「三密」を避けつつ自宅カラオケを楽しもう!「カラオケ@DAM」でおうちカラオケを楽しむためのコツと試行錯誤の日々

ミラーリングで同期

マイクが手に入ったので、テレビに繋いでみる。HDMIケーブルが見当たらないままなので、一旦はAmazon FireTVを介したミラーリング(Wi-Fi接続)だ。

試しにいしに歌ってもらったが、やっぱり遅延がすごい。このままカラオケをやるのは厳しいレベルだった。

先ほど、音の遅延については補正をかけたのだけど、それじゃ全然解決になっていなかった。だって、遅延しているのはPCとテレビとの間の通信だから。

写真を見ると遅延が一目瞭然だ。テレビのほうは「ひとり芝居さ」の「ひ」を歌い始めたあたりなのに対し、PC画面はすでに「芝」を歌い始めている。

PC画面だけを見ながら歌うなら、遅延はない。USB経由でPCの音をスピーカーから出すようにしたけれど、音も遅延はない。やっぱり、テレビとPCのミラーリングだけがズレている。しかも致命的に。

映画を見る時やPCの資料をテレビに投影するならば全く問題はない遅延だ。しかしカラオケの場合、ちょっとしたズレが命取りなので、これでは駄目だ。

翌日、ようやく本棚奥からHDMIケーブルを発見した。まさか本の隙間に隠れていたとは。しかもご丁寧にジップロックに入れられて。

わざわざ買わなくてよかった。3メートルのHDMI、今じゃネットでなかなか売っていないんだよな。みんな何が目的で買っているんだ?

Wi-Fiによるミラーリングが役に立たないとわかったので、のぞみの綱はHDMIだ。というか、これで駄目だったらもう、パソコンにRGB接続の外付けディスプレイでも繋げるしかない。いや、カラオケだけのために外付けディスプレイを買うというのは邪魔なので、それは無理だ。おとなしくPC画面を覗き込みつつ、歌うということになる。

接続確認。

うん、ミラーリングよりはぐっと遅延が抑えられた。

「たとえばそれが こんな歌だったら」という歌詞だけど、テレビは「たとえばそれが」まで歌っていて、PC画面だと「たとえばそれがこ」の「こ」の半分まで歌っている状態。相変わらずズレはあるけれど、これ以上の改善は諦めよう。

一応、精密採点をやらせてみても、だいたいズレなく歌えているようだった。

ただし、この精密採点は結構いい加減で、何も歌わずにマイクを放置していても60点を叩き出した。どういうロジックなんだ?

精密採点の五線譜みたいな棒を見ながら歌っていたら、やっぱりズレが少し気になる。というか、頭が混乱する。しかし、精密採点をやらなければなんとかごまかせるレベル、ということにしておこう。

夫婦で歌合戦開始だ。ウキウキで卓上にお菓子やつまみを並べ、僕はノンアルコールビール、いしはお茶を飲みつつ歌う。

音量調整をWindows10上でしようとすると、演奏が途中で止まってしまうというのはアプリの謎仕様だ。ガンガン音を鳴らせるカラオケボックスとは違う自宅なので、音楽とマイク音、そのバランス取りが結構難しい。なにしろ、別にマイクを使わなくても地声で十分に聞こえる距離に2人はいるのだから。

とはいえ、やっぱりマイクを握ると雰囲気が出る。全然違う。マイクなんていらない、というか近所迷惑になりかねないからむしろ無い方がよいのかもしれない。でも、やっぱりこのマイクを握る行為含めての、カラオケの醍醐味だ。それをつくづく感じた。

今回購入したマイク、ECM-PCV80Uはほど良い重さがある。これがスカスカに軽いと、持っても満足感がない。やっぱりマイクはある程度重たいほうがいい。しかし、結構細身だ。グッと握った感覚がなく、少し指を持て余すくらいだ。

よく考えてみると、普段僕らは、カラオケでワイヤレスのマイクを使っている。ワイヤレスマイクの場合、本体にバッテリと無線装置を内蔵していなければならない。その分、太く重たくなる。その印象が強すぎて、今回のような有線マイクのシンプルさが物足りなく感じたのだろう。まあ、これは慣れの問題だ。

曲だけど、「14万曲以上!」と謳っているので歌いたい放題だ。・・・と思っていたけど、あれっ?この曲ないのか?というものが結構見つかった。

もともと僕は売れ筋のミュージシャンの曲をほとんど聴く習慣がなく、曲なしのインストゥルメンタルや広く知られていないミュージシャンのものが主体だ。なのでカラオケで歌える曲が少ないのだけれど、その僅かな曲が見つからず、途方に暮れることが何度もあった。

調べてみたら、カラオケボックスに置いてある専用端末と比べて配信曲の数が少ない事がわかった。DAMのwebサイトで曲検索をして見つかった曲でも、カラオケ@DAM for Windows10では見つからない、というものが結構ある。

マニアックな曲を歌いたければ、カラオケボックスに来てね!ということだろうか。ちょっと残念だ。

あと、曲の検索は専用端末よりもやりづらい。

PCのキーボードから文字入力ができるので、スタイラスペンでタッチパネルを操作するよりも早いのはありがたい・・・のだけれど、検索キーワードは前方一致検索で、漠然としたキーワードで曲名や歌手名を検索しても、見つけられない。

また、歌手名で検索した場合、ずらっと表示される曲名がなぜか順不同。アイウエオ順ではないので、見づらい。おかげで、お目当ての曲があるのかどうか、ずっとスクロールしていかないといけない。しかも、しばらくスクロールすると画面読み込みのため通信が発生し、しばらく画面が止まる。

たとえばドリカムとかサザンといった、配信曲がものすごく多いミュージシャンの場合、歌手名をキーに曲を探すのは大変だと思う。できるだけ、ダイレクトに曲名を入れたほうがいい。なにしろ、このアプリは「誰かが歌っている間に、自分は端末で曲探しをする」ということができない仕組みだからだ。

歌う画面も、曲を選ぶ画面も、どちらもテレビだ。
選曲が終わるまで自分以外の人は待っているので、気持ちは焦る。悠長に曲選びをしづらい。

できることなら、予め「今日はこの曲を歌おう」という自分のセットリストを作っておき、それがこのWindows10版DAMに登録されているかを確認しておくのがいい。そうじゃないと、あたふたする。

何曲か歌ってみて気がついたのだけど、「本人映像」が全く存在しなかった。著作権と肖像権の問題があって、自宅用のカラオケアプリには歌手本人を登場させられなかったらしい。どういう権利関係なんだろう?家だとNGで、お店だとOKという仕組み。

いろいろ気づいたことがあったけど、やっぱりカラオケは楽しい。お金も、時間も気にせずに、いつでも歌えるというのはすごく快適だった。貧弱な自宅環境なので、これさえあればカラオケボックスいらずだ!とは言えない。だけど、月額1,000円ちょっとならば払う価値はある、と思った。特に家族がいる家庭なら、なおさら。頭数で割り算したら、かなりお安く歌を歌うことができる。おすすめだ。

とはいえ、目下の悩みどころは、コロナによる自粛の影響で夫婦揃ってテレワークとかやっていて、ほぼ一日ずっと顔を突き合わせているということだ。狭い家なので、カラオケをこっそり練習する機会がない。「次回のカラオケ大会までに、曲を練習しておく!」ということができないのは、贅沢な悩みだ。

この環境を手に入れるまで、あれこれ試行錯誤し情報収集をした。僕と同じような人もきっといると思って、こうやって記事にまとめてみた。特にオチなんてない話だけれど、最後まで読んでくれた人はありがとうございます。

(この項おわり)

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