LONG LIFE DESIGN 1 -47都道府県の健やかなデザイン展-@d47 MUSEUM

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職場のあちこちに置いてあった何の変哲もないごみ箱も、ここに展示されていたのでちょっと驚いた。ああ、そういえば何気ないけどデザインとして見るとちょっと面白いな、と。

ただ、普遍的なものかというと、そうでもない。ちなみに僕の職場では、ごみ箱が廃止になった。「ごみを極力減らすようにしなければならない」という企業理念と、「ごみはちゃんと分別しなければならない」というテナント入居者としてのマナーの問題があったからだ。机の片隅にごみ箱があったら、紙ごみもプラごみも全部一緒に捨ててしまう。そういうのがよくない、ということでごみ箱は消えた。そして、ごみを捨てる際は、居室出入り口にあるごみ捨て場までごみを持っていく手間が増えた。

工芸品そのものが素晴らしければ、永続して使われ続けるというわけではないという好例だ。

たとえば、すごく美しい徳利があったとしよう。しかし、もう今の日本人は清酒を飲まなくなってきたし、四合瓶などから直接お酒を器に注ぐので、徳利がいらなくなってきている。時代の流れとともに文化は変わっていき、そして消えていく民芸品、工芸品がある。

変わらないものはない。大量消費社会がけしからん、というのは一部納得だけど、文化が変遷する以上仕方がないところもある。そして、新しい文化が生まれるというのは、日本にとって良いことだと思う。

(2019.02.02)

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