いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

ただ、生け花に全く造詣がない僕にとっては、

「花が開きすぎたり、開花が遅れたものがあれば、その都度差し替えればいいじゃない」

程度にしか思っていなかった。だって、花なんて、生花店にいけばいくらでも似たようなものが手に入るでしょ?

・・・違った。いやあ、驚いた、僕の想像している「生け花」とは全然違った。僕は、「花瓶にいける花程度の認識しかなかったし、せいぜい「剣山に生花を刺すものでしょ?」という発想だった。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

でも、むしろ「剣山に刺してお花を飾る」なんてのはむしろこの場では殆ど無かったようだ。みんな、器にうまいこと枝を刺し、バランスを絶妙にとりながら、ダイナミックに植物を表現している。そして、街中の花屋さんで売っているような花なんて使われていない、ということも思い知らされた。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

すげえな、いけばなの世界って。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

もう、「花」でさえなかったりする。木の根っこだったり、「活けてある」のではなく、まるで橋のように横倒しにされていたり。中には、血のりのついた包帯が絡みついている、不気味な枝もあった。さらに、紙吹雪が作品周辺に撒いてあったり。何でもありなんだな。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

作品には、作家の名前とともに「小原流」などといった流派の名前が書かれている。しかし、同じ流派の作品でも、何がどう共通点があるのか、さっぱりわからない。知人曰く、「慣れてくると、作品を見れば流派の違いはわかるようになる」のだそうだ。へええ。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

生け花といえば、「池坊」をすぐに思い出すが、ここには一切出展されていなかった。なんでも、生け花業界にもいくつか団体があって、今回の「いけばな協会」には池坊が所属していないからなのだそうだ。へええええええ。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

かなりびっくりさせられた、面白い展覧会だった。そして、写真撮影の練習にもなったので、とても良い時間を過ごせた。チケットをくれた友人には感謝だ。

いけばな協会展@新宿タカシマヤ催事場

(2019.03.17)

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