安心してあれこれ頼めるな!食べきれなかったら、嬉しいお持ち帰りだ。家でも引き続き本場の味が楽しめる。

甘いなー、とぼやきながら、中国のドリンクを飲みながらこの日はフィニッシュ。

禁煙席になっていないので、隣の席の中国人がどんどんタバコを吸っていた。それが日本のタバコっぽくない、独特の強い臭さで、よこさんは「もうこのお店には行きたくない」と言っていた。周りを見渡すと、中国人だらけ。日本人客の方がアウェイだ。噂に聞いていた、「日本語がほとんど通じない店員さん」ではなかったけど、久々に刺激的なディープを体感できた。

すごくワクワクしたので、今度は違うメンツでまたこのお店に訪れたい!!

2019年06月22日(土)

・・・と思ったら、わずか2週間で訪れる機会ができちゃった。どんだけここの料理が好きなんだよ、僕は。我ながら呆れる。

今度は、高校時代の同期たちとの会合だ。調布とかの遠方に住んでいる人もいるというのに、わざわざ西川口まで来てもらって恐縮だ。でも、帰る際には「来た甲斐があった!」と思わせるだけのインパクトは感じてもらえるはずだ。

よく見ると、お店のメニュー表紙には「東北八大怪」と書かれた絵が描かれていた。奥さんがとうもろこし饅頭を鍋肌に貼り付けている様子が描かれている。中の具は、魚が入ってるようにも見えるが、いずれにせよこれぞまさしく東北農家鍋だ。

さすがの中国であっても、やっぱりこの光景は「怪しい」と思えるらしい。実際そのとおりだ。じゃあ、残り7つの怪しいものは何だろう。それはそれで気になる。できることなら、東北八大怪ツアーをやってみたいものだ。その「八大」が全部食べ物なのかどうかは、よくわからないけれど。名所旧跡なんかも「八大怪」に含まれていたら、もう無理だ。中国東北地方なんて広大なんだから、安易に「ツアーで巡る」だなんて、言えないレベルだ。

(つづく)

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