ここから料理のオンパレード。
何を頼むべきか、悩ましいところだけれど、ざっと見た限りそこまでメニューが多いというわけではなさそうだ。全メニュー、食べられるかも・・・という期待感が少し持てる。そうなると、俄然火の玉モチベーションが湧いてくるというものだ。
スタンプラリーをやっているわけじゃないんだから、全メニュー制覇したところでご褒美があるわけじゃない。でも、「このお店の極限」をみたいじゃないか?みんなの力をあわせて。
そうなってくると、「みんなが頼みたいものをバラバラに頼む」ということをやるのは面倒だ。何を頼んで、何を頼んでいないのかが段々怪しくなってくるからだ。
「ならば、メニューの端から頼むしかあるまい」
幸い、厨房にオーダーするためのスマホアプリは、おかでんの手元にある。みんなの希望を聞いているフリをしつつ、勝手にドカドカと注文を入れていく。それこそ、メニューの先頭ページ左上から順に。
とはいっても、そんなに恐れることはない。
スペイン料理ということもあって、「タパス」や「ピンチョス」といった一口サイズの料理が多いからだ。
この写真は、ピンチョス6種類の盛り合わせ。一度に6種類のメニューを食べたことになって、お得感がある。とはいっても、全員バラバラなピンチョスを食べることになるのだけれど。
さすがにこのピンチョスをそれぞれ5等分にする、なんてことはしない。
心の余裕から、サラダを頼んでもへーき。
サラダでお腹がいっぱいになるのは悔しい、なんて思わなくていい。
同様に、フライドポテトもしかり。
「何頼んでんですか!」と咎められることはなかった。
とはいえ、このお皿を見た時、さすがの僕は若干ひやっとした。あっ、量がすごく多いぞ、と。
さすがに頼んだ責任を感じ、僕はこのポテトをムシャムシャ食べまくった。この日一番食べた料理は何?とあとになって振り返ると、「えーと、フライドポテトを食べたなぁ」という記憶しか残っていない。
同じく、ガーリックトーストもけっこうな量だ。これも、無言で積極的に食べる。「わーい、みんなで一人1個ずつだねー!」なんて言わない。
スマホで料理をオーダーするとか、ドリンクはセルフで取りに行くとかで、完全に浮足立った僕は料理メニューの写真を撮り忘れた。おかげで、たくさんの料理写真を撮影したけれど、これが何なのかわからないという有様に。
グラタン。
ピンチョス6種盛り合わせとは別に、単品ピンチョスも1つずつ頼んでいるので、次々やってくる。
お店としては手間がかかる客だったと思う。すまぬ。
串焼き。謎のスパイスがきいていて、なかなかおいしかった。「何の味だろう?」と一同首を捻る。
盛り上がる唐揚げ。
でも、5名での来店なので、一人1個食べればあっという間でなくなる。数の暴力だ。
しかしその力を過信していると、後半になってくると「お腹がいっぱいになってきたので、今回はパス」という離脱者が続出してきて「あれっ、こんなはずでは」という展開になる。頭数があることを過信しないで、常に緊張感を持っていないと。
(つづく)
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