2020年6月/三密の山・高尾山&高尾山ビアマウントのwithコロナレポート

16:41
3号路を歩く。幅が広い登山道で、途中沢を超えるために幾度か木の橋を越える場所もあったけど、車でも通行できそうな広さだ。そして平坦で水平移動に近く、盛り歩きとして快適。

いしは、「水平移動は好きです」と言う。つまり、垂直方面の移動は好きじゃない、ということの裏返しでもある。なので3号路はお気に召した模様。

いしは律儀に最後までマスクを装着したまま登山を続けていたので、山頂間際になると疲労感が隠しきれない表情になっていた。高尾山とはいえ、そりゃそうだろう。いしが着けているマスクは、アウトドア用の生地ではないし。

ここでも人とのすれ違いはまばら。山だから当然人は少ないでしょう?といえないのが高尾山の特徴だ。とにかく、どこにでも人が大勢いる。

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↑の記事で書いたけれど、日本有数の人口密度を誇る山だ。それが今日は、人が少なく快適。素晴らしい。

16:45
また分岐が現れた。

高尾山といっても、よく歩かれているのは1号路、6号路、あとは稲荷山コースであり、2、3、4、5号路は若干マイナーなルートになる。山頂の周回路だったりするからだ。

今回、うっかり道を間違えたからだけど2号、3号を歩けたのは幸運だった。

16:50
高尾山山頂到着。

時間のせいもあるけれど、いつもは人で溢れかえっている山頂には人が殆どいなかった。こんな高尾山、見たことがない。

晩秋の高尾山、15時半ころの様子がこの記事に載っている(15ページ参照)。

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見て分かる通り、人だらけだ。これから何かフェスでも始まるんじゃないか、というくらい人が山頂にいる。もう日没だというのに。

一方今日は遅い時間とはいえ、日没までもう少し時間がある。それでもこのガラガラっぷり。そうか、都民の皆様はまだ自宅で自粛を続けているのだろうか?

高尾山登山マップ。

先ほど琵琶滝から登っていった道が、「悪路注意」と書かれている。あの程度で悪路扱いなのだから、初心者に優しい山だ。

16:59
山頂脇にある高尾ビジターセンターは、閉館していた。

他にも、山頂周辺にある茶屋は全部閉店。唯一1店舗だけシャッターが開いていて、車で運んできた資材の搬入を行っていた。いずれにせよ、営業はやっていない。

山頂直下の茶屋には、「コロナウイルス感染予防の為店内の座席は、テラス席のみ」という張り紙が貼ってあった。ということは、営業は行っているのだろうか。17時にして、すでにぴったりとシャッターが閉まり、営業していた雰囲気がない。

営業していたとしても、早い時間にお店を閉めてしまったのだろう。

ほら今、「夜の繁華街」での感染拡大が懸念されているから。夕方まで営業するわけにはいかない・・・という判断・・・なわけはないよな。

17:18
1号路を使って下山する。舗装されている道を、我がモノ顔でずしんずしんと下っていく。普段は人を避けつつ歩いていくので少しだけ面倒なんだけど、今日ばかりは快適だ。殆ど人と出会わない。

途中、薬王院まで降りてきたところで、黒光りする玉が設置してあった。「意」と彫られてある。この雰囲気からするに、手でナデナデするときっとご利益がありそうだ。

しかしよく見ると、この「意」球の下に札が下がっている。

それによると、コロナの影響で球には触れないでくれ、と書いてあった。ああそうか、こういうものも安易に触れられなくなっているご時世なのだな。

もっとも、「5月6日まで」と期間が区切られていて、今は既に1ヶ月半以上が経過している。お触り禁止期間はとうに過ぎているのだけれど、たしかに触るのは気が引けて、やめておいた。

17:21
薬王院。

ご挨拶しておく。

17:22
お札授与所はぴったりと閉まっていた。でもこれはコロナの影響だからというより、17時を過ぎたからだと思われる。お寺って、たいてい17時ころには閉まるよね、たぶん。

17:23
薬王院の山門近くにある「厄除開運願叶輪潜」という石の穴。

いつもならここに輪くぐりのための行列ができているけれど、今日はもちろん誰もいない。せっかくだからくぐっていく。

くぐった先に、「大錫杖(だいしゃくじょう)」があって、これを鳴らして願い事をすることになっている。しかし、大錫杖にも、「コロナが・・・」と書いた札がかかっていた。お、おう。結局、大錫杖は鳴らさないで、鳴らす素振りだけをしてオッケーということにした。なにがどうオッケーなんだかよくわからないけれど。

こういうのを触る・触らないで感染するかどうか変わるとは思っていない。何でもかんでも恐れと穢れの気持ちを持つというのは不自然だと思う。とはいえ、「のほほんと高尾山に行きました。感染しました。」となると、いろいろ問題が出てくる。高尾山にまで遊びに行ったからには、安全配慮は最大限注意して、安全に戻ってこないと駄目だ。

(つづく)

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