手術後 4日目 2015年5月31日
眼瞼下垂手術後4日目。ぱっと見、手術したとはわからない外見になってきた。それは僕がメガネをかけているからかもしれない。
一般的に、見知らぬ人の顔を覚える際、「ハゲ」「デブ」「メガネ」の3パターンをまずは意識するものだ。僕の顔の場合、「あのメガネのおっさん」というイメージで捉えられているだろう。なので、メガネの奥に潜む目(まぶた)までは注意が向かないのかもしれない。
入浴できないし、髪の毛は当然洗えない。さらには洗顔だってできない。湿度が高いこの時期、あまり快適な状況ではない。
とはいえ、真夏に手術をしなくて本当に良かったと思う。外出して汗をかいたら、目の傷口が染みそうだ。染みるだけならいいけど、化膿して傷跡が残ったら悲惨だ。
メガネを外したところ。
遠目では、手術痕はみえなくなっている。
手術後から今日まで、抗生物質のパセトシン、胃の粘膜保護のためのセルベックスを1日3回服用している。そのお陰で、傷口が膿むことはなかった。
また、頓服の鎮痛剤としてソランタールが処方されていたが、「痛みを感じる前に予防的に」として手術直後に飲んだくらいで、あとは痛みがなかったので全く利用しなかった。たいしたもんだ。
右目を下から見上げたところ。
さすがに接近すると傷口がはっきりとわかる。傷口と目との間は、まだ内出血で赤黒く変色したままだ。
左目。こちらの方が傷口がくっきりとしている。まあ、左右差はあって当然だろう。
この日は日曜日。おとなしく家で過ごす。
手術後 5日目 2015年6月1日
6日目。月曜日なので会社に行ったが、相変わらず誰からも指摘を受けない。完璧だ。
しかし、上司から「なんか今日のおかでん君は目力(めぢから)が強いね!」と冗談で言われた。この上司は、手術のことを全く知らない。でも、僕の異変に無意識のうちに気がついたようだ。とはいえこれはあくまでも冗談で言ったのであり、相変わらず手術には気づいていなかった。よくよく見れば傷跡がまぶたにあるのだけれど。
あらためて鏡で自分の姿を見ると、確かに目力が強くなっているのがわかる。キッ、とした目つきだ。
とはいえ、目がパッチリ・クッキリしたという印象はない。40年以上眺めてきたこの顔だけど、手術したことによって顔付きが変わったという実感はないままだ。
でも「目力が強い」と感じるのは何故だろう?
よくよく観察してみると、黒目の光沢がこれまでと違っていることに気がついた。マンガに描かれる少女の目みたいに、キラキラと光を反射しているのだ。
もちろんこれまでだって、黒目が濁っていたわけではないので光を反射していた。しかしそれとは段違いに、今でははっきりと光を反射していのだった。どうやら眼球の露出面積が広がり、外の光を反射しやすくなったのだろう。そのため「目力が強くなった」わけだ。
とはいえ相変わらずの三白眼で、手術の効果があったのかどうかはよくわからない。自分自身の実感というのは皆無だ。「顎を上げて正面を見るクセ」というのは一朝一夕に治るものではないので、相変わらず現状維持だし。
右目。
傷口が赤黒かったのはかさぶただったらしい。既に一部のかさぶたがはがれ始め、少しずつ傷口がぼやけはじめている。
左目はまだまだ相変わらず。かさぶた部分が大きく盛り上がっていて、予断を許さない。
手術後 6日目 2015年6月2日
毎度すいませんねえ、オッサンの顔を見せつけて。記録として残しておきたいので許せ。
6日目になると、ますますまぶたの腫れがおさまった。目力の強さもさることながら、確かに目が大きくなった。
手術直後は目尻に傷跡が見えていたけど、今はもう見えない。まぶたの腫れが引くと、傷跡は目の奥に隠れてしまった。
結局、二重まぶたにはならないことがこの時点で確定。
二重まぶたってどういう構造になってるんだ?僕には無縁なので、全く理解ができないのだけど。
翌日抜糸を控えているのだけど、右目は順調。まだ若干まぶたに赤黒い部分が残るけど、消えるのは時間の問題だろう。
左目も、まあまあ順調。さて、明日は糸を抜くわけだが、そこから出血をしなければ良いのだけど・・・。
手術後 7日目 2015年6月3日<抜糸後>
病院でパチンパチンと糸をハサミで切り、ピンセットで抜き取り、消毒し、診察して終わり。あっけないものだ。先生も「順調ですね」とにっこり。
顔を見るやいなや「ああ、これは・・・」と絶句するようなことはなかった。まずは良かった。目の手術が失敗したなら、それこそ目も当てられない。
抜糸をしたら、その反動でまた腫れたりなんやらしないかと心配だったが、全くなし。逆に、外見上は抜糸前と抜糸後で、何ら違いがなくて物足りない。
メガネを外しても、そう。
ただ決定的に違うのは、今日から入浴などが解禁になる、ということだ。うひゃー。
ただし、もちろんアツいお湯に長風呂ってのはNGだし、ゴシゴシタオルで顔をこするのもダメ。旅行もあと3週間は禁止。制約は多い。
金眼帯を夜寝る際に装着するのもおしまいなのだけど、結局僕はこのあと一週間くらいは使い続けた。うつぶせで寝るクセがあるので、その際にまぶたを枕でこすってしまいそうだからだ。後で後悔したくないので、眼帯はまだまだ必須。
抜糸後の右目。
傷口を覆っていたかさぶたが消毒の際に取れたので、随分とすっきりした。
一週間でこれなら上出来過ぎるのだけど、さすがにデリケートな部分なので今後どこまで残るのかが気になる。
特に左の方は若干心配。
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