ついに菌類にまで【もりのしいたけ農園】

おかでん家は静かな時間が流れている。

あまりテレビは見ない。このサイトの更新やメンテナンス作業を1日1時間~2時間必要とするのだけど、その間はBGMをかけることさえ、気が散るのでやらないほどだ。

おかげで、部屋が暑い・寒い以外は時が止まったような印象を受ける。もう少し季節感とか、「自分ではコントロールできない、不確定要素」が家に欲しいと思っている。

かといって、猫のようなペットは、不確定要素が大きすぎて、むしろ癒やしにならない気がする。そもそも、旅行やら帰省をそれなりにする僕にとって、ペットがいると行動範囲が狭まってしまう。それが果たして良いのかどうか。

GreenFarm

1年半前から、「Green Farm」という水耕栽培キットを使って、野菜を育てている。

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冬の間は発育が悪いのでお休みになるけれど、植物が成長していくのを観察するのは楽しいものだ。問題があるとすれば、愛着が湧いてしまい、成長しきっても収穫をせずに枯らしてしまうということだ。おいしく食べるところまでちゃんとやっってこその、野菜栽培なのだけれど。

枯れそうな観葉植物

枕元に置いてある観葉植物は、朝晩の冷え込みが気になりだした頃から急激に元気を失い、すっかりうなだれてしまった。季節的に限界なのかもしれない。

ぴん、とみずみずしく葉っぱを伸ばしていた時は僕に元気を与えてくれたものだけど、こうやってぐったりしていると、むしろこちらまで元気がなくなってしまう。来年春になるとまた元気になるかもしれないので、それまでは一旦休んでいてもらうことにした。

この年の9月頃、大真面目に「メダカのビオトープ」作りを考えていた。大きな陶器の鉢を買って、そこにメダカを飼う、というものだ。でも、ただ単に飼うのではなく、水草を植えたり、タニシを放ったりして、生態系をまるごと一つ作ってみよう!というものだ。

しかし、さんざん考えた結果、それはやめにした。そんなものを置こうとすると、バルコニーに設置するしかないのだけど、じゃあ毎日バルコニーに出てメダカを鑑賞しますか?と考えると、たぶんそんな時間はなさそうだったからだ。リタイアして、朝から晩まで暇を持て余しているならまだしも。

だいたい、ちっこいちっこいメダカにどこまで愛着が湧くのか、あまり自信がなかった。ちょっとこれは渋すぎる趣味だと思う。あと10年くらい経ってから、考え直そう。

2018年11月12日(水) 1日目

もりのしいたけ農園

そして行き着いたのが、しいたけの栽培だった。

いきなり唐突な。

ライフハッカー日本版だかどこだったか忘れたけど、どこかのwebサイトでちらっとこの存在を知ったからだ。自宅の部屋で、簡単にしいたけの栽培ができるぞ!ということらしい。

幸い、Amazonをポチるだけで買うことができたので、もう衝動買いですよ。

しいたけが好きかって?いや、それほどでも。子供の頃、高野豆腐と一緒に煮付けられたしいたけ、あれが苦手でねぇ。あの独特の甘い味がイヤで。今はもちろんおいしく食べているけど。

結局、即席栽培できればなんでも良かった。エリンギでもシメジでも良かったし、二十日大根でもスプラウトでも構わない。目に付いたのが、たまたましいたけだっただけだ。

でも、しいたけって汎用性が高い食べ物なので、育てるならちょうどよさげだった。そこそこ数が収穫できるっぽいのも、いい。エリンギみたいに1本がデカいのだと、あまり沢山収穫はできないだろうから、「収穫の喜び」は薄い気がする。

もりのしいたけ農園

購入した「もりのしいたけ農園」という商品は、箱を開けると無骨な土のようなものが入っていた。これが「菌床」で、おかくずを固めたものにしいたけ菌を植え付けてあるらしい。

もりのしいたけ農園

袋から取りだしてみる。既に白っぽい「しいたけっぽいもの」がぽつぽつ表面にでているようだ。

水に漬ける

まずは最初に、この菌床にたっぷりと水を含ませることをやらないといけないらしい。

バケツに水を張り、そこに菌床を漬ける。

一晩そのままに

菌床が浮き上がらないように、上から重しをする。適当なものがなかったので、ご飯を炊くための土鍋を上から載せておいた。これで一晩。

実は後で知ったのだけど、初回の栽培ではここまで浸水させなくて良かったらしい。しいたけの菌床は何度か繰り返し栽培ができるのだけど、二度目以降の時にしっかり水を含ませることをしないといけないとのこと。

2018年11月13日(木) 2日目

お皿に盛る

翌朝、バケツから取りだした菌床を丼に載せ、窓際に置く。

思った以上にごつい。

会社に出かける直前なので、置き場を検討する時間がなかったけど、これはさすがに邪魔くさい。帰宅してから置き場所については考え直すことにした。

ケースを被せる

菌床と一緒に買った、透明なドーム。なんじゃこりゃ。

菌床には適度な湿気を維持させないといけない。なので、乾燥を防ぐためにしいたけ栽培の際は菌床を専用のビニール袋で覆うように、とマニュアルには書いてある。しかし、ビニール袋で菌床をくるんだ写真を見ると、まるで生ゴミを包んだ、スーパーのビニール袋のようで見た目がすごく悪かった。

僕はしいたけが食べたいんじゃない。しいたけを鑑賞したいんだ。この生ゴミ感は不本意だ。

そんな貴方に朗報。もうちょっと鑑賞に堪えられる、ドーム型のプラ容器が別売りであるのだった。それが、これ。

それにしてもデカすぎた。買うのを間違えた。本当は、一回り小さなサイズが別に存在するんだけど、ポチり間違えた。Amazon Primeの「当日配送」はつくづく罪だよな、「あと○時間○分以内の発注で当日配送ができます」なんてカウントダウンが表示されるので、つい焦ってしまったじゃないか。

ますますかさばるしいたけご一行様。邪魔だ邪魔だ。

まあいい、これからしばらくよろしくお願いします。僕にできることといったら、毎日の水やりだけだけど。

そんなわけで、この日から我が家は、GreenFarmのレタス、ミニトマトに加えてしいたけの栽培まで始まってしまった。

(つづく)

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